春の入校からたちまちに名が広まった人物は金髪碧眼きんぱつへきがんの容姿が目立っていた。

 勿論、先の事件――畏れ多くも竜胆りんどう一族の末女と殴り合いの喧嘩を繰り広げた事実からして知れ渡るのは当然のことだったが、しかしてそんな暴力女の実力というのが非凡の域にあるという。


 西洋とのあいであることから語学には当然に精通しており、欧語学では英語や仏語を自然な口調で話した。

 また、和文学でも見識の深さを知らしめるように物を読み語り、乙女の学力というのが高い水準にあることが判明する。


 数理に関しても問題はないようで地理や歴史においても造詣ぞうけいが深く、何故にこうも乙女は多才であるかと皆は不思議に思う。


 聞けば静岡の田舎からやってきたというが、乙女の父は学者だという。

 その血を濃く引いてか否か、乙女の知識量は大人にも匹敵する地力があった。


 運動能力も高い。これを不思議に思う人物はいなかった。

 理由は初日に巻き起こした騒動が由来するが、健脚けんきゃくを証明するように足の早さは韋駄天いだてんが如くで誰も追いつけない。


 統合して乙女の評価はすこぶる高く思えるが、しかし可愛げと呼ぶか否か、乙女は裁縫や家事、音楽等が苦手だった。


 琴に触れたことがないとのことだったし歌も恥ずかしがって声が小さい。

 裁縫の折は指先が血塗れになる程で、これには同室のユリも呆れた顔だった。


 兎角、淑女として求められる素養というのは知識や頭脳の方面よりも実技の方面なのは時代の当然で、あまりにも男勝りな乙女、雲居瑠璃は問題児の扱いでもあったが他の雛達からすれば羨望せんぼうの的だったりもした。


 淑女というのは静かで穏やかで人の言葉に二の句もなく頷き、かしずくように平伏するのが当然のような扱いだった。

 それは明治時代よりも以前から続く女性の理想像だったし、実際に求められていることだった。


 ところが瑠璃という乙女は逆張りするかのように常識の内に留まらない。


 ある日の習字の授業では納得のいかない字体に苦悩し、恐らくは癖だろうが、筆先を舌で舐めるから口の周りは真っ黒で、笑えばお歯黒のようになったりもした。


 快闊かいかつとした性格に微笑ましく思う雛達だが、やはり教師陣からは説教の嵐だ。

 これに縮こまりつつ困った顔になる瑠璃だが、そんなことが繰り返されると雛達は自然のことのように乙女が放っておけなくなる。


 結局、乙女の人気は高まることになった。

 元より高い背丈と美しい顔立ちなのもあるし、やはり時代にしては珍しい金髪碧眼という容姿がどうにもこうにも注目を集める。


「これをスケコマシと呼ぶのかもねぇ、雲居さん」

「へ? 何が?」

「いやさ、何でもない……それよりも何を食べているの?」

「ああ、何だか他のクラスの人から固飴を貰ってね……蘇芳すおうさんも食べる?」

「いいの? それじゃあ一寸ちょっと失礼……」


 午後の自由時間に窓際で風に吹かれるのは噂の瑠璃と、同室でもある蘇芳ユリだった。


 当たり前のことだが間食は許されないし菓子の持ち込みも厳禁だったが、しかしいつの時代であれ隙を衝いて悪戯を画策するだの実行するだのは子供の常道だ。


 例に漏れず御令嬢の集うマグノリア女学校でもそれは散見されている。

 別に秩序が乱れているということではなく、雛達は教師陣に隠れて密かな楽しみを満喫していた。


 桃色の口先をすぼめて飴を転がす瑠璃は、懐を漁ると残りの飴をユリに分けてやる。

 それを受け取ったユリも軽い調子で口へと放り込み、その甘さに顔をほころばせると瑠璃の隣で窓辺に寄りかかった。


「すっかり有名人だね、雲居さんも。最早あなたを知らない人はいないと思うよ」

「まあ、悪評でないとあれば安心よ。こうして菓子も頂けるのだから、ある意味は得をしている気がするし」

「……とはいえ無自覚なのも罪かもねぇ。ねえ雲居さん、今度からは人から頂いたものを簡単に譲ってはダメだよ」


 据わった瞳で見つめられると瑠璃は首をかしげ、何故だろうかと疑問符を浮かべる。

 その様子にユリは呆れたようで、これはやはり罪な人物だと呟いた。


「簡単にいえばさ、皆があなたによくしてくれるのは、あなたを好いてのことだよ」

「好いてとはいえ、それは友愛の形なのだから、こうして分け合うのは自然じゃない」

「友愛、友愛ね……まあそう勘違いしても仕方がないのかもね」

「それ以外にあるの?」

「さあね、少しは自分で考えてみるといいよ。あなたは頭がよいでしょう?」

「誇れる程の出来ではないよ。全部は父からの受け売りのようなものだしね」


 皮肉のように瑠璃は返す。


 今し方、乙女等の眼下では外の景色を歩く雛達の姿があった。

 午後の穏やかな随意ずいい時間に皆は自由を謳歌しているが、そんな内で、瑠璃の視線と合致した雛達は乙女の名を呼ぶ。


 それに簡単な具合で手を振るうと、それだけで雛達は沸き立って頬を赤らめていた。

 その光景を見て瑠璃が思うのは、これに恋愛のような感情があるとは思えない、という実に簡素なものだった。


「これを友愛ではなく何と呼ぶのかしらね。皆は遊びの感覚でやっているだけでしょう」

「そうかねぇ……んまぁそういう人物がいるのも当然だろうけども」

「多くの人々がそうでしょうよ。さもなきゃ、ああも分かり易く反応をする訳がないわよ。そういった情熱とはまるで別にしか思えないわ」

「それもそうかもだけど、根本としてあなたには、どうにも……そういう感覚というのが薄く見えるよ、雲居さん」


 寄越された言葉に瑠璃は大した反応はせず、口の中の飴を転がすだけだった。


 瑠璃のこれまでにおける他者との関わりというのは希薄とまではいかなくとも、凡そ同じ年頃の子供達と比べれば少なかったともいえる。

 理由には生まれの発端もあるし、やはり故郷では散々に揶揄からかわれたし、同性の子供というのも数が少なかった。


 港町では十の歳を迎える頃には男であれ女であれ役割を与えられるし、早いうちから少女等は嫁にいくだの奉公ほうこうにいくだのとしていて、親密になるだけの機会はなく、結果的に乙女も故郷から離れて帝都へとやってきた。


 子供の時間は人生の内で最も短いのではないかと瑠璃は思っていた。

 自由を謳歌することもなく、皆は与えられた役割をまっとうすべく誰かの言葉に頷いたり従ったりする。


 全ては生まれが起因することでもあり、自身がこうしてマグノリア女学校に入学した事実からして、やはり人の命というのは生まれが全てなのかもしれないと乙女は思う。


 故にこの学舎で生活する雛達は真似事をしているのだと瑠璃は思っていた。


 憧れのような存在を偶像的につくりあげて、それに熱をあげるフリをすることで雛達の心がある程度は満たされているのだろうと。

 それは一種の慰みに近い形かもしれなかったし、瑠璃はそれを察するが故に何も文句をいわないし、皆からの評価や反応といったものを受け入れている。


「まあ薄かろうと何だろうと、私に出来ることなんてものは特にないからね……さてと」

「あら、何かしらの用事でも?」


 飴が口の中から溶けて消える頃合いに瑠璃は「時はきたれり」と呟いて教室から出ていこうとする。

 そんな乙女の背中を見つめるユリだったが、問いに対して瑠璃は悪戯をするわらべのように舌先を小さく出して笑った。


「教師の方に次の授業の準備内容を伺いにね。ほら、私、地理の係りだから」

「ああ成程……それにしても本当に自由気ままというか、不遜とも呼べるというか……」


 不用心に菓子を食べていた訳だと察したユリは苦笑を浮かべると、誠、この乙女に限っては放っておいては危なっかしくて仕方がないと呆れ返る。

 それと同時に、成程、つまり多くの雛達は憧憬どうけいと同じくらいに庇護欲ひごよくが掻き立てられ、そんな乙女の自由に振り回されているのだと理解して、今度こそ大きな溜息が漏れて、女子というのはお困り極まるという感想に尽きた。


 ユリの反応を見もせずに教室から出たばかりの瑠璃は職員室へと向かう為に歩みを進めていく。


 道中では多くの雛達が乙女に視線や挨拶を寄越してくる。それらに適当な反応をしつつ、階段へと迫った乙女は一歩を踏み出すが、そんな乙女の頭上に影が落ちてきた。

 それと同時に小さく「げっ」という言葉が聞こえてきて、その声に覚えがある瑠璃もまた、同じような言葉を零すと眉根まゆねを寄せて階上を見上げた。


「不運かしら……折角気分よく午後の授業を迎えられると思えば、まさか異人と会敵かいてきするだなんて」

「相変わらず言葉が酷いわね……異人という呼び方は止めて欲しいんだけど、竜胆りんどうさん」

「ふん、相の子風情が何を偉そうに。少しはその態度を改めなさいな、雲居」

「そっくりそのままに言葉を返すわよ」


 瑠璃の見上げる先には眉間に皺を寄せて睨んでくる絶世の佳人かじんがいた。

 世に知れる竜胆一族の三女にして怨敵おんてきにも等しい人物、竜胆ミツだった。


 互いは視線を交差させたままに距離を狭めていく。

 瑠璃は階段を登りミツは階段を降っていく。

 それにしても互いの進路は衝突する位置だったが、互いは全く退くような様子はなかった。


 そうして残る一段まで迫ると、瑠璃は見上げたままに、そしてミツは見下ろしたままに睨みあった。


「何故にそうも頑ななのかしらね、あなたは。それとも罵詈雑言ばりぞうごんをお望みで?」

「実に大きな勘違いよ、竜胆さん。私は私の進路を変えるつもりがないだけだもの」

「そう、生意気もここまでくると見事なものだけども。しかしね、そんなあなたの考えなんてものはどうでもいいのよ」


 顔を近付けるミツは大きな瞳で瑠璃を睨んだまま、お決まりのような台詞を口にした。


「退きなさいな、雲居。私の進路を邪魔するんじゃあないわよ」

「あなたこそ退いてよ、竜胆さん。その高飛車な態度、いい加減呆れてしまうわ」


 肉薄する両者の構図だったが、次第に階段の周辺には雛達が集まってきた。

 皆は相対する乙女と佳人の様子に顔を青褪めたり、もしくは何とも画になる二人だとかと恍惚とした表情を浮かべたり、複数の雛は大人に頼ろうと景色から去っていく。

 そんな様子を後目しりめに二人は未だ睨みあったままで、互いは道を譲ろうともしない。


「げっ、またあの二人が衝突しちゃったか。何で毎度毎度、喧嘩になるかなぁ……」


 騒ぎを聞いて教室から走ってきたのはユリだった。

 同室でもあり友人でもある瑠璃が天敵とも呼べるミツと睨みあう光景に参った表情を浮かべて、どうにもあの二人は気位が高すぎると呟く。


 その言葉を聞いた幾らかの雛達は、いやさ雲居さんは何も悪くないといい、また半数の雛達は、ミツ様の方こそが因縁を吹っ掛けられたのだといった。


 こうなると対立する景色が出来上がり、問題の中心である二人を他所に、雛達の間でも剣呑とした空気が生まれた。


「これだから人気者ってのは……本当に美人は世を騒がす問題人ばかりだなぁ」


 瑠璃が人気を博すのと同じく、問題児の筆頭の扱いを受けたミツもまた、多くの雛達の憧れの対象だった。


 出自がはっきりしていることも含め、その存在感や身に纏う風格というのが浮世離れした風だったし、何よりとして持ち前の美貌が雛達の心を射抜く。

 深淵を思わせる大きな瞳の中には煌めくような星の輝きが浮かび、長く細い黒髪が風になびけば羞花閉月しゅうかへいげつという言葉が浮かぶ程に完成された美を体現していた。


 そんなミツの素行というのは端的にいえば不良のようだった。

 そもそも授業に出席しないようなことも見受けられたし、勉学においては国語も数理も苦手のようで語学に至っては口を開くこともしない。


 しかしそんな佳人は、勉学は苦手だろうとも技能ばかりは誰よりも優れていた。


 裁縫や家事等、他に音楽は特に得意のようで、洋琴ピアノを華麗に奏でる姿は天女が現世に舞い降りたかと見紛う程に極まっていた。

 また、運動能力は非常に高く、足の速度も平均を大きく上回り、体操や運動の類は全て甲の評価を下されていた。


 兎角、元来の美貌や高い技能等、正しく世が求める淑女の姿には当然のように憧憬が集まり、双璧を成す瑠璃とは同じ程度の人気を誇っていた。


 曰くは〈マグノリア女学校の竜虎〉とたとえられたのが瑠璃とミツだった。


 互いには取り巻きやファンと呼べる存在が生まれたが、この二つの組織間での軋轢あつれき確執かくしつというのも目立っていたし、初日の二人が巻き起こした喧嘩の決着も、どちらが勝ったか負けたかと本人達を他所に盛り上がっていたりもした。


「しかし折角、洋琴ピアノを愉しみ気分よく終えたというのに……やはり因縁ね」

「また勝手に音楽室に? 規律という言葉はあなたには意味を成さないのかしら」

「元よりあなたがいえた義理ではないでしょうに。何にせよ、たしなむ人物が少ないというそうだから、それでは勿体無いからと暇な時に弾いているだけのことよ。何が悪いのかしらね」

「善悪の問題ではないと思うけど。兎角、そうも好き放題に出来ているのならば尚のこと、道を譲るくらいの気概は見せてほしいんだけど」

「あら……? まるで乞食が如くに伺うじゃない、雲居……まさかそんな無様な台詞が出るだなんて、少しばかりガッカリだけども」


 入校初日から二人の仲は険悪だったが、暴力を振るったのはそれ以来の一度もない。


 毎度のように憎まれ口の合戦で、それの決着というのはなく、予鈴が鳴るまでこの喧嘩は続く。

 そうして互いは自然に離れていくのがいつものことだったが、この日の瑠璃は少々焦った風だった。


 何故にそうも及び腰なのかと疑問を抱くミツだったが、彼女は鼻をひくつかせると確信したような笑みを浮かべる。


「ああ、成程……規律が云々という割に、あなたも中々に問題児ではないの」

「え、あっ」


 ミツは手を伸ばした。

 向かう先は瑠璃の口元で、顎に手を添えるとそのままに手繰り寄せて、互いの顔の距離は唇が触れるか否かにまで狭まる。


 そのままにミツは再度、香りを嗅ぐように鼻を鳴らすと瑠璃は焦燥して身を離そうとした。

 するとミツは最後の抵抗すら奪うように瑠璃の腰に腕を回して逃れようとする瑠璃を捕獲する。

 憎たらしいまでの笑みを浮かべて瑠璃の顔を覗き込むと、乙女の耳元へと唇を寄せてささやいた。


「随分と甘い香りね。飴なんぞ食べてからに……自由奔放というのも考え物よ、雲居」

「あなたがいえたことじゃあないと思うけどね……というか離してくれない?」

「ダメよ、離した途端にまた上等を切られたんじゃあ、喧しくて仕方がないじゃないの」

莫連ばくれんどころか渡世人ヤクザのような台詞ね。それとも本当に長ドスでも持ってくるの?」

「……やはりあなたは生意気だわね。一度、徹底的に躾けてやろうかしら」

「やれるものならね。未だに決着もついていないのだから、私は構わないわよ」

「相変わらず口の減らない女だこと……」


 肉薄する距離で囁きあう瑠璃とミツ。

 その会話の内容が誰に聞かれる心配はないにせよ、傍から見た時、それは抱き合っているようにも映った。


 雛達の間で歓声が起こる。

 その内で二人はやりとりをしつつ、言葉の内容を掻き消す黄色い声に疎ましさを感じつつも僥倖ぎょうこうだとも思っていた。


 互いはやり取りを終えるとミツが解放してやり、二人は再度睨みあうが、そんな最中に張りつめた空気を割くように遠くから教師の声がした。


「また喧嘩ですか、雲居さん、竜胆さん! そこを動かずじっとしていなさい!」


 どうやら幾らかの雛達が助けを求めたようで、やってきた教師は階下から大きな声で叫んでいる。

 それを聞いたミツは自然な動きで瑠璃の肩に手を乗せ、彼女を押し退けた。


「あ! ちょっと!」

「まあ今回は私の勝ちってことね。あなたもさっさと逃げなさいな、雲居」


 瑠璃を過ぎ去ってミツは階下へと降りていく。

 よもや一寸の隙を衝かれた事実に瑠璃は心底悔しそうな顔をするが、ミツは鼻歌交じりにそれを無視し、やがて階段から姿を消してしまった。


 勝ち負けと呼べるものがあるのかと瑠璃は思うも、いきどおりが胸の内にはあるのだから、きっと、これは互いにとっては勝負の形だったのかもしれないと乙女は結論した。


 兎角、騒ぎは他所にせよ、では何処に逃げようかと瑠璃は思案した。

 恐らく面倒はミツが背負うのだろうというのが瑠璃には分かっていた。

 それが先の勝負に勝った者の務めだなんだというに決まっていると瑠璃は確信している。


 そうとなれば面倒は佳人に任せ、では大人しく目的でもあった担当の教師の下へ向かおうとも思うが、それこそ説教が待っている未来しかない。


 迷いに唸る瑠璃は、それでもやはり責務は責務だからと諦めたような表情になり、踵を返す形で階下へと向かおうとした。


「あら……噂の通りに綺麗なのね、あなた」

「はい……?」


 そんな時だった。

 頭上から声を掛けられて瑠璃はまたもや見上げる形となる。


「雲居瑠璃さん……よね、確か?」


 果たしてこの学校にはどれ程の美女が在籍しているのか――瑠璃は声の人物に名を呼ばれ、何故に己を知るのかの以前に、何故にこうも美女が揃うのだろうかと思う。


 そこには身を乗り出して様子を眺めている美女がいた。


 亜麻色の髪を赤いリボンで結んだ、儚い印象を受けるような、まるで薄氷に佇む精霊のような、そんな美女がいて、瑠璃を見つめて柔らかく微笑んだ。

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