基本ってほんと大事なんだね

 まずはお礼から…… 

 拙著「リムと魔法が消えた世界」投稿開始以降、多数の応援本当に有り難うございます。

 2作目の異世界ファンタジーでしたが、前作よりも遙かに「私好みの作品世界」を全面に押し出してのものなので、結構ドキドキでしたが本当に身に余るほどのご厚意を皆様より頂き、感動しております……

 これからも拙い技量ではありますが、読んで下さる方のお暇潰しになるような物を出せたら、と思うので今後ともよろしくお願いいたします。


 そんな「リム……」ですが、この作品からとある2つの事を強く意識し始めました。

 1つは「読んで下さる方を置き去りにしないようにしよう」

 今までは自分と言う読者のみを見ていたのですが、これからは「自分がこの作品を初めて読む読者様だったらどう見えるかな……」を考えようと。


 2つめは、今回の本題でもあるのですが「基本の型をしっかり身につけよう」です。

 これは基本的な文章の書き方を中心に、より楽しんで頂けるような話の構成や演出と言った「小説の基本的な型」


 あるお方の創作論を拝読し、酷く驚いて以降カクヨム内の創作論をいくつか拝読させて頂き、自分の今までの書き方がいかに自己流であったかを痛感。

 そこから、市販の書籍も購入してしっかりとプロット作り、そして基本的な文章の書き方からやり直してみようとした、第一作が「リム……」でした。


 今回は、プロットをラストシーンまで書き上げて、そこに行くまでの演出や人物の心の動きも記入。

 登場人物それぞれの能力や癖、性格や背景まで記載する、と言うのは本当に初めてだったので、最初はヒイヒイ言いながらの作業でした。


 しかし、そうして始めた今回。

 書いていて今までに無かったくらいに、何というか……「安定感」「安心感」「発展性」を感じました。


 上手くは言えませんが確固たる設定の元で書いているせいか、人物が場面が出てきた段階ですでに息づいている。

(この人はこんな考え方や背景の人だから、こう行動させよう。こう言う台詞回しにしよう)がスムーズに、かつ息づいているように書ける。

 そして、設定を細部まで作っているため伏線や演出が凄く作りやすい。

 話ごとのつなぎもスムーズ。

「あ、こんな要素も加えたい」と思ったときも、プロットを確認しながら出来るので、矛盾が無い。

 自分が「鳥の目」によって、俯瞰で作品全体を見れているように感じるのです。

 今までは所々で藪をかき分けるような気分になっていたのに。

 これはかなりの驚きでした。


 そして、書き終えた文章も今までより格段に読みやすい!

 今までのどこか「ゴチャッ」とした感じが、凄くスッキリしている。

「読みやすいな……凄いな」と感じていた、諸先輩方の文章っぽい感じになっている。


 ああ……基本の型ってこんなに自分を助けてくれるものだったんだ……としみじみ。

 そういえば、バイオリンや演劇も一番キツかったのは基本の型を身につけるときだったけど、一旦身につけると安定感を持てるようになってたな。


 と、言うことで嬉しい発見をいくつももたらせてくれた「リム……」

 これからどんな風に広がっていくか、楽しみになっています。

 

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