第19話 ヤカラ清水
僕らは放課後、清水さんの後をつけた。「バイ、バーイ。」友達と別れる。普通の女子高生だ。レンが「特に、変なとこ、なくない?」タクヤも「そうそう。でも僕ら探偵みたいでかっこよくない?」「そうだな。タクヤ。」男子は現状に酔っているが僕には卒業試験が掛かってる。真剣だ。
清水さんが携帯いじってる。
サラが「コンビニ入ったよ。」
時間差で、おじさんがコンビニに入った。「ガッチャーン」大きな音。
「どうした!」駐車場から店内を見る。
「強盗だ。」キリが駆け出しそうになる。
弁天が止める。「あっ、清水が出てきた。」
彼女は何事もなかったように通りの人波にまぎれた。
コンビニに大きな警報が鳴る。直後にパトカー。犯人の目は血のように赤い。
弁天が「彼はヤカラに操られている。みんな清水を追うわよ。」レンのダッシュ力はすごい。あっけなく清水に追いつき確保。
清水は「いたい。はなして。この変態。」カバンでレンの頭をたたく。すれ違いの人たちの視線が。僕は弁天に「鈴だ。時間を止めろ。」
清水の口から「やっぱりね。だから神様は嫌いなのよね。あの方の言う通り。」
清水は僕らを見渡して「神様3人、巫女1人。でも弱そうね。
ハハハハハ。神様ごっこかしら。あと雑魚の人間2人。」
レンの手に力が入る。「雑魚だと。」
「いたい。野蛮な人間め。」
弁天が「誰の指示だ。」
「あの方?のことを言うとでも思っているの?まぬけな次神。弁天。」
「あの方とは誰だ。」レンに変わり弁天が
胸の鈴を鳴らす。「リーン。リーン。」
「いたい。頭が割れそうだ。やめてくれ。」
清水のカラダが変身する。烏になる。
烏の清水が苦しそうに「あのコンビニには以前、良い人間が住んでいた。そこには大きな柿の木があり、大好きだった。秋になると必ず私達烏のために少しだけ、その人間はとらずにおいていてくれた。しかし、よき人間も寿命でこの世を去りコンビニに。土地の景色が変わるのはかまわない。森羅万象そういうものだ。しかし、
野蛮な人間達は烏を嫌い。烏をいためつけ柿の木を切った。身勝手な通りがこの人間界では横行している。神様?それは人間のための神様だろう。あの方は
私達の味方だ。トダお前にはあの方と。」
弁天の力が抜けた。「が、清水、お前は間違っている。コンビニの罪のない人間を傷つけた。それに犯人はお前がヤカラが操った。」
「キリ、巫女のキリ、この烏を祓ってくれ。」
青色の炎が烏をつつみ清水は消滅した。
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