第58話 初代サカキは妖精
初代サカキが「未来のトダ君、どうして私が妖精だと分かったのかな。」
「さっき歩いていた時に、君の背中が光、羽根が見えた。」
「それはすごいな。やはり未来でもトダはトダ。はじまりのトダだ。」
「どういうことだ。」
「私の羽根が見えるのは、この世界では七色髪のトダだけだ。それに私はそこにいる未来のサカキとは違うサカキだ。彼は人型神様だ。しかし、私は妖精だ。同じ名前、同じに見える姿形。しかし中身は全く違う生命体の種族だ。それから未来の妖精はあまり行いが良くないようだな。その妖精と一緒にされるのも、いい気持ちはしない。同じでも同じではない。個々を見てほしいな。しかし僕の正体が妖精だとバレたからには、しょうがない。少し私の話を聞いてほしい。」
サラが「いいよ。それに初代サカキさん、悪い人には見えないし。」
人型神様サカキも「そうだな。」と僕を見た。
僕は、はじまりのトダに「君は初代サカキが妖精だと知っていたの?」聞いた。
「当たり前じゃないか、僕がすべてを造ったんだよ。それに未来で妖精が悪者なのかなんて、ここの僕には関係ない。今ここにいるサカキは僕の良き理解者で友達さ。それだけさ。」
僕は七色髪のはじまりのトダの無垢さを見た。これがはじまりのトダだ。しょうがない。
僕は初代サカキに「聞きます。あなたの話を聞かせてください。」
「では。私は、七色髪のトダから造られた生命体。はじめは形を持たなかった。
しかし、話はできた。生命体に生まれてから私はずっと、はじまりのトダについてまわった。その頃のトダは自分で想像した生命体や物体。あらゆるものを造り続けていた。しかし、トダは孤独だった。私はトダに形、実体化してほしいと願った。
トダは”いいよ。君は存在してから僕から離れず、ぐるぐる、まわっていたね。君のことはしっているよ。いいよ。でも僕から離れないでくれ。”そうして私は人型に実体化。それにトダは自分の七色髪を1本抜き羽根を造った。僕がいつでもトダについてまわれるように羽根をくれた。羽根は・・・」と初代サカキは隠していた羽根をバタバタとなびかせた。
羽根は七色髪のトダの一部。七色に光る。光は無垢な澄んだ心のようだった。
弁天が「きれい。こんな綺麗な七色に光る羽根、天上界にもない。」
みんなも初代サカキの羽根に見とれていた。
僕も「きれいだ。」口にした。
初代サカキはこれが私とはじままりのトダとの約束のはじまりです。
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