第231話・作戦04
「詩音さんと『ミツヤ』、
行くそうだ。
恐らくそこで『
『
特別第六課の入ったビル、その会議室で―――
「『雲外鏡』の能力に精神攻撃や
人間ベースでもそれは変わらないだろう。
だから鬼の
彼の言葉と共に、赤い肌の抜群のプロポーションを持った彼女がペコリと
琉絆空の隣りで頭を下げる。
「他、こちらには
戦闘能力がある妖だ。
あと、
1人1人
だから叩けるなら5人揃っているところを一気に叩く。
しかし―――」
そこで
「まずは説得から始めたいと思う。
大人しく話し合いに応じるならそれでよし。
ダメなら……という事だ」
そこで職員たちはざわつき、
「確かに人間ベースなら応じる可能性もありますが」
「少々、危険なのでは」
不安がる声があちこちから上がる。
「何、あちらもいきなりドカン! とはやるまい。
住処としている建物内ならなおさらじゃ。
『飛縁魔』なら銀の水の
『烏天狗』の風、『雪女』の氷ならアタイが引き受けよう。
まあ『煙羅煙羅』には逃げられるかも知れんがのう」
「直接向かうのは詩音さんと『ミツヤ』、その後に自分と隠橘さん、
妹の加奈と推古さんが乗り込む。
バックアップに他協力者として、安武さんと武田さん、倉ぼっこの
取り敢えず弥月家として出せる戦力は全て出すぞ」
彼の説明に、1人の女性職員がおずおずと片手を挙げて、
「あの、この前いらした弥月さんのお母さまは」
すると琉絆空は遠い目をしながら、
「……どうにもならなくなったら呼ぶと思う。
まあたぶん、そんなことにはならないとおもうけど」
「なぜ8ビット時な棒読みになるのだ琉絆空様?」
それを見て、『お母さま』の戦闘能力を察し―――
第六課は土曜日の作戦に向けて動き始めた。
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