第一章・第四十二話 Joint party?(合コン?)

774 予想もしえない人物との再会

 第一章・第四十二話【Joint party?(合コン?)】が始まるよぉ~~~♪

(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾


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 042【Joint party?(合コン?)】


 『えぇ~~~ッ!!嘘でしょ!!なんで?なんでこの人達が、此処に来るの?どういう事?』


 ……4人での食事を始めて10分程経過した頃。

突然、なんの前触れもなく、隣って言うか……奈緒ネェの家に隣接している柳田さんの店から急遽電話が入った。


電話が鳴った瞬間『一体何事かなぁ』とは思ったんだけど。

特に慌てる事も無く電話に出てみると、たった一言『眞子、お客さんだぞ』っとだけ言われて電話を切られた。


内容が内容なだけに、なんの事だかサッパリ解らなかったんだけど。

なにやら相手方である柳田さんからは、妙に慌てた雰囲気を感じられたので、急いで行った方が良いのだけは、何故か、よく解った。


けど……そう思うと同時に、何が起こってるかを理解するには程遠く、頭の上を『?』だけが飛び回っていた。


まぁまぁそうは言っても、此処で考え事をしていても埒が開かないので。

取り敢えず、誰かが私を訪ねて柳田さんの店に来てるっと言う認識だけを持って、柳田さんの店に向う事にする。


その前には当然、折角、来て頂いている美樹さんや千尋さんには悪いと思ったので。

まずは、今、此処に居られる皆さんに断りを入れ。

後は、軽く上着だけを羽織って『例の奈緒さん専用通用口』から店に向っていた。


……するとね。

此処で、全く来客に、予想もしてなかった様な。

逢った瞬間、腰を抜かす様な人が、私を訪ねていた。


あぁ~~~……今日は、なんて良い日なんだろう……


***


「眞子、元気にしてたか?」


驚いた事に、柳田さんの言う私の来客と言うのはホランドさん。


しかも、その他にも……



「……嘘!!ホランドさん!!どうしたんですか?」

「僕も居るよ」

「あっ……あっ……エディさんだ!!エディさんだ!!」

「姫ちゃん。愛してるぜぇ」


思いも寄らない来訪者は3名。

アメリカで、私とバンドを組んでくださっていた皆さんだ。



「あぁ、なんだ、ディックさんも居たんだ」

「酷ぇ。……なんだよ、その扱いの違いわ」

「嘘ですよ。ウワ~~~でぃっくサンダァ。嬉シイナァ(棒読み)」

「なんで俺ちゃんだけ、棒読みな訳!!」

「良いツッコミですね。ナイス・ツッコミです」

「そう言うの。……今はイラネェんじゃね?」

「ふふっ、ですね」


あぁダメだ、ダメだ。

まさか、この面子にまた間近で逢えるなん思ってもみなかったから、こうやって冗談を言いながらでも、無駄なまでに感動しちゃってるよ。


しかも、わざわざ尋ねて来てくれて、日本で逢えるなんて、まるで夢みたい。


これだけでも……もぉ泣いちゃいそうだよ。



「ぐすっ……っで、突然、どうしたんですか?日本になにか、ご用事でも出来たんですか?ぐすっぐすっ……」

「なに泣いてんだ、姫ちゃん?」

「感動なんですよ、感動。皆さんは、もぉアメリカでメジャーに行っちゃったから『私の事なんかスッカリ忘れてるのかなぁ』なんて思ってたもんで。ビックリして感動しちゃったんですよ」


だってさぁ、知ってる?

奈緒さんのアメリカライブで結成された、この方達が在籍する【Nao with GREED-LUMP】って、今ね。

全米チャートを、完全に独占する様なバンドにまで成長してるんだよ。


出すCD、出すCDがね。

全米だけでも100万枚オーバー処じゃないモンスターバンド。

それが全世界とも成ったら、もぉ既に何枚売れてるのかすら解らないぐらいの凄いバンドなんですよ。


まぁ、これ程の売り上げの裏には、なにかしろ崇秀の関与があるにせよ。

これだけの実力者ばかりが集まったバンドなんて、そうそうにはない。


売れて当然なんですよ。


なんてたって、今の、この人達のGUILDランクって……

イース=ホランド(ギター部門2位)

エディ=ヤング(キーボード部門3位)

ディック=カーティス(ドラム部門4位)

エリアス=コーエン(ベース部門4位)

……ってな感じなんだよ。


そして、このバンドのヴォーカルを勤める、我等が奈緒ネェは。

今やミナさんのランキングすら抜き去って……なんと!!今現在『ボーカル部門2位』なのですよ!!


もぉね、誰も止められない様なモンスターバンドなのよ。


勿論……崇秀と言う名の困った約1名を除いての話だけどね。


それでも、そんな超有名に成った方達が、まさか私なんかを尋ねて、わざわざ家まで訪ねて来てくれるなんて、誰が考えましょうや。


ホント、ビックリですよ!!


知った顔なんだけど……腰抜けますよ。



「なに言っちゃってるの。これでも俺ちゃんは、姫ちゃんには一生掛かっても返せない様な恩義を感じてるんだぜ。姫ちゃんが、あの時、あの場でメンバーに頼み込んでくれなきゃ、今の俺ちゃんが、このバンドに在籍してる事はなかったからな」

「あぁ……そんな事ないですよ。それは、ディックさんの実力があればこそ成立した話ですよ」

「まぁ勿論、それも有り気なんだけどな」

「でしょ」


ですよ。


ディックさんは、初めて一緒に演奏した時から、感性やリズム感が爆発的に良かったですもんね。


だからこれは、一重にディックさんの努力の賜物なんですよ。



「それを言うなら、私も、デクと同じ立場だな。マイアミで眞子が、あんな無茶をしてくれなかったら、きっと私は、あのままズッと家に埋もれたままだっただろうからな。感謝してる」


ホランドさん、ディックさんの事『デク』って呼んでるんだね。


あれ程嫌悪し合ってた仲だったのに、仲良くなったんだ。


それにしても……ホランドさんに感謝される様な事は、私、なに1つとしてしてないんだけどなぁ。

私は、ホランドさんの家の前で『一緒に弾きたい』って、14時間も駄々捏ねてただけだし。


今となっては、アレは……ないわ。



「いや……あれは、今考えると、ただの『駄々っ子』だった様な気がしますね。恥ずかしいですから、もぉ辞めて下さいよぉ」

「そうじゃないぞ。あの時の眞子の誠意がなければ、決して私は外に出る事はなかった。今の私があるのは全て君のお陰だ」

「ははっ……それ、きっと思い過ごしですよ」


だってさぁ。

元々崇秀に次ぐ実力があったんだから。

外に『出てる』『出てない』なんて、実際は、そんなに大きな問題じゃないだよね。


きっとね、私がホランドさんの家に行かなくても、いずれは外に出る運命にあった筈。


ただ単に、それが『早い』か『遅い』かだけの問題ですよ。


こんなのホランドさんの実力があれば、大した問題じゃないんですよ。



「まぁ、僕もバンドを解散になった所を、鞍馬に拾って貰った口だからね。そう言う意味では、君は恩人だよね」

「いや、あのですね。なんですか、なんですか、みんなして?私なんて褒めても、なにも出ませんよ」

「あぁ、それは残念。折角、ご飯を、ご相伴に預かろうと期待してたのになぁ」

「あらら、エディさん、お腹空いてるんですか?だったら、ご飯ぐらいなら、幾らでも作りますよ」

「本当かい!!実はさぁ。此処に来るまでロクに飯も喰ってなかったから、お腹がペコペコだったんだよね。助かるよ、鞍馬」

「あぁ、そうなんですか。なら、もっと早く言ってくれれば良かったのに」


でも、此処でケチ臭い話をするのもなんなんですけど……

出来れば、今回の食費を、誰かに出して貰えるとありがたいんだけどなぁ。


今日から飯綱ちゃんが、ウチで居候するから。

結構、家計が火の車になりそうで……ピンチに成りそうな予感しかしないしね。


中学生にでも日払いしてくれるバイトを探さなきゃいけないレベルかも……


でも……まぁ良いか。

折角、アメリカから来て貰っってるのに、家計だ、なんだと、ケチ臭い事を言ってる場合じゃないよね。


いざとなったら!!真琴ちゃんの使ってたベースを、勝手に売って生活費に充てれば良いだけだしね。


ごめんね。



……ってな訳でございまして。

追加で、3人分のご飯を作る事になってしまいました。


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【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>

今回から始めりました第一章・第四十二話【Joint party?(合コン?)】のスタートは如何でしたでしょうか?


まぁ、この後の展開については、サブタイトルにも成っていますので、もぉお察しだとは思うのですが。

合コンっぽい展開が待ち受けている訳ですが……一応、ホランドさん達の来日は偶然ではあるものの、用事ありきでの来日。

なので、ご都合主義と言う訳ではありませんので、その辺だけはご了承ください(笑)


さてさて、そんな中。

此処からどう言う風な感じで、その合コンっぽい展開になっていくのか?


次回は、その辺りを書いていきたいと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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