第32話

「クソッスペックでは圧倒しているのに」


俺は、未だに軍の追われていた。逃げても逃げても追手がくるそして


「ここまでだ!」


自身の前に、とうとう軍のAOが、姿を現した。このままでは、せっかく脱獄した意味がない


「アイシクルハルバード!悪いが死んでもらう!」


やらなきゃやられる、そう思ったその時だった。


「ドリルミサイル!」


いきなりドリルが眼の前のAOを破壊した。そうドリルがだ


「ドリルってことは」


この世にドリルを使うやつは、一人しか知らない


「久しぶりではないか」


腕にドリルがついた機体、つまりはリヒターが後ろに立っていた


「またこの展開か」


こういうのを天丼っていうんだよな。と思いつつも俺は、一様話をしてみることにした


「あんた、一体ここで何をしてんだ」


この人は、たしか軍の人だったはずだ。5年前にゴルスラから聞いた限りでは


「ここにいては、また奴らが来るじゃろうて、我についてこい」


一様は、信用してもよさそうという理由で、ついていくことにした、


ーーーーーーーーーーーーーー3時間後


「ついたぞここじゃ」


そこには、ブリキとトタン出できている小屋があった


「嘘だろに住んでんのか?」


まぁ当たり前のごとく、そんな訳はない気はするが、こんな世界だ


「んなわけなかろう」


リヒターが、その小屋に入ると中には、でかい扉とそれなりの大きさのバルブが鎮座していた。それを開けると


「階段か」


下に続く階段がそこにはあった。地下室的なサムシングだろうということは、すぐに見当がついた


「ゆくぞ、後見てくれより、長い転んだら普通に死ねるぞ」


安全設計を一度見直したほうがいい、階段を下りつつ話をふっかけた


「あんた軍で何があった」


俺とあったときに味方を倒した。つまりは軍はコイツラにとっても敵なわけだ


「おそらくは、理由は一緒じゃ我もあの貴族主義が嫌になった」


「貴族主義?」


たしか、少数のすぐれた人だけが政治とかにかかわれるとかいう、最終的に世襲の温床になって大変なことになったやつか


「あの偉そうなおっさんは、貴族だったってわけか?」


だったら納得がいく、あの苛つく態度はまじの貴族だったからか


「元々はメギが、あの席に座っていたが、メギなき後その叔父ヘルズが、あの席に再び返り咲いてしまった」


返り咲いた?ってことはこれが最初じゃないってことか?


「ヘルズは、自身の私利私欲のために、使えぬ者を殺しそして、大量の汚職をする。自身の利権そして立場を守る、そのためなら何人の死をも厭わないゴミカスじゃ」


うわー地球のどっかの国の、政治家みたーい、と入ってられねーか


「ついたぞ」


話し込んでいる隙についたらしいが、


「ここは一体」


そこそこのAOと大量の人間が、そこには渦巻いていた


「あんた確か鋼だろ?」


見覚えてのある顔だが、思い出せないまずい若年性認知症が出てきたか?


「あたいの名前忘れやがったな」


本当に申し訳ないの意を込めて、深々とお辞儀をした。


「で?なんだっけ名前?」


まじで思い出せない、というか今のはなかった。気を悪くさせたのだろう眼の前の人は髪をかきむしっていた


「はぁ!もぉ!グラスだ!少しは覚えておけ!」


しょうがないだろう、人の名前を覚えるのは、ちっとも得意じゃない


「とりあえず、あんた顔傷だらけだから、医者に診てもらいな、2階にいるよ」


そう言われるがまま、とりあえず2階の医務室に突撃したそうすると一人のナースが立っていた


「あんたが医者か?」


ナースは、首を横にブンブン振って否定した


「ノー私は、『プント』デース」


プントという名前の通りかなり英語英語している


「おや懐かしい声が聞こえると思ったら君かね鋼くん」


また知り合いか、と思ったが、その考えをある意味凌駕した


「あんたは、あのときの先生!」


前の世界で、俺の命を救ってくれた命の恩人


「本当は、早くに謝罪したかったんだが、そうか2年ですっかり大人になったね」


2年?


「あぇ?2年?2年ナンデ、俺はここにきて6年ですけども」


その場の全員が、脳の処理を爆速で始めたそして


「もしや死んだ後、いつのどこの時間に出るのかはランダムなのかもしれないね」


冷静に考えれば、カットリだって、バリバリのニンジャをやっているんだ。そう考えると江戸時代出身ぽいのも納得がいく


「なんとまぁめんどくさい」


いわば俺よりも、あの世界では未来で死んだやつが、この世界だと、俺より年上の可能性があるというわけか


「ぐっ、、」


まずい、始まった。クソッあの階段で、薬飲んどきゃよかった


「どうした。鋼くん!」


苦しむ俺を、どうやら心配してくれているようだ。


「くそ』


あっ!うわぁぁぁぁぁ


『鋼くん砂糖はいっぱい入れとくね』


やめろ


『なんや元気ないのぉ、シュガーハイにならんと』


やメロ


『鋼くん、肩揉む?』


ヤメロォォォォォォォ


「かはっ…」


そして目の前が真っ暗になった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る