第三十七話
「狙ったのは
「……
「毒に対しては、どうやら
「なるほど」
「ああ、ほんとうに片腹痛いわ!」
「でも、
「何がだ?」
「
「……それもそうか」
「聖子どのは、未だに
「全く!」
「聖子どのを、
「……それもいいかもしれない」
「いいに決まっていますよ。――
そう言って、くっくと嗤う。
「
「力は強いそうですが、盲目では」
「
「さようで」
「……橘はもう終わりだな」
その、
知らず、
あの美しい顔が憎々しかった。
「ともかく。
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