第20話 天野家反省会
僕らは解散、帰り道、
サラが「キリはともかく、レンとタクヤはこのこと口外しないの?」
「それは大丈夫だ。”縛り”がかかっている。彼らは自らの意志で参加した。だから人間界的に言えば”約束”は守られる。」
僕は思い出していた。神様に言ったことは”約束”で人間は縛られる。しかし、解くのも、また簡単だ。その人間が神様の前で”やめます”と言えばいいだけだ。僕ら神様と人間は昔からそんな関係だ。
弁天がいるせいか、僕は天上界の記憶を長く保たれるようになっていた。
弁天が僕をのぞく。
「だから、トダは甘い!約束は約束。神様は、
もっと厳しくないといけないと思うよ。」
サラが「2人で何、話しているの?次神新米の私はついていけないよ。」ぷーっと頬を膨らませて怒る。可愛い顔だ。おかめのようだ。
「ごめん。」
「ただいまー!」
おばあさんが「お帰りなさい。ヤカラを1人退治したようだね。ご苦労様。ご飯の前にお風呂が先ね。清めないと。」
「はい。」女子が先に。僕は部屋に入った。
一歩入るなり、雲がモクモク今日はいきなり天上界だ。「おーいトダ。」氷川の声だ。
「ヤカラの退治、報告があったぞ。人間界の試験頑張っているようだな。僕も人間界での試験がよかったよ。弁天は元気か?」
「人間界にすっかり馴染んでいるよ。」
「それは、よかった。行く前は、少し不安げだったからな。トダを1人にはできないからって言ってたよ。」
「そうか。」僕は弁天と書いた鈴を握った。
「ご飯ですよ。」
「氷川、じゃまた。」
僕は食卓へ。
ヤカラの清水のことを、ヒイラギさんにさんに報告した。
「みんなよくやったね。人間の子も仲間に入れて、まさに理想のチームね。」
サラが「ねえ、おばあちゃん、巫女のキリは人間?次神?」
「霧島家は人間だよ。表の神社は持たない。内巫女。先代が亡くなってからは2人の孫娘が引き継いでいるはずよ。」
僕は気になっていた“あの方”のことを聞いた。
「ひいらぎさん、ヤカラのあの方?って誰ですか?」
「あの方ね。ヤカラの元がいることは分かっているのよ。でもなかなかつかめなくて天上界でも困っているようね。」
弁天が「天上界の“大鏡”にも映らないないの?」
「たぶん、ヤカラの元、あの方と呼ばれているものは、我々と同じ神様かもしれない。」
弁天が身を乗り出し「神様だって!神様が神様と戦っているの?ありえない。」
「大昔は神様同士の争いはよくあったのよ。」
「えー!」僕ら3人ハモった。
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