第54話 神様戦争・時をさかのぼる

僕らは時をさかのぼった。「ドーン。」僕らは空間から地面に落ちた。「痛い。」

サラがしりもち。弁天と氷川は無事着地。サカキも余裕。

僕は木の枝に引っかかって着地できない。

サカキが「トダ、お前は運動神経が鈍いようだな。ハハハ。」

「サカキ、笑わないで早く助けてくれよ。」

「そうだな、悪かった。」サカキは僕を木の枝から下ろしてくれた。

サラが「ここはどこ?地面がすべて土ぼこり。建物も何もないわ。」

弁天が「かなり大昔に来たようね。」

氷川も「そうだな。神様戦争はこの地球ができてすぐの頃だから40億年?50億年は、時を越えたと思うよ。」

「50億年?それはすごい。」

サカキが「そうだ。ここは50億年前の世界だ。」

「ドーン・ドーン」大きな音がする。

サカキが「みんな、静かに。隠れろ。」僕らは茂みに隠れた。白い衣装を着た金色の髪の人たちと銀色の髪の人たちとが戦っている。その中にサカキがいた。僕は思わず「サカキ。」口に出してしまった。その瞬間、戦っている人々は嘘のようにスーッと消えた。そしてこの世界のサカキだけが残った。

僕らのサカキがこの世界のサカキと話している。

「大丈夫だ。みんな。出てこい。」僕らはこわごわ出た。目の前に2人のサカキがいる。僕は白い衣装ではない、僕らのサカキに説明を求めた。

「僕の僕を紹介するよ。この世界での僕サカキだ。彼は私そのもので、実在する。ただ生存している”時”が違うだけだ。」

「はじめまして。この時代のサカキです。」

弁天が「この時代のサカキ、なんか氷川に似てない?学者っぽくって役人って感じの。」「そうだな。」僕も弁天と同じ感じを受ける。

サカキが「その通りだ。神様戦争の時の私は、この世に生命体として出てきたばかりで本当の意味での若者だ。」

サラが「でも外見はあまり変わらないけどね。」

僕は「それでこの世界のサカキ、さっきの金色の髪の神様達と銀色の髪の神様と陣地をめぐって戦っていたのか?」

「そうだ。金色の髪の神様達は神がかりを使えない。未来の人間達と同じだ。しかし僕ら銀色の髪の神様達は神がかりが使える。空間移動もできる。陣地の奪い合いも戦う前から勝負は見えている。」

僕は「神様戦争の原因は?陣地?どうしてみんな天上界へ行きたかったのだろう?

この世界のサカキ、教えてくれ。」

「それはトダ、君のせいだよ。さっき、トダの声を聞いてみんな逃げ出しただろう。」

「えっ?なぜ僕のせい?」




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