802 試合結果と飯綱ちゃんの生活費
賭け金の5%を報酬として貰う事を約束付けた飯綱ちゃん。
当然、その自信は伊達ではなく、1試合目も2試合目も相手を圧倒するのだが。
果たして、それ以降の試合結果は?(笑)
***
……っとまぁそんな感じで。
結局、この後も5戦程連続で試合をする羽目に成ったんだけどね。
その結果としては……
第3戦24:15。
第4戦29:9。
第5戦25:12。
第6戦28:14。
第7戦20:18。
……っと、全7戦中5戦もダブルスコアーで、完全に試合を勝利する事が出来ました。
……とは言え。
試合結果を見て貰えばわかるとは思うんだけど、まったく苦戦をしなかった訳でもない。
特に7戦目は、かなりの疲れが出て来てたのと、対戦相手の坂下さんが、非常にレベルの高いプレイヤーだったので、かなりの苦戦しいられる事になったんだけど。
それでも、攻撃面でも防御面でも強力な破壊力があるだけに『なんとか坂下さん達のチームに競り勝った』っと言う感じだったかな。
でもでも、あれですね。
全試合を完全勝利出来たのは、凄~~~~く、凄く気持ちが良かったりするね。
まぁ私は……全試合通して、恒例の大して役に立って無かったのは言うまでもありませんが。
(;´д`)トホホ。
「くっそぉ~~~、なんだよ?マジでこのチームは強ぇぇ~~な!!ハンパねぇな」
「はっは~~ん。どうやらサッカンも、まだまだの様やね。一昨日来やがれやわ。ほんで敗者は、はよ、金よこせ」
「ちっ……にしても飯綱。こりゃあまたトンデモネェメンバーを集めたもんだな。こんな連中、一体、何所で見つけて来たんだ?」
「はぁ?このメンバーは一夜限りの限定メンバーやで」
「どう言う事だよ?」
「はぁ……そんな間の抜けた質問を口にる前に、ウチ以外のメンバーの顔を、もぉ一回よぉ見てみぃや。バスケに詳しいサッカンやったら、それだけで全てが解る筈や」
「はぁ?他のメンバーの顔を見ろって言われてもだな……って!!オイ!!」
「ふふ~ん。その様子やと、漸く、あの子等の正体に気付いたみたいやね」
「いや、気付いたつぅか。真上は良いとしても。良く見たら、あの背の高い子、元逗子中のエースで【Fish-Queen】の塚本美樹じゃねぇかよ。それにあのデカいニィチャンも【Nao with GREED-LUMP】のエディー=ヤングだろ。それにそれに確か、あのもう一人の子は、年始に全米を騒がせた鞍馬。……オイオイ、なんなんだよ、この、絶対にこんな場所にいる筈もない様なメンバーは?オマエ、どういう知り合いだよ?」
いや、あの~~~、坂下さん、坂下さん。
確かに、他のメンバーの方々は、色々と世間を騒がせてているのはよく解りますがね。
私は、別に世間を騒がした覚えなんて一度もないんですが……
なので、そんな変な言い掛かりを付けないで下さいね。
「コラコラ、変に騒ぎな。此処に来て面倒はお断りやで。みんな、ただの連れやねんから」
「あっ、あぁ、悪ぃ。あまりにスゲェメンバーだったから、無駄にデカイ声が出ちまったな……それにしても、また、とんでもなく豪勢な連れだな」
「そやろ」
「まぁけど、冷静に考えたら、それを連れてるのがオマエなら、この状況も考え付かない訳でもねぇけどな。なんてったって、オマエ自身が、あの仲居間さんの連れだもんな」
「ちょ!!なによ、その嫌な言い方?それやとまるでウチが、アホの崇秀の『金魚の糞』みたいな言われ方やんか」
「そうじゃねぇっての。仲居間さん自体が異常者だから、オマエみたいな異常者が集まるのも、なにもおかしくねぇって言ってんの」
「あぁなるほどなぁ。そこはそう言う理屈か。……って!!誰が異常者やねん!!」
「オマエ」
そぉそぉ、飯綱ちゃん。
なんと言っても、その崇秀最古参の友達だから、そこだけは絶対に間違いない。
「腹立つわぁ」
「まぁまぁ、そう怒るなって。事実は何処まで行っても事実なんだしな」
「まぁねぇ。多少そう言うのは、あるかも知れんへんからねぇ。今回はそれでまけといたるわ」
「そりゃあどうも。……あぁ、それはそうとよぉ、飯綱。今日はもぉバスケやんねぇのか?」
「もぉせぇへんよ。10分ハーフで7試合、合計したら約4クォーター分の試合は消化したからねぇ。今日はもぉ流石にご馳走さんやわ」
「そっか、そっか。じゃあよぉ。序と言っちゃあなんだが、高架の柱にでも全員でサインしていけよ。それだけでも話題になるだろうしよ」
「チャッカリしてるねぇ。流石、此処のオーナーやわ。……まぁ、言うて、ほんまは、あんま此処にあの子等が居る事自体が、公に成らん方がえぇねんけど、ウチがちゃんと頼んだら、エドも、美樹も、それぐらいやったらOKしてくれると思うで」
「ほんじゃま、その辺は頼んだぜ。……あぁそれと、これ、今日の分の賭け金の10%な。いつもより盛り上がったから、その辺は色付けとくわ」
「マジで?もぉサッカン、メッチャえぇ感じやわ……ホンマ、メッチャ好きやで。毎度、おおきにな♪」
「オマエは、いっつも、そうやって感じ悪いけどな」
「ホンマは、そんなウチが好きなクセに」
まさに悪徳商人だね。
相手側から好意とは言え。
こんな酷いチートみたいな人達ばっかりを集めて試合して置いて、報酬を5%の上乗せまでして貰って賭け金を巻き上げたよ。
まぁ試合中、飯綱ちゃんが一番良く動いてたから、今回の『敢闘賞』っと言った所なんだろうけどね。
ホントよくやるよ(笑)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【後書き】
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
中学生の飯綱ちゃんが、どうにか生きて来れた理由。
それは、この場所があればこそだったのかもしれませんね。
一般人からすれば、不健全な場所ですが。
それでも、そこがあるからこそ生きていける者が居る、っと言う事も忘れないで欲しいです♪
さてさて、そんな中。
バスケを終えた面子は、この後とある場所に行くのですが。
果たして、その場所は一体、何処なのでしょうか?
次回は、その辺を書いて行こうと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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