第59話 風神丸太郎と七色髪のトダ
僕は、七色髪のトダと初代サカキの揺るぎない関係性を羨ましく思った。その時だった「ポン。」僕の頭の上に丸い物体。「大手毬?」
「わあー!丸太郎」
「トダ、まだ、もたもたしてたのか。はじまりの自分にあったのか?」
僕は「丸太郎こそ、どうしてここに?」サラの手は丸太郎のふわふわをなでていた。
丸太郎はするりとぬけて七色髪のトダの頭の上に乗った。「ポン」
七色髪のトダも「やあ丸太郎、久しぶり。元気だったか?」
「もちろん。元気だ。お前も元気そうだな。」
丸太郎タメで話している。僕は「丸太郎お前、七色髪のトダを知っているのか?」
「もちろん、俺様も七色髪のトダから生まれた。しかしも賢い俺様は七色髪のトダの親代わりだ。」
「偉そうだな。丸太郎。」
「そうだ。私は賢い。」「褒めてないぞ。関係性がわからない。説明してくれ。」
丸太郎はしょうがないなっといった顔で七色髪のトダの頭の上にのった。
七色髪のトダは、ニコニコしている。横の初代サカキもニコニコしている。
丸太郎は話しだした「俺様も初代サカキと同じで、このトダから離れなかった。このトダは創生主にして“危うい”面があった。保護者的な目線でトダを全力でサポートした。俺様は真っ白な無垢の七色髪のトダに白と黒を教えた。”七色髪のトダ、この世界はこれからとてつもなく広がっていく。時間も経過する。真っ白だけでは表現できない反対色の黒が現れる。これは仕方のないことだ。七色髪のトダの無からの世界が広がっていくのを創生主のお前でも止めれない。私は時間とともにここを飛び立つ。やがて来る第二の世界のはじまりのトダの誕生を私は保護者として監督する。”そういう約束をして俺様は泣く泣くこの世界を旅だった。」
初代サカキが「風神殿、そんなにきれいにまとめていいんですか。歴史は正しく後世に伝えないとまずくないですか?」
丸太郎が「はて?何のことでしょう?」
初代サカキが茶化す。「もっと別の世界を見てみたい。進化を見届けたいと逃げていかれたのでは?失礼。見聞を広めるために旅立たれたのでしたね。ははは。」
七色髪のトダは丸太郎をつかまえて。「そうだったのか?風神?」
丸太郎は「えっ?違うかなあ。こうして第二の世界のはじまりのトダを連れて来たし。約束は守ってるぞ。」
七色髪のトダは笑っている。初代サカキが「風神殿、探されているあの方、悪の妖精。現在にいると噂を時越え鳥から聞きました。」
「現在に?」
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