第20話不安感と緊張感

 仕事へ行く前とか妙に緊張感と不安感に襲われる時がある。

 もともと精神がそんなに強くなくて、弱いほうなので、ついそんなことばかり考えてしまう悪い癖がある。

 実際に、仕事へ行けば、それなりにできるのに、どうして不安感と緊張感がやってくるのだろうか。


 誰だって、不安なときや緊張して、顔が真っ赤になるときはある。

 でもそれを経験でカバーしていければ、自ずと不安も緊張感もなくなっていくのかなと思っている。

 仕事を始めたころは、社会人になりたてで、緊張ばかりして、ミスばかりしていた。 

 自分はこの仕事に向いているのか、いないのかと悶々と考える日々が続いた。

 そんなことばかり考えているせいで、仕事に熱心に取り組めない自分がいた。

 もういっそやめてしまいたいと何度も思った。


 不安からくる現実逃避みたいな感情もあった。

 早くこの仕事を辞めて、楽になりたいと思うときもあった。

 仕事には責任が伴ってくる。

 その重圧感に耐えられる精神がいまだにない。


 だから今は、作業所で働いて、仕事する意味を見つけている。

 精神障がい者であっても働ける場があることが有難い。

 そう思えるようになった。

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