第4話
気が付けば5戦連続で秒殺を記録して業界で「
私としてはもっと他の可憐なネーミングを期待するのだが・・・私自身にネーミングセンスも無いし、勝手に呼ばれ始めたことなので私はそう呼ばれることを肯定もしていないのだが・・・
二つ名とはそんなものなのだろうと投げやりに考えるの辞めた。
会長からは「流石にお前が強過ぎて対戦者が警戒して中々試合が組んでもらえないから対策を考えないといけない」と言われたが如何するんだろうね~
会長が良い回答をくれるだろうからそれまで少し待つこととしよう。
ある日、
まぁ見ても全然問題ないんだけど、香子姉がねドン引きしてます。
「ねぇ、あの前方にいるあれって華の彼氏じゃなかったっけ?」
「あ~そうだね~今の彼氏だね~」
「今のって・・・華に他の彼氏って居たっけ?」
「居ないね~初の彼で今の彼が前方にてイチャコラしている人ですから」
ああ、この時期からあの女狐と仲良くしてたのか~もうそろそろとは思っていたけど、タイムリープする前の世界ではもっと後だった気がするが、私があの世界と違い格闘技に力入れてるから時期早まった?
考えても事実は変わらんし、時期が早まっただけで既定路線と考えると、まぁそんなもんなんだろう。
「別れないの?」
「別れないよ」
「何故?」
「私の目標はあの浮気相手の女が逆上して包丁で襲って来た時に返り討ちにすることだから」
「変に具体的ね・・・」 (顔を引き攣らせている)
「目標は具体性を持っておいた方が達成し易いでしょ」
「それって別れない理由としては微妙だと私は思うんだけど・・・」
そうなんだよね~彼氏が浮気していて何故別れないのか・・・
返り討ちするのが目標と思っていたけど、そこまで意味あるか?と聞かれると意味など全くない。
ただの
首を
「先ず、乙女がもっと有名になって別れるの惜しいってなったタイミングで、乙女から彼に別れを告げるってのは
「如何と言われても・・・それだと別れて終わりじゃないの?」
「そうなるかもしれないけど、そこで彼が別れたくないと言い始めるとする」
「言い始めるとどうなるの?」
「その現場をあの女に見せるとどうなると思う?」
「あ・・・」
そうなのだ、私が刺された時は
「あなたが居なければ
思いだすと腹立たしいが、やはり一番はあの一瞬のスキを作った私が許せない。
今考えると色々と謎が出てくる。
何故にあの場に包丁があったのか?
まぁあの女が持っていたので使うつもりだったんだろうけど・・・何に?・・・そうか~元々私を殺す計画を立てていたのかもしれない。
隙を突いて包丁でブスッと刺したのは元々計画していた可能性が高い。
私の隙を
今一度、冷静になりあの時の事を詳しく思いだすことは必要かもしれない。
考えに没頭していると、香子姉が私の肩を強請り尋ねて来た。
「ねぇ大丈夫?やっぱりショックよね~」
「あ・・・そ、そうだね~」
計画的に殺されたと思うとやはりショックである。
隙を狙われた、その隙を自分で作ったことが非常に
隙を作らないためにも更なる鍛錬が必要だ。
「やっぱり彼の浮気はショックよね~」
「そ、そうだね~」
全然ショックじゃありませんでした。
香子姉に「嘘ついてごめんなさい」と心の中で謝っておいた。
その後も考え込んでしまう私を見兼ねた香子姉はその後色々と気を使ってくれたが私は気も
流石にショックだろうからと香子姉がその後直ぐに御開きを宣言した。
本当に申し訳ないので今度埋め合わせをしないとなと心のメモに書き足しておいた。
家に帰ってから色々とじっくりと考えた。
先ず、
タイムリープ前の結婚するまでは、自分の全てを賭けても良いと思っていた武道を捨てる覚悟が出来る程には彼を愛していたと言えるが、浮気の調査で知る事実と現在の塩対応で愛情などとっくに無い。
今の状態なら別れるのは簡単であると言えるな~
何故別れないのか?と考えるとあの女狐への
私は自分の至らなさが一番許せなかったのだ。
それに付随して復讐を考えている。
勿論、計画的に殺されたとなるとまた違う形で私を狙ってくるのかもしれないが、本当に私は何がしたいのであろう。
こう言ったモヤモヤした時は体を動かすに限ると言う事で、またもや合気道の道場へ来て師匠との組み手を楽しんだ。
体を動かしスッキリすると考えも
一番に考慮すべきことは私が今度のこの世界で武を極める事である。
他に一も二も無いそれこそが唯一無二、今の私の最大の目標である。
復讐?それは武を極める過程で出来れば儲けものな位の軽いものである。
早い内に別れを切り出そう。
女狐の事も殺人考える様な異常者だし、来たら返り討ち位で良いのではないかと思えて来た。
そうと決まれば格闘家として飯を食えるように、更なる強者を求めて邁進するぞとこの日この時決意を新たにする華であった。
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