第6話不安神経症

 解離性障害を起こす前は不安神経症に悩まされていた私は人前で出ることが苦手で、特に集団がいるところに行くことが不安になったり、嫌だったりした。

 そのころは、人見知りもしていたし、はっきり言って、他人のことがあまり好きではなかった。

 視線を合わせることができず、下を向いていた時期もあった。

 今では、少しましになってきたのか、多少は人と話すことができるようになったが、決して話し方がうまくなったわけではない。


 早口になったり、舌を噛んで痛い思いをしたことも何度もある。

 まともに人と会話をすることが難しい。

 目線を合わすと「この人何考えているのかな。」と思ってしまい、うまく会話ができなかったりする。


 そんな悩みがずっと続き、今は精神障害にまで発展してしまった。

 うまく話せないジレンマで、相手に当たってしまったり、物に当たってしまったりした。

 壁を殴って、穴をあけたこともあった。

 ふと嫌なことを思い出すと、泣きそうになったり、イライラしたりすることもある。

 これも不安神経症がそうさせるのかもしれない。

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