その愛(心臓)が別つまで

明鏡止水

第1話

小さく鳴った

なまえもある極小の鼓動

せめて上からつくられよう

それに何の意味がある?

やがて雌雄を決めるため

そのものたちはどこからかやってきて

あるいはずっとそこにいた

隔てられた場所で血流の音を聞く

はたしてどちらになるか

どちらでもよいではないか

神様なんて呟きの神聖ななにかだ

それは育ち、さらに育つために何を叫ぶ?

答えは痛みだ

頭の骨が閉まって痛い!

そうしてかれらは泣いて生まれてくる

母と心臓を分けながら

愛が二人を別つまで

片方は入院し

片方は養子に出された

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その愛(心臓)が別つまで 明鏡止水 @miuraharuma30

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