第4話突如の襲撃
【パートナーって何?!】
“こら奏恵うるさいぞ授業中なんだから静かにしないさい”
【はい!すみません!】
“えーとじゃあここは”
授業がまた始まった
「奏恵落ち着けよ」
パートナーはまずかったか、
そうだよな言い方を変えないと
「奏恵パートナーと言ってもだな」
『パートナーって言うかその道端で蒼空が道端でお財布を落としていたからそれを拾ってそこから知り合いになっただけであって』
【ふ〜んなるほどね】
「そうそう!別に深い意味なんてないからな?」
【だよねー悠騒が彼女できるわけないか】
「おい渾身の皮肉を言うな」
【ぷぷぷごめんごめん!】
『あはは』
『二人とも仲が良いね』
この時シエリアは幸せそうに微笑んでいた
○
その後七時限目を終えた俺たちは
「奏恵気をつけて帰れよー」
【蒼空達もねー!】
(それで蒼空お前いつ奈那ちゃんと仲良くなったんだ?)
「昨日ちょっと落し物拾ってもらってそこで話したくらいだよ」
(なるほどな)
(奈那さん初めまして俺は五十嵐総司って言います)
(少しでも仲良くしてもらえたら嬉しいです)
『いえいえこちらこそよろしくお願いします!』
「そう二人かしこまるなよ」
「雪宮、総司はそこまで変じゃないから多分大丈夫だ」
(初対面で変なホラを吹き込むのは辞めてもらってもいいかな?)
「ごめんごめん」
(ところで奈那さん)
(奈那さんの家は村雨地区方面なんですね)
『はい最近引越したばかりなので』
あまり地区とかには詳しくはないですが』
待て待てこのまま話してたらうっかり口が滑りそうだな
ここは基本の日常会話から進めるべき
「そういえば総司課題終わったか?」
(終わったよ蒼空は終わったのか?)
「俺が終わると思うか?」
(いや終わってなさそうだな)
「正解だ!」
(何してんだよ今度教えてやるからこっちに来いよ)
「ありがとうな!」
○
(気をつけて二人とも帰ってね)
(じゃーな!)
「おう!お前も気をつけて帰れよ」
その後俺達は総司と別れて家に帰るところだった
「そういえばシエリア鍵渡してなかったな」
『そうだね』
「ほら」
『あっいいの?』
「何がだ?」
『私に鍵を渡してってこと』
「別にいいよ!命の恩人としてこれくらいしかできることはないからな」
『そっかありがとう!』
その後歩いて家に到着した
「学校生活初日はどうだったシエリア?」
『楽しいものだね!でも疲れが溜まるよ』
「まぁまぁそんなものだろう」
『でも助かったよ奏恵ちゃんみたいに初対面でも気軽に話してくれる人が居てくれて』
「あいつは人の気持ちを理解できるやつだし何よりあの中だったら1番優しいやつだ」
『ホントありがたいよ』
『あっ!紅茶かコーヒーどっち飲む?』
「んじゃーコーヒーで」
『分かった作るね!』
コップにお湯を注ぐ音、かき混ぜる音が聞こえる。
『はい』
「ありがとう!」
『砂糖は自分で入れてね』
「分かった」
俺は砂糖を二つ入れかき混ぜた。
「シエリア!」
俺はどうしてもこれは聞かなければならない
「シエリア、これから俺達はどうする?」
『どうするって?』
「クロムの事件があってからまだ1日しかたっていないがいつ攻めて来てもおかしくはなくないか?」
『確かにクロムのことだ次は準備を念入りにするだろうね』
「んじゃー!」
『だけどね一つ言えることはこっちから奇襲を仕掛けるのもありだと思う』
『それはあくまでも場所が特定できてからの話。』
『私はこの組織の事を念入りに調べてきたつもりだ』
『そうだね君にも言わなきゃね』
『そもそもあの組織の名前はソムニウム、
ラテン語で夢って意味なんだ』
『彼らは理由は分からないけど人体実験を始めた、だけどその人体実験は人に害をなすものだった。』
『最近の調べによればその人体実験は人の五感の覚醒プラス五感以上の覚醒が手に入るらしい』
「ってことはクロムは!」
『そうその実験に成功した人なんだよ』
「そんな奴に叶う奴はいるのか?」
『それはどうだろうね』
『でも君が狙われた以上私は死んでも君を守るよ』
「ありがとうな」
シエリアは少し嬉しそうな顔だった
『今の現状的には乗り込むこともできないし何より人手が足りてない』
『だから少しの間は学校での生活に身を置きチャンスを待つ』
「そうか」
「分かったその時がくるまで俺も鍛えるとするかな」
『君の場合鍛えてもあまり意味はないと思うけどまぁーでも応援するよ!』
「お、おう!」
この時のシエリアの顔はとても眩しいくらいの笑顔だった
○
それから俺たちは普通の学校生活をおくっていった。あれから一週間たったのだった
今俺たちは二人で帰っている。最近シエリアにも徐々に友達が増えているが一番の親友と言える存在は
『間違いなく奏恵ちゃんだね!』
『あの子と話してると心から楽しんだよね』
『最近一緒に帰ってるのもあって総司君とも仲が良くなって来てると思うよ!』
「そうかそれは良かったな」
『うん!』
あれから一週間は経ったがクロムから何も来ていない。なにか手はないかと俺自身も模索はしてみたものの何も手がかりが見つかっておらず。
だが最近シエリアにこの話をしてもどうも浮かない顔をしているためあまり俺からは話せていないのだ。
(蒼空どうした?最近浮かない顔だが?)
「いや、そんなことないよ」
総司にこのことを話すわけには行かないな
「それよりこの本運ぶの手伝ってくれないか?」
「さっき図書委員の奴らがこれを三階に運ぶように頼まれてたんだけど流石に量が多くてだな」
(はいはい手伝いますよ。)
それから俺達は本を三階へと運んだ
(ところで奈々さんは今どこに?)
「今は多分教室で今頃奏恵と話してるんじゃないか?」
(それもそうだな)
俺たちは図書室の扉を開いた
俺たちは各々の場所に返しに行った
そこには赤髪の本を読んでいる女の子がらいた。
【蒼空?】
【どうしたの?珍しいね!蒼空が本を読みにくるなんて】
「珍しくて悪かったな」
「ところでこっちこそ聞くがどうして図書室に?奈々と一緒じゃなかったのか?」
【それがね奈々ちゃん体調が優れないとかで保健室にいるよ、私は最近出たって話題の小説を探しにきてた最中って感じ】
「そっか!俺も終わったら探そうか?」
「どうせこの後用事もないしな」
【サンキュー!んじゃあとで手伝って!】
「本の題名とか教えてくれないか?」
【あー!そっかそっか!】
【確か題名は迷子の怪奇】
「おっけ!探しとくわ」
どんな本だよそれ
○
それから俺たちは片付け奏恵が探してた本を探そうとした時だった
それは突如として起こった
(バーン!)
それは音とともに学校が揺れ緊急のブザーが鳴り響いた
(突如学校内で爆発が起こりました繰り返します。学校内で爆発が起こりました)
(直ちに避難をしてください
繰り返しま…ひな…くだ、い)
その直後にもう一つ爆発の音がした
建物が揺れ砂埃がまい本棚が倒れる音が聞こえる
『キャー!』
この声は!
「奏恵大丈夫か!」
『蒼空、総司が…』
「はぁっ!」
そこには本棚の下敷きになっていた総司の姿だった。
「総司、なんで、」
『私を庇ってくれたの。』
「……そうか」
「待ってろ今助けるからな」
総司は俺の腕を掴んだ
(早く逃げろ俺の事はいい!奏恵連れて早く!)
「馬鹿野郎!そんなことできるか!」
「かっこつけなくていいから早く一緒に逃げるぞ」
「奏恵そっちを持ってくれ」
「せーので行くぞ」
「せーの!」
『ふんっ!』
「んぐっー!」
なんとか総司を助けれた
片足を負傷してる
「歩けるか?」
「死んでも歩いてみせるさ!」
「無事でなにより!」
「奈々は無事に避難してるだろうか?」
俺はその疑問が頭によぎったか
「奈々の事だ今頃は外に逃げていることだろう」
俺たちはその後図書室を出ようとした時だった
向かいの壁から音が聞こえてた同時だった
俺は無意識の内に来ると感じたそして
「伏せろー!!!」
俺は奏恵達をしゃがませるために飛びうつった
(ドォーン!!)
向かいの壁が吹っ飛んだ音だ
「………」
『………』
(………)
「皆んな無事か?」
『うん、ありがとう、』
(一体何が起こってるんだよ)
二人は絶望の顔を浮かばせていたが無理もない
だがそのすぐだった
《いやー!久しぶりまた来たよー》
「っ!」
「クロム?!」
《今回はちゃんと君を始末するよ…》
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