第63話 天上界の図書館
僕らは慎ましやかに昼食を終え学食を出た。久しぶりの神様学校の校舎内は広い。
「氷川、確か図書館は6学年のクラスを越えて学長室につながる廊下の中央。学食から少し歩くな。氷川は午後の授業はいいのか?」
「今日は僕は大丈夫。ヒイラギさんが学長に僕が50億年前の神様戦争の次元に飛んで七色の髪はじまりの神様トダ様にあったことを伝えてくれていたんだ。だから今日は自主学習になってる。」
「さすがヒイラギさん、手回しがいいな。」
「時間が空いたら七色の髪はじまりの神様トダ様のことを学長に話す約束なんだ。」
「そうか。」
「そのうちトダも呼ばれると思うよ学長に。」
「そうか。僕も学長に尋ねたい事もあるしね。」
「でも、変な感じだ。目も前のトダも、あの、はじまりの神様トダ様も同じ人物なんだよね。ほんと不思議だ。でも一つだけ一緒だと感じたことがあった。どちらのトダも天然だ。ハハハ。こんなこと言うとはじまりのトダ様に叱られそうだ。着いたよ図書館。」
「中に入った。図書館内は相変わらず広い。司書の受付に向かった。
「すいません。時越え鳥について書かれた本はありますか?あと妖精について書かれている本も教えてください。」
「はい。」小柄なやさしい初老の司書が声を出す。
「お待ちしていましたよ。トダ君。」
「あなたは?」「私はこの図書館の責任者で司書のイセです。トダ君が来るよう願ったのは私です。トダ君にこの本を渡そうと思いまして。
待っていましたよ。第二のはじまりのトダ君。」
「僕に?」イセさんは見るからに上位クラスの神様だ。
「ありがとうございます。なぜこの本を僕に?」
「ある方からの指示です。」
「ある方?妖精ですか?」
「いいえ、違いますよ。風神ですよ。」
「丸太郎が。」「はい。風神は、サカキや私達、初老組の神様戦争後の神です。若いです。が七色の髪はじまりの神様と馬が合うらしく。時を超え行き来してます。その力で第二のはじまりのトダ君、君のお守り役の命を受けたと聞いています。」
「そうですか。」お守り役?
しかしそれで丸太郎は天上界、人間界、50億年前の神様の世界、自由に時を越えれるんだな。まさに風のように。風神か。
「風神は?」
「忙しいようでわかりません。」「そうですか。」
この2つの本は、はじまりのトダ、
僕からだ。手がかりが書かれている。
「イセさん、ありがとうございました。」
「氷川、付き合ってくれてありがとう。急いで僕は戻るよ。」
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