第3話 僕はツンデレ幼馴染を惚れさせたい!後編

「ちょっと私のパ、パンツ今見たでしょ!!この変態!!」


「ち、違、、、くはないけど!今のは運良く、ではなくて!アレナが今日ミニスカ履くから見えたんだよ」




僕自身も思う。すごく見苦しい言い訳をしていると、、、




「はぁ!!私の履いているミニスカのせいにするの?!クルブ最低!!もう知らない!!」


アレナは自分がパンツを見られての恥ずかしさと怒りでクルブの前から走って立ち去った。



「アレナ待ってよ!」


「クルブなんか知らない!!」


アレナはそのまま猛ダッシュで走って行ってしまった。





これ僕がやっちゃった系ですか、、、。確かにパンツが見えたのは運良く、、、





ではなくて!アレナがミニスカで、転んだからである!今回に関しては僕は決して下心があって注意するのが遅くなったわけではない!ここは絶対に誓う!




でも今日を思い返すといい事ばかりが起きすぎている




姉様とキスをしたり幼馴染のパンツが見れたり、、、いい一日だなぁ。




普通の人なら、今日スキルを二つも手に入れたことの方が喜ぶのに今のクルブは、上記のことを大変喜んでいる。つまり、クルブはだんだん変態になっていることがよくわかる一日でもあった。



と、そんなことを考えている場合ではない!!今はとにかくアレナを探してなんとか俺とキスを、、、ぐへへ、楽しみだなぁ



クルブは最後の言葉を言おうとしたがそれを言わず、「楽しみだなぁ」と意味深な言い方をした。





やはりクルブは変態と化していた。





クルブはその後、家の中にアレナがいるか探していた。


「おーい!アレナー!!さっきは悪かったー!だから出てきてくれ!!」


大声を出しながら探しているとクルブは、ピアノの音が漏れている部屋があることに気づく。


クルブは気になって部屋をのぞいてみると、そこにはピアノを弾いているアレナがいた。


心地よいピアノの音とアレナの細い指がとても美しかった。そして、真剣にピアノを弾くアレナの顔がこりゃまたそそる顔をして、、、、



じゃなくて!!早くアレナに謝らないと!



「ほら、出てきなさいクルブ。隠れて聞いてることぐらい私からでもしっかり見えてるんだから」


「ば、バレましたか、、、どうして分かったの?」


「そりゃ、あなたが昔から私のピアノを盗み聞してることぐらい知ってるわよ」


アレナは心の中でずっと思っていた。


そう、クルブは、毎回私がクルブの家で隠れてピアノを弾いてるのを盗み聞きしている。本当に嫌なやつよね。


いつも私に気づかれて驚いてそして褒めてくるしかもすごくもしわけなさそうな顔をして



ふふ、本当に私はクルブのことが大好きだなぁって思う。気がついたらいつもクルブのこと考えて、、、、



これは、あの愛人の方の好きって意味じゃなくて!!友達として好きなのよ!!絶対に!!





「僕はアレナのピアノを弾いてる姿、ピアノの音が大好きだよ。僕の家に来たらいつもピアノを弾いて、本当にピアノが好きなんだって伝わるよ。」



アレナは頭の中で


いつもは盗み聞きして申し訳なさそうに褒めてたのに今日は急にしっかりと私の顔を見て褒めてくれてるなんて、、、ま、まるで告白みたいじゃん!!!



と叫んでいた。



「今日はなんでそんなに私の目を見ていうのよ!!いつも申し訳なさそうにして褒めるのに、、」




「僕はピアノを弾いている姿のアレナが好きだ。いつもツンツンしているけどたまに見せてくるアレナのデレデレしたところが好きだ僕はアレナの、」




「ちょっと待ちなさい!!私を褒め倒す気でいるの?」


クルブがアレナの好きなところを言っている時、アレナが恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にして今にも湯気が上がりそうであった。


「そんなに私のことが好きなら私からプレゼントをあげるわ。」


「ほんt」




クルブが言葉をいい終わる前にアレナはクルブの唇に自分の唇を近づけた。




「!?」


クルブはピアノで曲を弾いてくれるのかと思ったが、予想の遥か斜め上をいった。


「ほらこれで満足?」


アレナは少し満足そうに言った


「は、はい」


キスの後、クルブは恥ずかしさのあまりずっと下を向いてた。


「あはは、私にキスされてそんなに嬉しかった?」


少しニヤニヤしてイタズラめいた顔をして質問してくるアレナにクルブは


「もちろん」


と下を向いたまま言った。とその時


【スキル獲得 魔力増加】


「!?」


クルブは驚いた。先ほどまで好感度が8だったはずなのにどうしてスキルが手に入ったのかわからなかった。


おかしくないか?庭を回る前までは8だったのにどうしてもうスキルが手に入ってるんだ。


その疑問を晴らすためにクルブはスキルの鑑定を使ってもう一度アレナのステータスを見てみたすると、



[アレナ・ヌレスト]

魔力 130

得意魔法

使用可能魔法

火・草

好感度 10

Aカップ


もう10になっているだと、、!?まさか好感度ってずっと変動し続けるってことか?確かにそれなら納得がいく。


僕の予想ではあまり変動しないものだと思ったが、、。まぁ【ハーレム】がとう言うスキルがどんなスキルか理解しておくのも大事だしな。


「どうしたのよ、急に驚いて」


さっき僕がスキルが手に入った驚きでビクッとなってしまったのである。


少し誤解を生むような表現だけど、、、確かに違くはない。うん違くはないけどもっと健全な感じで表現したかった。



「いや、なんでもないよ。まさか、アレナも僕のこと好きだって気づいから、、、、つい、、、、」




「!?そ、そうよ私はクルブのこと好きなんだからこれから大事に私を扱いなさいよ!!」




アレナはクルブが自分の気持ちに気づいたが、今思うとキスもしたことがないのに勢いでしてしまったことや好きと言ってしまったことを再認識して猛烈に恥ずかしくなったアレナ



取り返しのつかないことをしたアレナはこれから二度とこの男、クルブ・アラナントを逃がさないようにとの気持ちを込めて言った。今自分が言える精一杯の言葉を言った。




「わかったよアレナ」


「わかってくれるならいいわよ」


「あら〜、二人ともお姉ちゃんを置いて随分と仲良くなったみたいね?」


「姉様!?」


二人のいい雰囲気を壊すかのようにミルナはドアの隙間から言った。


「こ、これは違くて、、」


「これは違うとは何よ!!クルブ!!」


「なるほど〜、お姉ちゃんにしっかり事情を説明してほしいなぁ〜」


ニコニコした笑顔の裏でとても狂気を感じるミルナの圧に負けてクルブ“だけ”はその後しっかりとミルナに事情を説明した。


そしてその後、ミルナを落ち着かせるためにクルブが言った「違くて」についてもアレナに謝罪した。





「なんで僕だけ怒られないといけないんだよーーー!!!」





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