778 捕食者達
男女共に、これから始まるであろう合コンに向けて気合いが入ってる様子。
果たして、これがどう言う結果になるのか?(笑)
***
……っで、結局、相手方からの連絡も無いまま。
あれから2時間にも渡る女性陣側の格闘が終わった。
あぁ因みにね。
制服で来ていた飯綱ちゃんについてなんだけどね。
流石に1人だけ制服のままって言うのもなんですから、飯綱ちゃんと奈緒ネェとサイズが同じぐらいだから、奈緒ネェの服を貸してあげる事にしました。
これがまた、飯綱ちゃんの容姿にナイスフィット!!
ただ飯綱ちゃん、少しバストのサイズはキツそうにしてましたけどね。
(奈緒ネェ、ごめんね。これは悪口じゃないんだよ。私は奈緒ネェの胸好きだよ)
あぁ後ですね。
美樹さんと、千尋さんの着替えの件なのですが。
このお2人に関しては、当然、普段着で来訪して下さってるんですが。
奈緒ネェの家には、彼女達が遊びに行く時用の服を、奈緒ネェのとは別の箪笥の中に常に置いてあるから。
なんか、あれやこれやと、2人で相談しながら必至に合コン用の服装に着替えてましたね。
……ってか、おネェさん方、それは良いんですがね。
さっきの普段着と比べて、今の服装は胸の所が無駄なぐらいにガッツリ開き過ぎてる様な気がするんですが……
そこまでして、なにをアピールをするつもりなんですか?
……まっ、まぁ良いけどね。
***
……さてさて、これで漸く、本当の意味で女性陣の準備が整ったみたいなんで。
何故か、合コン主催者となってしまった私としましては、これから男性諸君を迎えに行って来たいと思います。
因みにですね。
準備が終わって、先程エディさんに電話を入れた所。
アチラ側も、丁度、上星川の駅に到着した所だったので、そのままパタパタと駅まで走って迎えに行ってみました。
……にしてもさぁ、有名人でお金が有るんだから、電車を使わずにタクシー使えば良いのにね。
***
……っで、そんな心の文句を言いながら、駅まで行ってみたらですね。
コチラも、女性陣同様、綺麗なぐらいに気合が入ってますね。
エディさんは、いつもと、そんなに変わらない服装なんだけど。
なんか柔らかい感じがする『暖色系』を鏤めた感じの服装に着替えてるから、なんとも、優しい感じのエディさんの性格が滲み出てる様なコーディネートで、実にナイスな感じですね!!
ディックさんも、エディさん同様、普段と、あまり変わらない様子なんだけど。
良く見ると、結構、ビンテージモノの服をチョイスしてるね。
見る人が見たら、中々お金の掛かった感じなんだけど、極自然に着こなしてるから思った以上に嫌味な感じじゃないですね。
それで最後に、ホランドさんは、自分で選んだんじゃなくて、明らかに2人チョイスされた感じの服装。
けどね。
選んだ2人の服のセンスが良いのか?
はたまた、ホランドさんの着こなしが上手いのか?
そこは正確には解らないんだけど、インテリ系の服装や、髪形がバッチリ良く似合ってる。
まぁこれ自体は、普段のホランドさんのイメージと同じと言えば、同じなんだけど、どこか2人の遊び心が入っていて、コチラもかなり格好良い感じ!!
皆の衆……やりますね!!
***
そんな少し着飾ったをお3人さん連れて、家に戻っていきました。
すると……
「只今戻りました」
「あぁ、お帰り、眞子ちゃん。外暑かったでしょ。ご苦労様」
だっ、だっ、だっ、誰?誰、この人?
見た目だけで言えば美樹さんなんでしょうが、ホントにこの人『チョモランマねぇさん』なんですか?
なんですか、その変化は??
「お帰り、眞子ちゃん。食事の準備バッチリ出来てるよ」
「はっ、はぁ……」
「うん?どうかしたの?」
「あっ、いや、別に、なにもないですよ。なにも……」
なるほど……そう言う事ですか。
早い話、この変化は、女は、みんな、獣だって事なんですね。
まさか此処まで完璧な擬態と言っていい程の変貌をするとは、まさに彼女達の姿は獲物を求める捕食者ですよ、捕食者。
……怖ッ!!
「お帰りやで眞子。外、暑かったかぁ?」
あぁ……良かった。
なにかが変貌をしてるのは、全員じゃなかった。
飯綱ちゃんだけは、いつも通りの反応を返してくれてる。
……って!!うわっ!!
そう思って安心したのも束の間。
飯綱ちゃんを良く見たら……さっき以上に普段のイメージが0なぐらい可愛いね。
この子、まるで、どこかで売ってる『お人形さん』みたいだ。
あぁ……だとしたら、やっぱり、この子も捕食者の様だぁ。
みんな、怖いって……
「眞子ちゃん、いつまでも暑い所で待たせちゃ悪いから、上がって貰いなよ」
「あっ、はい。そうですね、そうですね美樹さん。……あぁ、あの皆さん、どうぞ、どうぞ。汚い所ですけど、上がっちゃって下さいな」
「じゃあ、失礼するよ」
「いぃ!!ちょ……」
「ど~~も、はじめまして。お邪魔するね」
「嘘……でしょ!!」
「よぉ~~っす。俺ちゃんで~~す」
「うわっ!!マジかいな!!」
あれ?男性陣が挨拶しただけなのに、なんか女性陣が固まっちゃったね?
なになに?
これってひょっとして私、また、なんか変な事しましたか?
……にしても、おかしいなぁ?
私、今回は、なにもおかしな事はしてない筈なんだけどなぁ??
「ちょ……ちょっと眞子ちゃん。あっち行こうか」
「はっ、はい?なんですか美樹さん?なっ、なにか用ですか?」
えっ?なんで美樹さん、そんなに強く私の手を引っ張るんですか?
「良いから、良いから。ちょっと向こう行こうか?確か、台所に忘れ物あったよね」
「えっ?あっ、あの?千尋さん、台所に忘れ物って、なんですか??」
ちょ!!本気でなになに?
千尋さん迄、私の手を引っ張ってを台所に連れて行こうとするんですけど?
これは何事ですか?
「眞子、行こかぁ」
「えっ?なんで、なんで?」
あぁ~~~れぇ~~~、飯綱ちゃんにまで手を掴まれて台所に連れて行かれるぅ~~~。
……ってダメだダメだ。
そうなるならそう成るで、ちゃんと先に、男性陣には家の中に入って貰っとかなきゃね。
「……あっ、あの、皆さん、申し訳ありませんが、なにかまだ準備が何かあるみたいなんで、先に部屋に行って適当に寛いでて下さいね」
「あぁ、わかった」
「けど鞍馬。僕はお腹空いてるから、出来れば早めに頼むよ」
「つぅか、なんだなんだ?なにが起こってるんだ?」
そんなの……私の方が聞きたいですよ。
ホント、ナニコレ??( ´; ω;)?
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【後書き】
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
合コンをセッティングする羽目に成っただけではなく。
女性陣が、男性陣を見た途端。
眞子は、この状況が把握出来ないまま台所に強制的に連れて行かれましたね。
アホですね(笑)
まぁ、眞子自身が、元々可愛がられ体質だから、あまり自覚がないのと。
今まで普通に接してきているだけに、相手が有名人でも、特に何も感じていないから、こんなアホな状況に成ってるんでしょうけどね(笑)
さてさて、そんな状況の中。
当然、そんな無自覚眞子は、台所に連れて行かれた後、女性陣に問い質される羽目に成るのでしょうが。
一体、どう言う風に問い詰められるのか?
次回は、その辺を書いて行こうと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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