第20話 入学試験

今日は王立学校の入学試験当日。

筆記試験と魔法の実技試験、スキル測定がある。面接もあるけど、それは明日やる事になっている。

王立学校は貴族と平民のどちらも通える学校だけど、試験は別々に分けてやるらしい。


僕は何故かアルと一緒に行く事になり、2人で試験を受けに来た。


「レオ、筆記試験って魔法学まであるんだね。」

「ね、僕もびっくりしちゃった。」


筆記試験は国語、数学、地理、歴史、外国語、魔法学の6教科となっている。



「筆記試験を始めます。回答用紙などに何か不備があった場合は、静かに手を挙げて報告してください。」



14時ちょっとくらいにやっと筆記試験が終わった。

1回休憩が入り、15時頃から実技試験とスキル測定がある。


「レオ、まだお昼ご飯食べてないよね?」

「うん、今から食べる所だよ。」

「良かった。確か庭園が空いていたはず、そこで食べない?」

「いいね。」


王立学校にある綺麗な庭園の中で僕達は食事をした。

久しぶりの試験でちょっと緊張していたけど、実技試験前に少し気分がリフレッシュ出来て良かった。




「では、実技試験を始めます。」

「皆さんの前に的がありますね、今から皆さんにはその的を狙って魔法で攻撃して下さい。」


水魔法でいいかな。

弓を放つイメージで…。




その後の試験も無事に終わった。

その後スキル測定も難なく終わり試験が全部終わった頃には18時を過ぎていた。



「レオ、送って行くよ。」

「ありがとう。」

「びっくりしたよ。」

「え、何が?」

「気づいてなかったの?結構騒ぎになってたのに。」

「何か騒ぎがあったの?」

「うん、レオが魔法で的を壊したでしょ?」

「うん。」

「その時、レオは水魔法を応用して弓を引くみたいにして使ってたんだよ。皆んな水魔法は使えても、応用はまだ出来ない人が多いから。」

「そうなんだ。」

「それにスキル!皆んなスキルを見てびっくりしてたよ。正直僕もそこまで凄いなんて思わなかったから。」

「ん、スキル?」


ちゃんと不審に思われそうな所は編集してあるはずだけど、隠せてなかったとか!?

一応確認しておこう。


編集 閉じる     

名前/レオン・ランカスター(旧山口 裕太)

魔力/ 100

魔力適性/ 水魔法、光魔法、風魔法、?

スキル/家づくり、もふもふに好かれる

加護/ ?、?



「これ!」

「え!?びっくりした。」

「ここだよ。家づくりともふもふに好かれるってところ。」

「これのどこが凄いの?」

「この組み合わせ、レオのおじい様と一緒なんだ。」

「えっおじい様と!?」

「うん。」


え、、このスキル転生する時に選んだやつなんだけどなんで被ったんだろう。


「レオのおじい様は、僕のおじい様と友達だったらしくていつも動物に囲まれながら移動してたって言ってたよ。」

「友達だったなんて。」

「レオ知らなかったの?」

「うん。」

「ていっても僕も最近知ったんだ。びっくりするよね。」

「うん、僕も今すごい驚いてる。」


アルは帰り道の間アルのおじい様から聞いた僕のおじい様について話してくれた。

アルのおじい様と僕のおじい様は本当に仲が良かったみたいで、アルのお父様、つまり国王様も僕のおじい様に小さい頃よく可愛がって貰っていたという事や僕のお父様もアルのおじい様に抱っこして貰ったりしていたという事が分かった。


「レオ、面接の時また会おうね。」

「アル、今日はありがとう。」


「レオン様、お帰りなさいませ。」

「ただいま。」

「お兄様!お帰りなさい。」

「ノア、ただいま。」


今日もおじい様の話沢山聞けたな。

レオンの記憶には屋敷で過ごす記憶しか無くて、なかなか家族の事や屋敷の外の情報が分からなかったけど、最近になってやっと色んな事が分かってきた気がする。

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