第102話・主様との相談・02
「やはり交代制、という事になるでしょうか」
「ただアタイ1人であの3人の行動を制限してしまうのはのう」
ちなみに3人というのは―――理奈・銀・詩音の3人で、それでやっと主様と
同等という事ではなく、
主様が戻ってくるまでの時間稼ぎは出来るだろう、という意味である。
そこで裕子さんが片手を挙げて、
「あのう、
あの群れでもどうにかならないのでしょうか」
「そうか! あやつらがおったな。
何とかなるかも知れぬ」
解決策が見つかったようで、鬼っ子が目を輝かせる。
「え、でもあの群れ30体くらいいましたよね?
それでやっとあの3人と同じくらい?」
俺が疑問を口にすると、
「あの~、銀様もそうですが、理奈さんも詩音さんもかなり強い部類に
入りますよ?
むしろそこの主様が規格外なだけで……」
確かに、人間相手なら893組織と真っ向に戦って無傷だもんなあ。
そしてそんな3人すら余裕の表情で相手していたのか、
「ま、そのためにもあの群れを少々
そうして話が一段落し、
「お邪魔しましたー」
私がまず席から立つと、
「あ、
「私たちもすぐ行きますから」
「?? ああ」
と、裕子さんと
「ではこれを。DVDの使い方はわかっておりますよね?」
「バカにするでない。もう一通りの操作はますたーしておるわ」
武田はそう言って鬼っ子に一枚の媒体を渡す。
「中身はソフトなものからマニアックなものまで、いろいろ用意しました」
「うむ。これを見れば殿方を満足させられる方法を学べるのじゃな?」
「後は努力次第でしょう。健闘を祈ります」
そこで女性陣はガッチリと輪になって手を重ね……
ある種の同意というか同盟が交わされた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます