755 溜まるフラストレーション
眞子的に、素直ちゃんの余りの気遣いの無さに呆れ果て。
とうとう駅前で涙を流す素直ちゃんを放置して、とっとと家に帰ってしまう始末。
なにが此処まで、彼女にそうさせてしまうのか?
***
ハァ~~~……なんか、なにからなにまで、此処数日、面倒臭くて敵わないなぁ。
大体にして、今日も一応は学校に来てはみたものの。
今更、学校になんて行って、なんの意味があるんだろうか?と疑問が湧いてしまう。
例えば勉強にしても。
崇秀が作ってくれたテキストのお陰で、今は『高校2年』の勉強をしているので、学校に来なくても特に問題は無いし。
寧ろ、上星川から、此処に来るまでの時間も無駄なだけだとしか感じられないのよね。
無駄……無駄無駄無駄無駄無駄……あぁ~~あっ、もぉ学校に何かを求めるのは辞めよ。
こうやってなにかを求めたら、求めた分、そこでなにもなかったら、自身の気持ちが虚しくなっちゃうだけだしね。
だからもぉ、学校には何も求めない。
まぁ、学校以外にも、私には、それとは別に校外での活動があるしね
そして運良く今日は、2日ぶりにライブのHELPの予定を組んでるから。
このまま『横浜Live-oN』に行って、ライブではせめて盛り上がれる様に頑張ろ。
日本じゃ、唯一此処だけがヤル気が感じられる場所の筈だしね。
そう思えば、少しだけだけど、なんか楽しくなって来た様な気もする。
まぁ……これも気のせいかな。
***
えっ?なに、どう言う事?
意気揚々とライブハウス迄来たのは良かったんだけど……なに、この酷いライブ?
この人達って、ヤル気あるの?
演奏が下手糞で、どうしようもないのは、まだ許せる。
必至に演奏しても、そのレベルなんだから、別にそれを、そこまで否定したい訳じゃないんだけど。
こんな何も出来て無い様な酷いライブで、アナタ達は満足してるの?
なにが良いのか解らないまま盛り上がってるだけの馬鹿な観客の皆さんに対して。
普通なら『こんなレベルで申し訳無い』とか思って、さっさと楽屋に引き返すのが筋ってもんじゃないの?
まぁ……演奏してるバンドも馬鹿みたいだし。
それを喜んで見ている観客も、相当な馬鹿なんだから……これで良いんだろうけどね。
でもね……問題は、このどうしようにもない糞バンドが、このLive-oNでの『中堅クラスのバンド』だって言うんだから、此処だけは一番の大問題。
私達が此処で演奏をしてた時は、もっとお客さんのクォリティーも、奏者のクォリティーも高かったのにね。
あれれ?此処って、そんな敷居の低いライブハウスだったっけ?
はぁ……まぁ事がどうあれ。
もぉちょっと、店も、バンドも恥ってもんを知った方が良いと思うよ。
これじゃあ、あまりにもミットモナイだけだよ。
***
ハァ~~~、不満だぁ。
なにもかもが不満で満ち溢れてて、もぉ我慢出来無い。
気合入れて学校に行ったものの……どうしようもない『馬鹿の集まり』みたいなクラスに編入させられるわ。
ヤル気出して行ったライブでも……とんでもないスカタンの集まりで、ライブハウスとしてのLive-oNの質も下がり捲くり。
日本って、こんなに全体的なレベルが低い国だったっけ?
情けないなぁもぉ。
大体にしてねぇ。
私なんかみたいな中途半端な人間に、こんな事を言われてる様じゃ……国自体が、お先真っ暗なんじゃないの?
はぁ~~~あぁっ、アホ臭い。
もぉさっさと家帰って、いっぱい勉強でもしよ。
序に、明日は学校……休もっかな。
***
……ハァ~~~、折角、学校休む気満々でいたんだけど。
朝の5時になったら、毎日の習慣で、勝手に目が覚めちゃうかぁ……
ハァ~~~、もぉしょうがないなぁ。
少しでも気持ちを上げる為に、風呂にでも入ってから、洗面所で時間を掛けて身嗜みをきっちり整え。
栄養のバランスを考えた1週間のメニュー通りに朝食作って食べて、朝の勉強をしてから、なんの為に行くのか解らない様なクダラナイ学校にでも行くかぁ。
ほんと、なにもかもがツマンナイなぁ。
***
……来たくもない学校に、一応は到着する。
勿論、学校に着いてからと言って、気乗りなんかする筈もなく……ただただ、全てが煩わしいだけ。
しかも、教室に入って直ぐに気付いたんだけど。
昨日の頭の悪そうな女子が、私のクダラナイ噂でも流したのだろうね。
その話を鵜呑みにして、私に話し掛けてくる奇特な女子はいない。
序に、男子も話し掛けては来ない。
どうやらみんな、この様子じゃあ、あの頭の悪そうな女子の虐めにビビッてるのね。
もぉ……滑稽すぎて、お笑い種だよ。
ハァ~~~……ホント私、こんな意味の無い所に、なにしに来たんだろう?
特に、なにが意味が無いって、休み時間が、酷く情けなくなる様な気分にさせてくれる。
なにが『早く校庭に行って、場所取ろうぜ』なの?
君達は中学3年生にもなって、まだお外でいっぱい遊びたいお年頃なのかなぁ?
ホント……馬鹿っぽくて楽しそうだね。
流石、精神的な幼稚園だよ。
ははっ……
……まぁそうは言っても、授業中だけは自分の勉強に集中出来るから、此処だけは、別に良いんだけどね。
はぁ~~あっ、けど、朝一授業は、今更、一番意味の無い『数学の授業』かぁ。
……はいはい。
今更、何を学ぶのかは知りませんが。
一応は優等生ぶって、ちゃんと授業には出ますんで、変に誰も関わらないで下さいね。
そこだけは説にお願いしますね。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【後書き】
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
あららぁ……とうとうクラスメイト、素直ちゃんだけに留まらず。
HELPで行ったバンドや、真琴の時代に今まで沢山お世話になった筈の『Live-oN』さんにまで文句を言い始めましたね。
一体、何故、此処まで眞子は不満が爆発しているのか?
これは所謂『余りに高レベルな人間と付き合い過ぎて、一般的な感覚がマヒしてしまっている』証拠なのでしょうか?
まぁまぁ、そんな眞子の態度を継続して。
次回も、また書いていきたいと思いますので。
良かったら、こんな眞子でも嫌わずに、また遊びに来て下さいねぇ~~~♪
(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
これには、ちゃんと理由がありますので<(_ _)>
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます