785 動画鑑賞後の各々の評価
エディさんに対して、やや本気に成って来ている美樹さんを見て。
美樹さんや千尋ちゃんが、ただのJKではないと言うアピールを始めた眞子。
そして、その甲斐あって、彼女達の活動動画を見るまでに至ったのだが……結果は如何に?
***
……ってな訳で『未公開秘蔵映像』を流してみた。
因みに、なんでこんなものがあるかって言うとね。
『元彼のベースの件』でも、ご存知だとは思うんだけど、奈緒ネェってね、兎に角『物持ちが良い』のよ。
だから、千尋さんとの思い出が詰まった映像とかになったら、もっと、も~~~~っと大切に保管してるんだよね。
それに、美樹さんとは出逢った頃から相性が良かったのか。
凄く早く仲が良くなったので、美樹さんを知る為に、パソコンで美樹さんの映像を集めてるんだよね。
しかも、それをデーター化して、パソコンに詰め込んであるのがこれなんだけど。
その他にも、保険の為にハードディスクにも保管してあったりもする。
兎に角、隙がなく用意周到だ。
まぁ……奈緒ネェなだけに、将来の為に嫌がらせで取ってあるって説もあるけどね。
……っで、そんな、ちょっと懐かしい映像を、今、パソコンで流してるんだけど。
お2人さんは、当然、顔を真っ赤にして、恥ずかしさの余り、半分泣きそうな顔になってはいるのですが。
……でも、本人が嫌がる程、そんなに『酷い』ってもんじゃないんだけどなぁ?
その証拠にね。
ホランドさんや、エディさん。
それにディックさんなんかも真剣な眼差しで、その映像を食い入る様に見ている。
下手すれば『瞬きすらしてないんじゃないか?』って位、真面目に見入っている。
あぁそんでね。
それを、一緒に見てる飯綱ちゃんなんだけど、ヤッパリ2人の凄さに感心してた。
この子が感心するって事は、相当なんだろうね。
……っで、最後に『最新映像』を流して、上映会を終わらせた。
感想は如何に?
***
「……全く日本と言う国は恐ろしい国だな。仲居間さんや、奈緒だけに留まらず。まだ、これ程の逸材がいるのか」
「だろだろ。だから、他の国の人間を甘く見るなって言ってんの。俺ちゃんみたいに、こう言うのを小マメにチェックをしておかないと、いつか足元掬われんぞ」
「いや、確かにそうだな。これは驚愕すべき映像だ」
「だろ」
ディックさんって、いつもは、ただのお馬鹿ちゃんなのに、本当に偉いよね。
それにしても、こう言うチェックを怠らないのは、崇秀の元バンドメンバーだからかなぁ?
こう言う面に関してだけは、ホント隙が無いんだよねぇ。
普段は、余計な事バッカリするけど……
「それにしても、デク。なんで、そんなに、この手の情報に詳しいんだい?」
「今回の件に至っては、仲居間ちゃんに聞いたんだよ。アイツが、この2人は、数年の間に『絶対に来る』って言ってたからなぁ。だから、チェックを欠かしてなかったんよ」
「えっ?仲居間さんが?」
「えっ?ヒデが、私の事を、そんな風に言ってたの?」
「あぁ、間違いなく言ってたな。まぁこう言っちゃあ、美樹ちゃんには失礼なんだが、千尋ちゃんは『100%来る』って言ってたぜ」
「私が……100%?」
あぁ、なんか解るねぇ。
千尋さんって独特の人を惹き付けるカリスマ性を持ってるから、兎に角、その場に居るだけで存在感があるんだよね。
それは、言葉とかの問題じゃなくてね。
なんて言うか……居てくれるだけで、安心感があって『癒される』
……しかしまぁ、そう考えると。
『ホランドさんと、千尋さんの相性って良いのかも知れないね』
『音楽性』と『存在』が一致してるもんね。
実に、悪くないコンビに成り得る。
あぁけど……そうなった場合、カジ君どうしようか?
偶にはイケメン君にも『フラれる』と言う挫折を味あわせるのも良いのかも知れないけど、友達には、あんまり傷付いて欲しくはないからね。
まぁ、そうは言っても。
結局の所、そういうのは、お互いが決める事だから……私個人としては、なんとも言えないんだけどね。
千尋さんが、ドッチに向いても……私としては、結局は微妙な心境になるだろうし。
「あぁ確かに、そう言ってたぞ。千尋ちゃんの才能は『日本で埋もれさす才能じゃない』って、そう、ハッキリと断言してたな」
「そんな……あのヒデが……」
「だが、私も先程の映像を見させて貰って、そう確信出来たがね。君は、実に華のある人間だ。それに、先程までの食事会での会話からも解る様に、人間性も豊かな様だしね」
「そんな、そんな、私、普通に、何所にでも居る様な女子高生ですよ」
いやいや、千尋さんが大量に居ると、世界が食糧危機になりますから。
1人で良いですよ。
それに、奈緒ネェが迷惑するから辞めて下さい。
千尋さんは、一匹で良いです。
「あの、千尋さん、普通じゃないですよ」
「眞子?……なにが?」
「千尋さん、自分じゃ気付いてないかも知れないですけど。人を惹き付ける力は、この中でも一番抜きに出てますよ。私、崇秀以外で、千尋さんの事を悪く言う人なんて見た事ないですもん」
そりゃあね。
千尋さんは、こう言う性格だから悪口は言われるよ。
でも、それは何処まで行って冗談の域であって、心の中から千尋さんを嫌いだって思う人は少ないと思う。
それだけでも、間違いなく『カリスマ性』のある人間だと思うんだけどなぁ。
「いや……眞子に言われてもねぇ。それこそ、眞子の悪口を言う奴なんて、1度も見た事ないけど」
「えっ?いや、よく天然だとか、馬鹿だとか、年がら年中言われてますけど」
「あぁダメだ、この天然は……」
「えっ?なんで?」
あれれ?
みんな、心底、私の事を馬鹿って言いますよ。
それに千尋さん……今面と向かって『天然』って言ったじゃないですか。
それ……確実に悪口ですよ。
「まぁまぁ、眞子は少し特殊な人間だから、その件は置いて置くとしてもだ。君には、まだまだ綺麗な伸びしろが残ってる様だ。だから、これからも、もっと自分を鍛え上げると良い」
「あぁ、まぁ、そうなんですかね。まぁホランドさんに、そう言って貰えるなら頑張ってみますかね」
「良い心掛けだと思うよ」
「あの、ホランドさん。……初対面の方に、厚かましい、お願いなんですけど。もし、なにかあった時って、相談とかしても……良いですか?」
「勿論、私に協力出来る事なら、なにも惜しまないつもりだよ。いつでも気軽に相談してくれ」
「あっ、はい♪ありがとうございます」
「千尋ちゃんの相談なら、俺も乗るぜ」
「あっ、ありがとうございます」
なんか、話が上手く纏まったのは良いんですけど、妙な三角関係が成立した様な気がするなぁ。
それにカジ君を入れれば『四角関係』……千尋ネェさん、モテモテですね。
それはそうとホランドさん……誰が特殊人間ですか!!
そうやって私の事を、変人みたいに言うのはやめて下さいね。
この変人の集落の中じゃ、明らかに私が一番まともなんですから、そんなおかしな言い掛かりを付けるのは、絶対にやめて下さい!!
まったくもぉ!!
なんて、余計な事を考えてたら……
「あぁ、なんか話を聞いてると、千尋に、凄い差を付けられた感じですね」
……っと、美樹さんが、そんな事を言い出した。
ちょっとヤバいかな。
こう言う片方だけが褒められるのって、女子にとってはあんまり気分の良い傾向じゃないし、何より美樹さん、さっきの件も含めて、そう言うのを気にしそうなタイプだしなぁ。
これはちょっと、何か手を打たないと不味いかなぁ……
「ちょ!!なに言ってんのよ!!ないない。変な事を言わないでよ、美樹。そう言うの無いでしょ」
「でもさぁ……」
「そぉ。千尋の言う通り、美樹と、千尋に、そんなに差なんかないよ」
「えっ?エディさん……」
「寧ろ、僕は、千尋より、美樹を買ってるんだけどね」
「えっ?えっ?それ、本当ですか!!」
おっ……ひょっとして、このエディさんの反応は♪
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【後書き】
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
千尋ちゃん、男性陣に好感触ですね(笑)
まぁまぁ、このお姉さんは性格が良いし、面倒見も良いですから、そう言う人間性を加味しての事なんでしょうが。
やっぱり、自然と評価は高くなる感じですね。
……っで、そんな他人からの評価を受けてる千尋ちゃんを見て、美樹さんは少々落ち込み気味なのですが。
此処でエディさんのフォローが!!
さてさて、このエディさんのフォローが、今後、どんな方向に向くのか?
次回は、その辺を書いていきたいと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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