第57話   妖精が悪者に進化

この50億年前の始まりの混沌の神様戦争の時代に僕らは来た。今、未来で起きている根源のあの方を見つけるために。

道案内の初代サカキは人型ではない。未来で起きている実行犯と同じ妖精だ。妖精は羽根を隠している。

悪い妖精が化けているのか?

そして目の前に”はじまりのトダ。”僕がいる。

白い衣を着た。髪が七色に光る僕がいる。みんなは、なぜが緊張している。

サラ、弁天、氷川も、そしてサカキまで。

七色髪のトダに吸い込まれそうになっている。

七色髪のトダがこの世界を造った。

はじまりだ。

分かれた分子が原子に戻るように。吸い込まれそうになっている。”危険だ。”

「”おい、七色髪の僕。僕の友達を奪わないでくれ。」

”僕は強い口調で叫んだ。

あまりの大声にみんなの気が戻り”はっ”とした。

サラが「あれ?どうしたんだろう。」

「大丈夫か、サラ。弁天。みんな。」

弁天が「トダ、お前が手招きするから...」

氷川も「氷川、こっちこっちって呼んでたぞ。」

サカキも「こちらだと呼ばれた。」

僕は、七色髪のはじまりのトダに「どうして僕と仲間を引き離そうとした。」

七色髪のトダは「未来の僕。トダ、君が羨ましかったからさ。僕はこの世界を無から造りだした。しかし一人だ。僕は長いこと一人だった。どこまで走っても、何にもだれにもぶつからない。これが永遠に続く。生か無か僕には関係ない。僕が欲するものを造りだす。そうして僕はこの世界を造り上げて来た。そして今、金色髪の神と銀色髪の神たちが戦っている。この状況を私は楽しんでいる。」

「なんだと。」僕は七色髪のトダの白い衣の襟をつかみ上げた。

「どうした?未来のトダ。さあ、君の気のすむままに。」

「手をおろした。」これだ。これが、七色髪の欲しているものだ。彼は無の中で長い間、過ごしてきた。彼には未来で言う善悪は関係ないようだ。何かが、動きだすことを欲している。風を起こし、波をたてる。きっかけを造っているだけだ。

”あの方”とは七色髪のトダだ。はじまりの神様だ。未来の僕自身が言うのも変だが、はじまりの神様トダ、僕自身は、無垢な何も考えないで事を起こしている子供だ。

そうなると、糸をひいて、知恵をつけているのは「やはり。」

サラは「トダ、何をさっきからブツブツ一人で言ってるの。おかしくなったの」

「大丈夫だ、僕は正常だ。”あの方”が分かった。それに僕らを道案内をしてくれた

初代サカキ。君は妖精だね。」

「えっー!!」

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