男ふたり

「あのさ、なんで女の人って髪の毛が長くなる、

なんかさ、いつもよりさ、良くねぇってなるんだ」


「しらねぇよ、てかポテチ食った手で漫画読むなよ。紙に油つくだろうが」


「別にいいじゃん人の手なんて汚れてるよ。手汗だらけだよ。それにさ、ここで漫画読むの俺とケンちゃんだけだよ」


「そういうのは気遣いなんだよ、人のもん借りてだからさ。こういうところでがさつだから、お前モテないの」


「自分が彼女いるからってマウントっすか!!

あぁ、この前の誕プレもらったマグカップ割ったのいーちゃお」


「はぁ、ばかそれはお前が「これ可愛いくね、今日はこれで飲むは」とか言ってふざけてたら、机に置いていたのに肘が当たって落として壊したんだろうが」


「あれ~そうだっけか、、てかさ、大事な物なら机の上じゃなくて食器棚入れろよ」


「あの日は俺が、あれで飲み物を飲みたかったんだよ」


「俺がいる日、じゃなくてもいいじゃん。文ちゃんがいるときで良くね」


「それは、お前に自慢する為に決まってんだろう」


「うぁわ~のろけとかないわ、こいつまじか」


「そんなことよりさ、腹へったから吉牛でも行かねぇ」


「あぁこいつにげやがって。まぁいいけど。俺も腹へったし」


「じゃいくべ」


「それな」


結局、二人は吉牛で並盛りを食べて解散した。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る