戦隊ヒーローは日常生活で苦労する

 ヒーローはいつでも、誰かの光でなくてはいけない。それがたとえ、テスト期間中でも。


「ヤバい、今週テスト期間なのに全く試験範囲の勉強終わってないぞ」


 今日は月曜日、俺、一ノ瀬焔いちのせ ほむらはそんな、現実を自室の机にあるテスト日程、テスト範囲の用紙を見て愕然としていた。


 先週は、岩石怪人タイタンロックの強固の皮膚に俺たち精霊戦士の4人の攻撃が全く効かなかった。

そして、タイタンロックの岩石投擲をくらって、

変身解除を余儀なくされた。


「このままじゃ、岩石野郎に町の工場がめちゃくちゃにされちまうぞ亅と基地に帰るとブラック

こと黒岩俊介くろいわ しゅんすけ

攻撃が効かないことに机をばんと叩きながら

イライラしていた。

「そんなこと大きな声をあげてまで言わなくていいから。分かってるわよそんな事」

黒岩の言葉に呆れているのは、ブルーこと水瀬佳織みなせかおり

「なんだと」

「何よ」

「まぁまぁ二人ともそんな睨み合うなよ。

俺達がピンチなのは本当なんだからさ~」

「あっ!ならさ、ならさ、俺たち4人の必殺技とか考えない!」

「「「必殺技?」」」

「こういうピンチの時はさ、やっぱり必殺技で決める。これヒーローの常識」

人一倍ヒーローに憧れているグリーンこと風早統かぜはや みつるが言ったのを皮切りに

皆学校終わってから基地で集合して必殺技の特

訓をすることになった。


 方針としては皆のエネルギーを一つにまとめて放つらしいがバラバラの俺達がまとめるにはそれは苦労した。特訓後は体が疲れるから、毎回夜は勉強出来ないし、酷い時には、筋肉痛で保健室で休むわで授業にも参加出来ないことなんてざら。


 まとまらない原因は集めるイメージがつかない

ことだった。風早の提案で基地にいる地球の管理者という白髪女、エリカに俺達のエネルギーを集める

為の武器、チャージブリッカーという大型の

銃を創造して貰った。


 4人の力を合わせた必殺技エレメントブレイカーが完成して、4つの精霊の力が集結したエネルギー弾があの頑丈な皮膚を貫通して、岩石怪人を爆散させた。倒した後は、敵は闇の旋律によって復活して巨大化、聖獣に乗って2回目の戦闘。その後、なんだかんだあって、家に帰ったら夕方。


 確かに俺たち4人はダークネビュラとかいう、魔界からくる魔物と戦うため、地球の管理者である

エリカから「精霊を宿すことができる素養がある」と言われてそれぞれサラマンダー、ウンディーネ、シルフ、ノーム、そのおかげでさ、家族も友達も町の皆も守れてそのことは、すげぇ誇らしいよ。


 でもさ、俺、ヒーローだけどさ、その前に、高校二年生だぜ。来年は受験もあるし、このまま、戦闘が続くと授業の出席も単位もピンチなのよ。


 はぁ~こんなに頑張ってるだから、単位とか免除してくれないかななどと、現実逃避しながら、学校へ行く準備するのだった。



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ショートストーリー カズマ @zizelu

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