第2話 ひとりで対峙する

働いたり学校に行ったり、社会参加するとどうしても他の人が目に入ります。

発達障害があり見た目も良くない、可愛げのない自分は友達もできず、障害者になってからも支援者にも支援の差を付けられました。


私が生身で社会参加するということは、かならず理不尽を伴うものなのだと知りました。それを知っていて社会参加するのはかなり辛いものがあります。


自分が理不尽な思いをすることが多々あると、やる気がなくなってしまいます。

だから、ひとりで家で仕事をすることに決めました。

ですが実際、家にいると集中力が落ちてしまい、ネガティブな思考がどんどん沸いてしまいます。はかどらないので図書館やカフェに行って仕事をしていました。


やっと軌道に乗ってきた頃コロナの流行が始まり、人の集まるところで仕事ができなくなりました。それでも日々積み重ねていくために、私は家でできるだけのことをします。低空飛行で良いのです。本当に少しずつでも積み重ねる、できていない日があっても続けていく事しかできません。


何もやらずに過ごしてしまったこともありました。でも本当にできない時は休むべき時でもあります。

人と比べると1/10もできていないこともあります。でも長い人生を振り返ると、たとえそうでも続けていれば、今ごろは違ったのになと思うことがあるのです。


他の人と比べてどうあろうとも、日々コツコツできるための私だけの環境調整を、これからもやっていくでしょう。

人と離れた環境でそれができるということも、ある意味恵まれているのかもしれません。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る