Lv.3 はじまりの島 岬口の洞窟


王様からの紹介で町外れに住むたんぽぽさん(仮)より、無事に(?)洞窟の壁を打破するアイテム(ただの爆薬)を受け取ったヒロキ達。南の大陸に渡るワープホールのある、岬口の洞窟へと向かう─


草原を歩き、高い山々に囲まれた道の先にその洞窟はあった。


俺「─着いた。ここが岬口の洞窟か─」


高い山々に囲まれ、地下へと降りる階段。夕刻近いのもあり薄暗い。が、洞窟内は人が出入りしてるのだろうか。最低限の明かりは灯されていた。


タマネギ「─暗いので足元気をつけてくださいね。階段を降りた先に、壁があります。」


俺「うん。よし。じゃあ、行こう。」


4人は階段を降りる。階段を降り切って先へと進むと開けた場所に出た。そこは行き止まりになっており、1人の老人がいた。


老人「ここは南の大陸へ渡るワープホールのある岬口の洞窟。じゃが、今はその道が封じられてしまっておる…」


ミカン「存じてますっ。今から爆薬使って壁壊そうと思いますっ。おじいさん、少し退がってもらえますかっ?」


リンゴ「ヒロぽんがやるから❤️ おじいちゃん、あたし達と避難してよー❤️」


俺「うぅっ… マジで俺1人でやるの…?」


老人「ほう…。そうなのか…。それではワシはここで行く末を見届けようかの…。」


タマネギ「大丈夫ですか? それなら、私達は、少し退きます。」


3人は洞窟の入口近くまで後退する─


老人「ほっほっ… 若いの。大丈夫か? 顔色が優れんが…」


俺「…いや… できれば… 家帰って… YouTube観ながら… ゴロゴロしたいです…」


ヒロキは爆薬をセット─


俺「─それじゃ─ やりま──」




ズドンッ!!!!!!!!




なんと、爆薬は意図しないタイミングで爆発してしまった。衝撃でヒロキと老人は吹き飛ばされ、壁に叩きつけられる─


リンゴ「ヒロぽんっ!大丈夫っ??❤️」


粉塵で目視することはできないが、3人が駆け戻ってきてくれた事がわかる。どうやら生きてはいるようだ─


タマネギ「ヒロキ!大丈夫ですか?」


ミカン「ヒロキっ!大丈夫っ?」


俺「─ああ、なんとか─ あれ?おじいさんは? 壁はどうなった?」


タマネギ「─壁は─」


─粉塵が晴れ、壁が見えてくる 壁が崩れ、通路が奥に繋がってるのが確認できる─


リンゴ「ヒロぽんっ❤️ やったよ❤️ 通れるようになってるっ❤️」


俺「─やった。よかった。」


老人「─ほっほっ。若いの、よくやったの。封印は今、解除された。さあ、先へと進み、ワープホールより南の大陸へ進むがよい。」


俺「─ああ、おじいさん、ありがとう。」


老人「大陸へ抜けると、すぐロマンスの城が見えるはずじゃ。まずはそこの王様に会いなされ。」


タマネギ「─おじいさん、ご丁寧にありがとうございます─」


老人「ほっほっ、ところでの、お嬢さん方、ひとつお願いしたい事があるんじゃが、、余命わずかなじじいへの餞別のつもりで聞いてくれんかの。」


ミカン「─っ、はい!なんでしょう?」


老人「わしに、ぱふぱふさせてくれんか?」


俺「なっ、ダメに決まってんだろ!なに言ってんだ!」


リンゴ「えー❤️ いいよー❤️ お金くれるなら❤️」


ミカン「リンゴっ!ダメだってばっ!」


タマネギ「─ヒロキ!」


俺「ん?」


タマネギ「─ぱふぱふ─とはなんですか?」


俺「……えと、かくかくしかじかで……」


タマネギ「…なるほど…」


タマネギ「………」


俺「…タマネギ…?」


タマネギ「…じじい、今、死ぬか?」


俺「!─っ待て待て待て待て!」


ミカン「やばっ!怒った!もう行きますよっ!おじいちゃんっ、それではっ!」


リンゴ「おじいちゃん❤️ あたしはお金くれればいつでもいいからねっ❤️」


俺「─汗 もう行くぞ! じいさん、じゃあな!長生きしろよな!」


老人「ほっほっ、気をつけての」



一行は洞窟を抜け、ワープホールを抜け、南の大陸へ─



─ロマンスの城─



王様「勇者ヒロキと仲間達よ。よく来たな。

ヒロキがつぎのレベルになるにはあと54のけいけんがひつようじゃ。

タマネギがつぎのレベルになるには…


俺「……」


俺「…はい!… 1、2、3番全部っ!…いいえ!」


王様「…せっかちだのう… 一応こういう設定なのだ… 嫌がらずに聞いてくれんかの… わしは寂しい…」


リンゴ「ちょっとー❤️ヒロぽんひどくなーい❤️」


ミカン「ヒロキっ!初見の王様に今のはないんじゃないっ!」


俺「えっ、そっか。ごめん、いや、つい… 王様、すみません、続きお願いします」


王様「!ちゃんと聞いてくれるか! ありがとの!


王様「─そなたたちのこれまでのぼうけんを、ぼうけんのしょにきろくするかね?」


俺「…はい」


王様「では、なんばんのぼうけんのしょにきろくするかね?」


俺「…1、2、3番全部で…」


王様「しかときろくしたぞよ。─どうじゃ? またすぐにたびだつつもりか?」


俺「いいえ!!俺は早く帰って、YouTubeが観たいんだ!─ってこの世界じゃムリか!ちくしょうっ!」


タマネギ「─ヒロキ?大丈夫ですか? 少し休みましょう!」


リンゴ「そだねー❤️ ホテル予約してー❤️温泉行ってー❤️ カジノ行こー❤️」


ミカン「カジノはともかく、温泉いいね!」


俺「─そうだな、ちょっと休もうか。息抜きしよう!」


王様「ではまたあおう。勇者ヒロキよ。そなたがもどるのをまっておるぞ。」



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おつかれさまでした

りせっとぼたんをおしながらでんげんをきってください

りせっとをおさずにでんげんをきるとぼうけんのしょがきえてしまうばあいがあります!!


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