心に移りゆくよしなし事

@chie-n

第1話 はじめに

季節が移り変わるにしたがい、大事なことを思い出したり、それなのに忘れたりを繰り返します。


少しでも書いておかなければとおもい筆をとりました。


社会に出るたび挫折を繰り返し、もう社会に参加するのはやめよう、人と繋がるのはやめようと思いながら、機会があればまた社会に参加したいと考えてしまいます。慎重にならなければ。


しかし50を過ぎたこれからも、社会との接点は一生あります。病院や介護まで考えると、少しずつでも社会性を積み上げて、かわいげのある老人になる必要があるのです。


今思えば40代は社会に参加しようと試行錯誤した結果「何もしなければよかった」10年間だったように思います。


しかしそんな40代でも、ひいては今までまともな人間関係を形成できなかった一生でも「いま生きている」ということが答えであるような気がします。


人生で悪いクセが付いてしまったとしても、人に馬鹿にされ利用されるだけの人生だったとしても、それは生きていくために必要なことだったのです。


いままで「ああいう風にはなりたくない」と人から言われることがあり、自分でもそれを恥じていました。でも、そう言われてでもいままで生きていた自分に誇りを持ちたいし、他の人の人生に対してもそう言及したくはないと、最近考えが変わりました。


最近ひとりで長い旅に出てからです。


何事も不器用にしかできない自分は、他の人と同じ環境にいたり、日々の暮らしに圧倒されたりしていると、人生の本質を見失ってしまうようです。


それを考えると、むやみに人との接点を増やしていくのは、まだちょっと考えた方が良いのかも知れません。


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