第16話 3次神ジキガミ・登校
翌朝僕らは登校した。
弁天はテンションが高い。サラと昨晩一緒に寝たせいか、仲良くなっている気がした。
サラが「トダ、弁天、人間界では私が先輩よ。
分からない事があったらなんでも聞いて。」
弁天が「さすがサラ、頼もしい。」
「バーン」と弁天がサラの背中を叩く。
後ろからレンの声。
「おーい、お・はー?人数増えてないか?」
レンは回り込み弁天の顔を見た。と同時に固まった。「スゲー美人。」
キリは、ちらりみて「フュー」口笛
タクヤは「すご。」
続けて「ねえ、サラこの美人さんは誰?眩しすぎて直視できてないんですけど。」
「彼女は弁天。おばあさんの友人の孫。しばらく一緒なの。
タクヤもレンも顔がデレデレデレ。
2人が僕に絡む。
「トダー!サラに弁天ちゃんと美人と住めて、いいよな。俺らも一緒に住みたい。住みたい。」
僕は?「そんなに美人か? 2人とも?」
レンが「トダの基準がわからない。」
僕は真顔で「美人と言えば、やっぱおかめでしょ。ふっくらおかめ顔が美人でしょ。」
キリも含め全員で「えーーーーー!?」
弁天が「そうそう、トダは前からおかめが好きだったっけ?」
タクヤがつっこむ。
「トダの好み、なんで弁天ちゃんが知ってるの?」
サラが気転を効かせ、
「兄貴と弁天は幼なじみなんだ。」
タクヤが「世間って狭いよね。できれば僕も弁天ちゃんみたいな美人さんと幼なじみになりたかったなあー」と弁天の真横に。
弁天が一言「サラ、この殿方キモいんだけど、殴っていい?」
サラが「弁天、それはダメ。」
弁天は両手を鳴らしながら「そう。残念。」
タクヤが「弁天ちゃん、顔に似合わず、こわ〜い。」とレンに抱きつき冗談で震えてる。
弁天はキリとは別種の“男前だ。”
「お・はー!」横断歩道向いからミユの声。信号待ち右から猛スピードの車。
”ぶつかる“
弁天の声“トダ、鈴”
誰かの視線を感じる。
僕はポケットの鈴を鳴らした。
車は大きな急ブレーキの音を鳴らしながら
ミユの足元寸前で止まった。
信号が変わる。みんながかけよる。
「大丈夫ミユ!」サラが叫ぶ。
レンは車のドライバーに詰め寄り窓を叩く。タクヤが止めに。
一瞬、キリが僕を見た。視線はすぐに外された。ミユがワーンと泣いてキリに抱きついた。弁天がちらりとキリを見た。
警察が来た。
キリが「ミユは私がみるから皆んなは、先に学校に行って。」
サラが「キリ、ありがとう。さすが学級委員ね。」僕と弁天は顔を見合わせた。僕らは学校へ向かった。
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