爆闘編
第17話
「ベホミ打ってもやっぱりだめみたい」
鋼が自室に運び込まれ、寝そべり三人が回復させようとしていた。
「鋼には、魔法が通じんせやかて回復も、できひんってこっちゃな」
ゴルスラは鋼に、包帯を巻いていた。
「私も手伝います」
冬子が、包帯を巻いた。その瞬間だった
「けほけほ、なんだみんな、集まって」
昏睡状態だった鋼が行きを吹き替えした
―――――――――――――――――――――――――
「鋼くん、よかった」
冬子は勢いよく、俺に抱きついてきた
「私、私…鋼くんが心配で…」
お前はおかんか、と前なら言ってた。だろうが
「ああ、ありがとうな」
こいつの好意は、本物だとわかった以上、俺はこいつをぞんざいには扱わない
「それで、あの後一体」
それはそれとして、なにがあったのかは、気になった。そして瞬時に、全員の顔が暗くなった
「結果から言えば、反転の化け物は、蘇ってないわ」
安堵した。がそこに、ゴルスラは続けて
「せやけど多分これは、一時的なもんさかい、はよ手打たんと不味いで」
タスカは、俺の周りを歩きだした。
「昔この世界は科学が、栄えていてた。」
「はぁ科学?行きなり何の話っん」
ミスカが俺の、口を押さえた。あいかわらずの馬鹿力だ。
「鋼は知らなきゃいけない、だから続けて、おばあちゃん」
俺の知らなきゃいけないこと、そんなことまだあったのか?
「そんな中、曾有の災害にあった。それが反転の化け物と言われているそんざいじゃ、その存在は空を割り地をさいた」
タスカは、一連の事を喋り終わったのか、杖で俺のことを指差した。
「そしてこの世界は、科学とまほうがひっくり返った。お主の世界…地球とな」
俺は頭を抱えた。いきなりこんなこと言われても、よくわからない
「じゃあ昔は地球が、こんな魔法の世界だったってことか」
タスカは、俺のその言葉に正解と言いたげだった。
「お主の世界にも、魔女とか魔物の伝説とか、あったじゃろう?それは全て本当にいた、ということじゃよ」
魔女の伝説は、知らないがよくファンタジーな物に出てくる、クラーケンだのドラゴンだのは、地球に実際に存在してたってことか?
「なんかわかる気がする。」
そんな事を言ったからなのかそれとも、もともと機嫌が悪かったのか、
「ほんとは、話さなぬつもりだった。お主が勝つとおもっとったからの」
そうだよな。俺が勝ってれば、勇者の目的なんて、知らずにすんだんだよな
「すいません」
謝ってもどうにもできない、だからと言ってどうすればいい
「責任をもって鋼は、あいつを勇者を倒さなくちゃいけないんじゃない?」
ミスカが俺の肩に、手をおいた。倒す?でも
「願いは叶ったんだろ?じゃあもう邪魔できないんじゃないのか?」
ミスカは、机の上の紅茶に砂糖を、入れまくっていた。あいも変わらず角砂糖が、昭和のご飯みたいになっている。
「聖宝珠の願いは、本人がキャンセルすれば、もとの世界に戻る、一様悪用された場合そういうルールがあるの」
ミスカは、俺に紅茶を渡してきた。飲まなきゃいけない。そんな気もするが、えーいままよ
「つまりは、勇者をぼこぼこにして、降参させればいいって訳か、」
まあ、そんなかっこよく喋っていても、紅茶の、砂糖が多すぎて、口がパラダイスしているが、そんな中、ゴルスラは渡された。紅茶に塩をいれていた
「それで鋼は、いっぺん負けた。相手に勝てる思うとんのか?」
「それは、」
勝てない。現状では、返り討ちにあって、終わりだ。ゴルスラはコップをおいた。塩の力とはいえ飲みきったのか
「単刀直入に、言うブライは勇者との、戦いで大破して戦えへん」
飲み終えた。コップの回りを指でなぞり、俺は1つの結論を出した。
「ブライの、パワーアップか」
ゴルスラのコップに、ミスカは紅茶と砂糖を追加しながらしゃべった
「だったら、何千年くらいに、廃棄されたAOの工場に言ってみたら」
「よしなら、行ってみるか、その工場に」
しかし知らなかったこれが命を懸けた戦いになるとは
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