この時期のみかんは無の味がする

無

　柿が美味しい季節がやってまいりました。毎日買っています。柿は偉いですね。常に一定以上の甘味を提供してくれます。流石は日本原産と言われるだけありますね。

　みかんも出てきましたね。なんで？

　正直あきらかに旬じゃないですよね。みかんは冬！こたつにみかん！今は秋も秋なんですが。

　極早生みかんって直訳するとみかん未満ってことですよね。なぜみかん未満を売る。未完てか。やかましいわ。

　まあ食べますけど。食べましたけど。まあ無ですね。美味しいみかんってこう、ふわっとした甘みと華やかな香りがして幸せな気分になるんですけど、今の安っすいやつは木枯らしの味がしますね。

　ほぼ無で、たまに肌を切る酸味が来てつらい。これから熟れていくはずなのにもう枯れた味がするのはなんでだろう。悲しくなってくる。

　科学の発達した現代であっても、旬っていうのは意味があるんですね。そんな様のを食ってまでいつも果物を味わいたいわけじゃないんですね（そんな姿になってまで永遠に生ききたいたいわけじゃないのテンションで）

　まあ柿ですよ柿。やはり柿の偉大さが身に染みる。あの独特の味わいが、多少の誤差を埋めてくれるんですね。

　チョコレートはどんなスイーツにも合うみたいな話。アイスは結局バニラかチョコかストロベリーだよねって話です。そんな中に颯爽と現れた抹茶はまさに日本の誇りということでもあります。

　資本主義によって若いまま駆り出される果物たちの冥福を祈りつつ、さっさとみかんの甘い季節になって欲しいと願っています。

　ただ雪は降るな。