吸血鬼娘もラーメン大好き

「はい、いらっしゃい食券いただきます。

麺の硬さ、太さ 、背脂をお選び下さい」


休日のお昼時、家系ラーメン「生田」

カウンターから黒シャツのガタイのいいあんちゃんが、注文を聞いてきた。


「それじゃあ、麺硬め、太さと背脂普通。後、ニンニクマシマシでお願いします」

「麺硬め、太さと背脂普通。後、ニンニクマシマシですね、注文入ります〜」


「たまには家系もいいわよね、来栖」


カウンターの奥から空腹の腹を刺激する魅惑の香りが漂う。ミディアム黒髪で目鼻立ちはよく整たようし、真珠ピアス、赤のシャツとカジュアル系の女性は隣席のアッシュの長身で体つきがしっかりとし服はモスグリーン、パンツは茶色と全体的に落ち着く男にラーメンが待ち遠しいしくてウキウキで話しかける。


ひつぎ様は、いくらあなたが17歳と若いからといって、隙あらばラーメンばかり食べるのではなく、ちゃんときちんとしたお食事取ってください」


来栖は柩に口を酸っぱく言っているのだが、全く治す気がないのはもう分かりきっている。


「お菓子隙あらば、コンビニでスイーツ買うあなたには言われたくないわ

さっきだって、期間限定のいちごのエクレア買ってなかったかしら」

「それとこれとは今、関係ないでしょう。私は柩さ、、柩さんは紫堂家の御息女、あの格式あるブラッド家の分家、幾ら衰退したとはいえ、」


いつもようにうるさい小姑モードに入った来栖の口を右手で

抑えつけて黙らせた。


「ストップ〜家のことも外で言わないの。

少し油断したら、すぐに口に出すんだから。

に来て、あまり経っていないことは

わかるけど少しは自分の発言の特異性に

気づきなさい」


来栖に対して、注意を促す。御息女や分家という言葉を聞き馴染む現代人はそういない。それに、

「申し訳、、」

来栖に対して、睨みをきかせた。

「すみません」

その言葉にうなづく。

一女子高生に背の高い大学生に見える男がヘコヘコして敬語を使うのは明らか浮いてしまう。


「しかし、お家の件なくても、お世話には気苦労が耐えないので、スイーツは必要経費です」

「あら私、毎日買うほど気苦労かけてるかしら」

「・・・はぁ~ 」

「そこまでかしらね。さっきの話に戻すけど、ラーメンはメインの麺、野菜はももやしやネギ、ニンジン、チャーシュー。それに海苔ものってるの。これ以上にパーフェクトで完成された食事があると思う〜いいや無いねわ」


柩は、東京の高校に進学し、一人暮らし(来栖は世話係)してからというもの

ラーメンの食べ歩きに目覚めてしまい、今ではラーメンジャンキーと化してしまった。


「確かに食材的に見ればバランスはいるかもしれませんが、ほとんどが油と塩分が大半占めてます。私も食べるなといいませんが、1日に必ずラーメンとどうかと思います。毎月奥様に生活記録報告してみるにもなってください。それとなくごまかすの大変なんですよ。」

「そんなことしてたの、来栖。ちょっと余計なこと言ってないでしょうね」

「たとえあっても言えるわけないでしょう。」


「はい、前から失礼して、麺硬め、太さと背脂普通。後、ニンニクマシマシ

と全部普通です」

「それもそうね、わぁありがとうございます。さぁラーメンきたことだし

食べましょ。ほらあの分よ」

「あ、ありがとうございます。って支払ったの私なのですけどね」

「いちいち細かいわね、冷める前に食べるわよ。それじゃ」


「「いただきます」」


「う~んこのこってりスープに厚切りチャーシュー、食べ応えあっていいわね」

「いい食べぷりですね、いいですよね、若いと油ものたくさん食べれて」

「じじくさいわよ、あなた私と4つしか違うじゃない」

「10代ほど食べれませんよ」

「わたしの知り合いの先輩はもっと食べれているわよ。家事と運転だけで運動が足りてないじゃない」

「あなたがだらしなくて、洗濯や家事を手伝ってさるなら私もすこしは運動もできたのでしょうね」


「よく言うわよ、休日はネット三昧じゃないあなた。それにしてもラーメンやがっつりしたもの食べるとご先祖さまこんなにおいしいにんにくマシマシラーメンを食べられないなんて、人生半分は損しているわ」

「それはいいすぎなのでは。それにあの方達がラーメンを食べている姿は想像できません」

「まぁ陰気や高慢ちきなおば様がそうじゃない。全くラーメンキメてる時に嫌のこと思い出しわ」


「柩さんが言い出し、ってまぁそうですね、今ラーメンに集中しましょう。あとラーメンにキメてるは違うのでは」

「いいのよ、ニュアンスで感じないさよ」


紫堂柩、17歳、バンパイヤの血が1/2流れてます。

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