第49話 神様トダ 犯人分析・攻略
キリと石丸の話で敵が見えた。だが石丸のキリに対する怒りの気持ちが消えるわけでもなかった。仕方ない。人間は時に脳内の考えと心の考えが違う。それをすぐにイコールにはできない。わかっていても。どんなに神に近い人間であってもやはり人間は人間だ。”時間が必要だ。”タクヤが僕をのぞく「トダ君、また人間のことをバカにしていないか?人間は神様のように器用じゃないとか?」
「えっ?」タクヤが透視?
弁天が「タクヤ。よくやった。それだ。それ。タクヤが覚醒したぞ。」
タクヤはポカーンとしていた。弁天が自分のことを褒めていることが分かったようで。「弁天ちゃん、僕のこと褒めてくれたあー。僕のこと好きー!」と弁天に抱き着く。「バッチン。」頬をなぐられる。
「タクヤ、調子に乗るな。」
なぜが賀茂君が怒っている。「タクヤ、離れろ。」間に入った。
みんなは?
僕は説明する。「タクヤが今、覚醒した。タクヤ、僕の心を読んだだろう。
それが君の能力だ。レンの物体を止める能力、学校の階段で見ただろう。あれはレンの神がかりの力。タクヤの神がかりは、心を読む力だ。君はチャラ男だけど、優しい人間のようだ。この力は優しい人間がもつ。」
賀茂君が「例外もある。優しいくない時もある。」
レンが「賀茂、何をそんなにタクヤをライバル視しているんだ。おかしいぞ。」
サラがレンの頭にゲンコツ。「わかってないな。」
賀茂君は弁天を見た。
僕は「まあ、みんな仲間だし、ケンカはよそう。今は犯人が分かった。精霊とは全く真逆の羽根の妖精だ。妖精はかなりの頭脳の持ち主だ。石丸のほうきの傷の復讐に、霧島家に入り、キリを脅して両家をつぶす。姉の霧島先生の八幡先生への恋心も操る。雨乞い祭の盃を盗む。」
ミユが「じゃあ、八幡先生は羽根の妖精とどういうつながりなの?」
「これは僕の想像だが、羽根の妖精は愛宕の緑美しい山、陣地を欲している。
たぶん、彼は植物系の妖精だろう。愛宕の山を乗っ取りこの地を緑の楽園にでもしたかったのだろう。
八幡先生には、八幡神社を緑の力で守ってやろうとでもいって仲間にしたんだろう。」
愛宕が「僕のこの地を奪うつもりで?」
「そうだ、それには火は邪魔だ。山を燃やす。かといって愛宕や石丸と同居はできない。しかし、やり方が人間的で手が込んでいる。仕切り直しだ。明日、また集まることにしよう。」
「そうだな。」えべっさんもうなずいた。
「じゃあ、明日。」僕らは帰宅した。
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