Lv.9 南の大陸 シャンパンタワー VS・BOSS・カンダダ
─港町ポートサイドより西へ徒歩15分─
俺達はタダノハゲ町長の言ってたと思われる塔に辿り着く─
俺「着いた─ ここが、シャンパンタワーか?」
塔の入口でうろついてる男がいる─
※「ここが悪名高いシャンパンタワーだぜ。ここにはいろんな盗賊達が住みついてるらしいぜ」
タマネギ「ご丁寧にありがとうございます」
ミカン「ここで間違いないみたいだねっ。盗賊やっつけて、マリアの初体験取り返そうっ!」
リンゴ「きゃー❤️ ミカンやらしーっ❤️笑」
ミカン「なんでよっ!」
俺「たしかに、そう聞くとちょっとエッチだな笑 『わたしの初めて返してよ』って感じだな」
リンゴ「ヒロぽん、あたしの初めて返してよ笑❤️」
タマネギ「─なに?─ヒロキ… それは、どういう事ですか?」
俺「─リンゴ、冗談でもヤメテ… ここ、信じちゃう人いるから…」
リンゴ「─えっ……」
リンゴが足を止める─
なんと、リンゴは大粒の涙を流しはじめた─
俺「えぇーーーっっっ!!! またーーーー????汗汗汗汗」
ミカン「リンゴッ、大丈夫っ??」
タマネギ「ヒロキになにかされましまか??」
リンゴ「…ぐすんっ…ヒロぽんっ…ひどいよっ…あたしの事…弄んだのっ…? あたしはっ…遊びだったのっ…? あたしっ… ぐすんっ… した事なくてっ… ぐすんっ… 怖かったのにっ… ヒロぽんがっ… どうしてもって… ぐすんっ… あたしだけを愛してくれるからって… だからっ… 怖いのも痛いのも我慢したのにっ…」
俺「いやいやいやいや…汗汗汗汗」
ミカン「─ひどいっ─ ヒロキひどすぎるよっ!」
タマネギ「………」
俺「違う!待ってくれ!俺は──」
タマネギ「ヒロキッ!」
俺「─はいっ!」
タマネギ「─今すぐ冥界へ行くか、魔王を倒してから冥界へ行くか、リンゴに謝って許してもらってから冥界へ行くか、選べ」
俺「─はいっ?」
タマネギ「─今すぐ冥界へ行くか、魔王を倒してから冥界へ行くか、リンゴに謝って許してもらってから冥界へ行くか、選べ」
俺「─いや… 聞こえなくて聞きかえした訳じゃないんだが… 冥界行きは確定なのね…」
タマネギ「─選べ─」
俺「……」
俺「…リンゴさんに謝って、許してもらった上で、魔王を倒してからでお願い致します…」
タマネギ「…リンゴ、それでいいですか?」
リンゴ「…ぐすんっ…うんっ…」
タマネギ「─わかりました。それでは、ヒロキ、リンゴに謝ってください」
ミカン「もう、ほんとに二度と同じ事しちゃダメだよっ」
俺「ごめん、リンゴ。もう2度と同じ事はしないよ。約束する」
リンゴ「…ほんとうに…約束してくれる?」
俺「ああ!もちろん!」
リンゴ「…あたし、欲しかったバックがあるんだ… 買ってくれる…?」
俺「…ああ…もちろん…」
リンゴ「…ちょっと高いよ…? 60万Gくらいするけど… 大丈夫…?」
俺「えぇっ…あっ…あぁ…もち…ろん…」
リンゴ「わーい❤️ありがと❤️」
俺「………」
疲れ果て、言葉も出ない俺に再度リンゴはそっと告げる─
リンゴ「大丈夫❤️ カジノで勝ったら少しは自分で出すよ❤️ ムリは禁物だよ❤️ ご安全に❤️」
俺「……おまえ、ほんと悪女だな……」
─4Fへの階段を上がったところだった─
見るからに盗賊風の男が2人─
※「おいっ!なんか、へんなやつらがきたぞ!」
※「おかしらに報告しに行こう!」
2人はそう言い、上層階へ─
タマネギ「─いよいよ上階にカンダダいそうですね! ヒロキ、準備はよろしいですか?」
俺「…ああ、いろいろ思う事はあるけど、、体の準備はとりあえずOK!」
ミカン「じゃあ、行こうっ!」
─5階─
一目で親方とわかる人物が1人、その手下と思われる人物が複数人─
カンダダ「─よくここまでこれたな。ほめてやるぜ。だが、オレさまをつかまえることはだれにもできん。さらばだ!あっははは」
─カンダダはそう言い、壁にあったスイッチを押す─
俺「─っ、落とし穴かっ? みんな気をつけろっ!」
─しかし、なにも起こらなかった─
俺「─あれっ?」
カンダダ「─あれっ?」
カンダダ「………」
俺「………」
カンダダ「しつこいやつらめ!やっつけてやる!」
俺「おい!なんか、いろいろ省略したなっ?」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
カンダダがあらわれた
カンダダこぶん達があらわれた
俺「おい!なんか、いろいろ省略したろっ?」
カンダダこぶんQのこうげき!
ヒロキは7のダメージをうけた
カンダダこぶんLのこうげき!
タマネギは6のダメージをうけた!
カンダダこぶんZのこうげき!
リンゴは8のダメージをうけた!
カンダダこぶんZRのこうげき!
ミカンは55のダメージをうけた!
ミカンはスーパーハイテンションになった!
俺「おい!なんか、いろいろおかしいだろ汗!
何人いるんだカンダダこぶんっ!いきなりQとか、Lとか出てこられても、パッと何番目か把握できないんだよね。ごめんな! 俺が一度に把握できるのはH→8人までだっ! なんでそこまでかって? 教えてやろうかっ! 俺が通ってる高校が8クラス、H組までだからだよっ! あとあれだっ! スライムがそうだからだよっ!
一度に出てくるのは8体まで!って決まってんだっ! たぶんっ! 画面にそこまでしか入らないからなっ! それ以上は仲間を呼んでも、『しかしだれもこなかった』的な悲しい感じになるんだよっ! それにあれだろっ! カンダダこぶんって騎士みたいな格好のやつだろっ!
4人くらいでいっぱいいっぱいじゃないのかっ!? それになんだZRってっ! 若者向けの原付かっ? 明らかにZRだけ企画外の強さだろっ!
バグってんのかっ? ミカンさんもスーパーハイテンションになっちゃったぞっ? ざまーみろ!」
ミカン「─ヒロキ、下がってて」
ミカンはまわしげりをはなった!
カンダダこぶんA〜ZRすべてやっつけた!
俺&タマネギ&リンゴ
「ええぇーーーーっっっっ!!!!」
ミカン「──…見えた?」
俺「すごいな!ミカン!達人だなっ!」
ミカン「─いや、そうじゃなくて……」
ミカン「……パンツ……」
俺「─えっ、あ、いや、見えてないよ!大丈夫!」
ミカン「─そっか、よかった…」
リンゴ「クマさんーっ笑笑笑❤️❤️❤️」
俺「─クマ…」
ミカンは頬を赤らめる─
ミカン「─もうやだっ!死にたいっ!」
俺「─クマ………」
タマネギのこうげき!
カンダダに25のダメージ!!
カンダダをやっつけた!
俺「よわいな親方っ!!」
まもののむれをやっつけた!
それぞれ610のけいけんちをかくとく!
135Gをてにいれた
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
カンダダ「まいった!マリアの初体験はかえすからゆるしてくれよ!な!な!」
はい
いいえ ◀︎
カンダダ「そんなこといわずにさ!ゆるしてくれよ!な!な!」
はい
いいえ ◀︎
カンダダ「そんなこといわずにさ!ゆるしてくれよ!な!な!」
はい ◀︎
いいえ
カンダダ「ありがてえ。あんたのことはわすれないよ。じゃあな。」
カンダダと子分達は『マリアの初体験』を置いて、塔の外壁から姿を消していった!
ヒロキは『マリアの初体験』を取り返した─
俺「─これが…『マリアの初体験』…」
DVDジャケット写真にはとても可愛らしい女の子が映っている─
リンゴ「ヒロぽん、観たい?❤️観たい?❤️ じゃあ、一緒に観よっか笑❤️」
俺「─リンゴさん、もう勘弁してください…」
タマネギ「─無事にDVDも取り戻せてよかったですね。それでは、町長さんのところへ戻りましょうか。」
俺「─ああ、そうだな! …って、あれっ?」
ミカン「─ヒロキ、どうしたのっ?」
俺「─ここって5Fじゃなかったっけ?」
ミカン「─あ…」
俺達は外壁から、おそるおそる塔の下に目を向ける─
塔の下には、複数の男性がうなだれながら倒れこんでいる─
俺「………」
その日、ポートサイドの整骨院に足等を骨折した男達が複数人搬送された─ 骨折の原因は高所からの飛び降りによる、強打との事だ─
転生しちゃった… 目が覚めたら俺勇者… 50Gで装備整えて魔王を倒してまいれ!って言われても… HIROKI526 @Akai_Saiko
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