第61話  神様は基本連まない

僕らは未来へ戻って来た。

サラが「もどって来た。あーお風呂入りたい。おばあちゃん。」

弁天も「ただいまヒイラギさん。」

ヒイラギさんが部屋から出てきて

「みんな、よくがんばりましたね。お帰りなさい。」

僕も「ヒイラギさん、今もどりました。」

「はい。トダ君お帰りなさい。」

「ヒイラギさん、氷川は途中で天上界に戻りましたよ。それからお願いがあるですがサカキも一緒に学校へ通いたいんですが手続きお願いできますか?」

「いいですよ。サカキ君も人間界で高校生をしたくなったのね。地上の高校生も天上界と違ってきっと楽しいいわよ。」

「それは楽しみです。」

サカキは僕と同じ高校生。銀色の輝く髪。イケメンだ。きっとクラスの女子達がきゃあきゃあ騒ぎそうだ。

サカキパワーはすごい。ちょっと羨ましいな。

サカキが、すかさず「えっ?何々僕がイケメンで羨ましいって?トダくん。」

あー完全にからかわれている。サカキも楽しんでいるし、本当の男子高校生みたいだ。

それにヒイラギさんもサカキが来て以来、若い姿のままだ。いいことだ。

それに女子特有なのか、気を使っているのか、サラも弁天もそのことに触れない。スルーだ。まっいいか。

そしてサカキは僕の部屋に居候することになった。

その夜、僕は人間界の雨乞い祭の巫女キリ、

陰陽師の賀茂君、争っていた火祭の石丸ミカ、神堕ちした愛宕の事を詳しく話した。

「愛宕か。」

同じ天上界の神様、愛宕をサカキはもちろん知っていた。

「トダ、愛宕は神堕ちした理由を君に話したかい?」

「いいや。何か知っているのか?」

「あー。天上界で愛宕は真面目な奴で通っていた。天上界でも大事な火の番人だった。人間界でもそうだが、火はとても大切ものだ。そしてとても危険だ。人間界でも放火の罪は重い。火はすべてを無にしてしまう。

ある日のこと天上界で火事がおきた。みんな愛宕の管理不足だと責めた。」

「神様同士でも責めるんだな。実は神様戦争で勝った正しき銀色髪のなかに数人金色髪の神様が紛れ込んだ。あとは言わずに想像がつくと思うがその火事を起こしたのも愛宕じゃない。金色髪の神様達だ。

腹を立て愛宕は人間界に降りてしまった。」

「神様なのに神様を信じられないのは可哀想だな。仲間はいなかったのか?」

「愛宕クラスだと基本1人だ。神様は人間界と違って連まない。はじまりの七色髪のトダは1人からはじまった。君もだ。」

「1人か。嫌いじゃない。」

疲れたせいか急に眠気が。

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