デュアルアクション
基本的に各ジャンル各作品ごとに沿った能力を使えるが、作品にない技を考えることもできる。能力者によってオリジナル技があるのだ。廿月も例外ではない。
ぞうのエレフンの姿がインクとなり、
「起こしてごめんな。これが終わったら、もう寝てていいからね」
彼は自分の体内にいるエレフンにたいして話す。
「だいじょうぶ! ぼくわるいひと、こらしめたいから。はつきおにいちゃんのためのも、がんばるよ!」
「そうか、ありがとう。俺の小さな英雄さん」
青年は空を飛び、スリ男がいるところまでいった。
その様子を見上げる
彼は無意識で買い物かごを持っていた。
ちいさな雑貨ビルの屋上でカバンを盗んだ男は疲れて休んでいた。
「はあはあ、ここまでくれば追ってこれないだろ」
「いやあー、アニキ。なかなかわるいことしてますなー」二足歩行の黄色いチーターが喋る。
口を開いているのはチーターの『イカサマ』のようだ。
「イカサマ。しょうがないだろ? 生きるためならそうするしかない」
「生きるためって、かわいい女の子がいるところに行くことか?」チーターのキャラは突っ込むようにいうと男は逆ギレをする。
「当たり前だろ! そのために盗みを働いているからな」
「とんだクズじゃないか。さっさと足でも洗ったら?」
「足なんて洗わねえよ、それじゃいきますか。あの店に」
「あの店ってどこの?」
「そりゃ、アニメキャラが働いているメイドカフェだけ……ど……?!」
スリの男は目を丸くする。舞踏会用仮面マスク姿の青年が現れてからだ。
「さっさと盗んだものを返せよ」
「いやに決まっているだろ! それともオレとやるのか?」
「ああ別にいいけど」
「やれるものならやってみ……」
「
彼は容赦しなかった。懲らしめるなら、悪魔にもなるだろう。
「ちょ?! 本気か……?!」
「大丈夫だ、ひどいことはしない。今のうちに懺悔でもしとけ」
青年は攻撃をため、次の瞬間、手を地面にたたきつける。ちいさな音がなった。
「……何かと思えば、たいしたことなかったか」
スリ男は腕を組み、高笑いする。
だが、攻撃した音が地面に伝わり、それが男の内臓を刺激した。
「?!! こ、これは!?」
「何だと思う? 自首する気があるなら教えてもいいんだけどな」
「わからないが、多分動物の能力でゴリラの力だろ?」
「……ああ正解だ。ご褒美に少しの間寝かせてやるよ
絵本の能力者はゾウの形をしたマイクを取り出した。
「なんだ? 子守歌か? 悪いが推しの声じゃないと無理で……」
「ぱおーん!」
銀髪の青年がマイクに向かっていうと、悪い男性は前に倒れ込んだ。
意識を失い、ピクリとも動かない。
(残念だけど動物の能力じゃなくて音の能力なんだけどな。まぁ、どっちにしても適当に答えるけど。そう簡単に能力を話さないさ)
彼は音波も出せる。それによってスリ男は倒れた。
能力は想像力を働けば働くほど強化できる。これは原作にはないけど、
作品に愛があればあるほどオリジナル技が出せる仕組み。
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