第79話 得難い光景



 削磨狐みがきギツネを発見した位置から、ぐるりと迂回して逆を取る。

 シルティ、削磨狐、そして身を潜めているレヴィンがほぼ一直線上に並ぶ位置関係。


(さてと)


 身を屈め、目を凝らす。

 シルティが自信を持って隠密を保てるのはここまでだ。山肌の割れ目から零れている房状の尻尾まで、距離は四十五歩ほどだろうか。


 〈紫月〉を抜き、右肩に担ぐ。

 どうせ忍び寄ってもすぐにバレてしまう。蒼猩猩でもなければ、削磨狐の鋭敏な耳を掻い潜ることなどできないだろう。

 ならばどうするか。

 シルティの答えはシンプルだ。

 走る。

 要は、気付かれても逃がさなければいいのだ。私のこの素晴らしい肢体ならばそれができる、とシルティの唇が蛮族的好戦的に弧を描いた。


 息を静かに吸い。

 止めて。

 跳び出す。


 一歩。

 岩石質の硬い地面が、シルティの脚力により破砕される。

 ゴグン、という奇怪な重厚音あしおとを置き去りにし、シルティの姿がかすみのように掻き消えた。

 強引に突き破られた空気が荒れ狂い、いびつに轟く。

 常人の十歩の距離をただの一歩で稼ぎながら、シルティはとろけるように笑った。自らの生み出す加速が最高に気持ちいい。

 今更ながら、本当にいい靴だ。

 手に入れてから早くも五か月が過ぎ、この半長靴はんちょうかはもはやシルティの身体の一部。全力で強化できるようになったおかげで、素足の時とは比較にならぬほど強く地面を蹴れる。


 二歩。

 速度の乗った状態から、更なる加速。

 爛々と見開いた眼球に空気が衝突し、ひりつくような痛みを訴えてくる。だが、どれだけの速度で走ろうとも、どれだけの空気がぶち当たろうとも、シルティの目には決して涙が滲まない。

 殺し合いの場において零れるほどの涙は純然たる敵だ。視界が滲むのはまさしく致命的。だから蛮族は、物心が付いた頃より目を痛め付けてとにかく鍛える。

 目に揮発性の香辛料を溶かした点眼薬を差し、香辛料が揮発し切るまで我慢したり。片方ずつ、眼球に数本の針を深々と刺した状態で模擬戦に明け暮れたり。私は泣かないと言い聞かせながら目をスポンとり貫いてみたり。

 一般的な人類種からすればまさに狂気的と称するほかない野蛮な儀式を繰り返した結果、蛮族は強く興奮すると涙を分泌する機能がほぼ麻痺し、さらに眼球に関わるいくつかの反射が喪失するのだ。

 あれをやっていて本当によかったと、シルティは思った。

 おかげで、今、シルティはこの速度と景色を存分に楽しめる。


 三歩。

 削磨狐と目が合った。

 一歩目からして騒々しい足音をこれでもかと響かせていたのだ。これだけ大きな音を立てていれば、耳のいい削磨狐でなくともこちらに気付くのは必定ひつじょうである。

 改めて、大きな狐だ。

 話に聞いていたよりも一回り大きく見える。黒に近い褐色の虹彩がこちらの姿をはっきりと捉えていた。そこに怯えは見えない。

 シルティの四歩目より早く、削磨狐が逃走を開始した。

 いい反応だ。加速も素晴らしい。かつて木刀を折られたあの美味しい羚羊レイヨウを思い出す俊敏性である。

 だが、逃がさない。逃がすわけがない。

 シルティの〈紫月〉は当然のように虹色に揺らめいていた。


 四歩。

 五歩。

 鋭角な跳躍を繰り返してジグザグに走り、一目散に逃げる削磨狐。

 地面を滑るように低く走り、前を行く削磨狐よりも効率的なルートで追うシルティ。

 確かに削磨狐は速い。だが、先に走り出した分、シルティの方が速い。

 すぐに追いつける、とシルティは確信した。

 すぐに追いつかれる、と削磨狐も確信した。


 前を行く削磨狐の両前肢が地面を掴み、背筋せすじたわむ。

 その撓み方に、シルティは僅かな違和感を覚えた。背骨が左に弧を描いている。

 なにかやるつもりだ。

 曖昧な勘に盲目的に従い、シルティは進路を右へ傾ける。

 直後、削磨狐がびたりと停止した。


「ぉおッ」


 シルティが思わず感嘆の声を漏らす。

 全力疾走していたのが嘘のような見事な静止能力。美しいまでのだ。

 強い親近感を覚えたシルティが、ならば自分のキレも披露しようと、こちらもびたりと停止――削磨狐がその場でぐるりと旋回した。


「んッ!」


 シルティから見て左から襲い来る、灰桃色の尻尾。進路を右に傾けておいてよかった。余裕を持って回避できる。

 細かい脚運びで身体をさらに右へずらし、上体を傾ける。左頬から拳一個分の距離を、ふさふさの凶器が通り過ぎていく。

 回転の勢いで身体も反転させた削磨狐が間髪入れずに地面を蹴り、大口を開けて喰らい付いてきた。狙いはシルティの右腿。逃走を完全に諦め、徹底抗戦を選んでくれたらしい。

 シルティは大いに喜んだ。

 逃げる相手を追って殺すのも嫌いではないが、やはり向かってくる相手と殺し合う方が、ずっと楽しい。

 右半身を引き、咬み付きを回避する。ガチンと音が聞こえそうな勢いで顎が閉じられた。しかし噛んだのは空気だけだ。

 シルティは身を引いた力の流れを活かしながら、下半身の筋肉を総動員する。


「ぉらッ!!」


 生み出した破壊力を左膝頭に乗せ、雄々しい気迫と共に全力で叩き込んだ。

 喉元を突き上げられた削磨狐が、と浮き上がる。


(んんッ!?)


 手応えがない。ぞっとするほどのだ。

 喉を潰してやるつもりで放った渾身の膝突き蹴り、その威力が完全に殺されている。驚異的な反射神経を発揮した削磨狐が、シルティの膝頭を両前肢で柔らかく踏み、肘と肩関節で打撃力を吸収し切ったのだ。


(すッご!!)


 まずいすごい。あの間合い、ほぼ死角からの蹴りに、こうも見事に反応されるとは思わなかった。

 右脚を伸ばし切り、左脚を折り畳んで、胴をねじったこの体勢。

 対して向こうは、空中で器用に身体をよじり、尻尾を振りかぶっている。

 ここからかわすのはさすがに無理だ。

 シルティは〈紫月〉を割り込ませた。


 振り回された削磨狐の尻尾が、掲げられた〈紫月〉と絡み合う。

 軽い。

 本当に、ただ撫でられただけのような手応え。


「んくぐッ!!」


 だが、超常的に激烈だ。

 つかを通して伝わってくるのは、生命力そのものをゾリゾリと削り卸されているような悍ましい感触。

 シルティが〈紫月〉に注ぎ込んでいた膨大な生命力のほとんどが、のみに食い潰された。

 切れ味を実現するだけの余裕がない。今の〈紫月〉はただ超常的に頑丈なだけの木刀だ。

 なるほど確かに、これならば輝黒鉄ガルヴォルンを磨けるというのも納得である。

 シルティが全力で鎧を強化したとして、果たして耐えられるかどうか。ちょっと不安になってきた。

 そしてなにより、想像していたよりも削磨狐の動きが速い。気を抜けばすぐに撫でられてしまいそうだ。


「ぁははッ!!」


 シルティは獰猛に笑った。

 やはり殺し合いはこうでなくては。

 こちらを殺しうる相手だからこそ燃えるのだ。


 腹筋と背筋を全力で酷使する。重心が浮いた状態で無理やりにを生み出し、刀身へと流し込む。強引に斬り払い、削磨狐を大きく弾き飛ばした。

 だが、これもまた尻尾で上手く衝撃を吸収したのか、削磨狐は猫のように空中でくるりと身体を捻り、四本足で綺麗に着地する。身体を大きく見せようとしているのか、尻尾を大きく広く振り回す。ぼわりと膨らみ、空気を効率的に孕むふさふさの尻尾。実に厄介だ。攻撃手段であり防御手段でもあるらしい。あれを斬るのは容易ではない。


 であれば手数勝負。落ち着く間など与えない。

 シルティはすぐさま地面を蹴り、間合いを詰めにかかった。

 削磨狐は機敏に反応し、後方へ跳躍。距離を取る。

 遅い。先ほどの俊敏性が嘘のように遅い。

 隙だ。肉薄して、尻尾を避け、首を狙おう。

 肢体に殺意を漲らせ、シルティは〈紫月〉の峰を身体に引き寄せた。


 しかし。


(んッ?)


 目が痛い。


(んえッ?)


 目が、痛い!


「ぃぅッ!?」


 突如として襲ってきた耐え難いほどの目の痛みに、シルティはたたらを踏んだ。

 転びそうになり、ぎりぎりで踏みとどまる。なんと無様な。

 慌てて後方へ二度三度と跳躍し、削磨狐から大きく距離を取った。


いッだあぁだだだ!! なにこれッ!? ど、毒かなッ!?)


 目を押さえる。

 燃えるように痛い。

 いや、語弊がある。

 シルティはノスブラ大陸に居た頃、とある魔物に眼球を燃やされたことがあるが。

 これは、その時よりも、遥かに痛い。

 瞼が勝手に閉じようと動く。つまり、瞬目反射が働いている。久しぶりだ。


(あっ!! これ狐粉キツネこだ!!)


 そして、ようやく、気付いた。

 狐粉キツネこ

 削磨狐の魔法『弥磨尻尾いやすりしっぽ』により生み出される、超常の香辛料だ。

 先ほどの尻尾振り回し。あれは空気を大量に粉末化し、散布していたのだ。

 それに気づかず、シルティは目を見開いた状態で突っ込んでしまった。


 あまりの痛みに、ほとんど麻痺しているはずの涙の分泌機能が復活。目頭から零れ、鼻の横をしたたり落ちていく。

 シルティが眼球を鍛え終えたのは十歳の頃。戦闘中に涙を流すのは実に七年ぶりだ。

 涙は一向に止まらない。一部は鼻涙管を通り、鼻水となって喉へ流れ込んだ。

 鼻の奥を刺激する辛みと、爽やかな香り。とても美味しい。

 美味しいのはいいが、呼吸が妨げられるのは不味い。

 痙攣して閉じようとする瞼を気合いで強引に持ち上げ、涙で歪み切った視界の中、シルティは削磨狐の姿を必死に探す。

 ぎりぎりで見えた。距離は十歩ほど。シルティを中心としていびつな円を描いている。その速度は素晴らしく、しかも頻繁に緩急が挟まれていた。こちらの目を潰したことを理解している動きだ。

 シルティの視界の外に出たと確信すればすぐさま突進し、尻尾で撫でるつもりだろう。

 この滲んだ視界で、あれを捉え続けるのは難しい。


(くっそう!)


 シルティは目をしばたたかせて涙を排出しながら、心の中で泣き言を漏らした。

 殺し合いの最中に視界を潰すのはとても有効だ。シルティも相手の目を狙うことはよくある。

 だが。


(見えないのはつまんないんだって!!)


 極めて自分勝手なことに、シルティは視界を潰されるのが大っ嫌いだった。

 すぐに視界を確保したい。

 そのためには目の狐粉キツネこを取り除く必要がある。

 だが、どうやら狐粉キツネこは角膜に強く吸着しているようで、涙ではなかなか流れてくれない。

 もっと大量の液体で、一気に洗い流さなければ。


 シルティは右手で右腿の〈玄耀〉を抜き放った。

 ジョエルの製作してくれた革の鞘は〈玄耀〉にぴったりだ。もう止め紐ストラップは取り付けられていない。つまり、目が見えなくとも抜くのに支障はない。

 両手の前腕をこすり合わせ、皮膚に付いた狐粉キツネこを払う。

 そのまま、躊躇なく左腕に突き刺した。

 狙いは前腕、橈骨と尺骨の隙間だ。血管をしっかり断ち斬れるよう、骨に対して垂直に。刃渡りが短いおかげで貫通はしない。今回はこれがとても都合がいい。

 すぐさま抜く。腕に創られた非貫通の穴から真っ赤な血液が噴き出した。戦闘中のシルティは血圧がとても高い。空中に放物線を描くほどの勢いだ。

 目をかっぴらく。血流を眼球にぶち当てる。頭を振って脱、撒き散らす。


(よし!)


 真っ赤な視界が確保できた。まだ目に痛みはあるが、先ほどより随分とマシだ。

 敵の姿を探す。視界の右端。シルティの真横にいた。

 近い。手を伸ばせば触れる距離だ。

 速い。既に身体を旋回させていた。

 尻尾が来る。


 普通ならば絶対に躱せないであろう間合いと猶予。

 だからこそ、シルティは燃えたぎった。

 地面を蹴る。全力の全力だ。


 岩石質の地面が足裏の形に深く陥没、ふちから無数の罅割れを生じた。シルティの身体は足場の破壊に見合った加速を得る。

 常人には瞬間移動としか認識できない馬鹿げた回避行動。削磨狐の尻尾は敢え無く空を斬った。

 まばたき一つの間に十五歩も離れた位置にしたシルティは、態勢を整えつつ急いで目をぐりぐりと拭い、残っていた血と涙と狐粉キツネこをしっかりと掻き落とす。

 鮮明さを増した視界で、爛々と輝く両の眼球で、敵の姿を真正面に捉える。


 完全にだったのだろう、削磨狐は動きを止め、明らかに驚愕の表情を浮かべていた。

 シルティは血に汚れた顔で、引き続きダバダバと涙を垂れ流しながら、満面の笑みを浮かべる。


「んふ、ふふふっ。ねえ、狐さん。私の速さ、ちゃんと見てくれた? なかなかでしょ?」


 にんまりと笑いながら右手で〈紫月〉をくるんと回し、視線を誘導、気を引く。効果があるかどうかわからない時間稼ぎを仕掛けつつ、左腕の刺傷に意識を向け、少しでも再生を促進させる。出血の勢いを落とさせることには成功したが、完治には程遠い。


「狐さんも速いけど、私の方が速そうだね?」


 対する削磨狐は口唇を吊り上げ、牙を露わに。ゆったりとした動きで尻尾を振り始めた。

 人類言語を理解したわけではないだろうが、見るからに怒っている。

 挑発したわけじゃないんだけどな、と思いつつ、シルティは目を凝らした。

 先ほどは気づかなかったが、こうして見れば、削磨狐の周囲には半透明な桃色の粉が無数に舞い散っている。 あれが狐粉キツネこ超常の香辛料美味しい劇物だ。

 厄介極まりない。

 傷口に触れると痛いとは聞いていたが、目への刺激は全く考えていなかった。


(うーん……考えが足りなかったな……)


 シルティが事前に集めた情報では、削磨狐がこんな散布式の目潰しをしかけてくるなんて話は一つもなかったのだが。

 しかし今になって考えてみると、至金アダマンタイトを除くあらゆる物質を狐粉キツネこに変換でき、しかもそれが凄まじい痛みをもたらすというのだから、目潰しに使えることぐらいは思い付くべきだった。事前情報に頼りすぎたシルティのミスだ。


 シルティはくるくる回していた〈紫月〉を両手で握り、中段に構える。

 傷の再生は終わっていないが、悠長に再生している時間はない。こうしている間も、削磨狐は粛々と空気を変換しているのだ。狐粉キツネこの濃度が刻一刻と増していく。

 風がないせいで重く滞留しているらしい。薄い桃色の小規模な霧が発生しているように見える。時間をかければかけるほど、この領域はどんどんからくなっていくだろう。

 その中心部に佇む削磨狐に痛がっている様子はなかった。どうやら削磨狐は狐粉キツネこの刺激を受けていないらしい。

 一方、シルティは左前腕の半ばがぱっくりと開き、肉の断面が露出した状態。ここに狐粉キツネこが付着すれば、その痛みは先ほどの眼球の比ではないだろう。


(……霊覚器の構築と、傷口に狐粉キツネこ、どっちがつらいかなぁ……)


 シルティの今までの人生で最もつらい経験と断言できるのは、他ならぬ霊覚器構築だ。

 だが、単純な『痛み』に関して言えば、この狐粉キツネこはあれを上回るかもしれない。なにせ、傷のない眼球にちょっと付着したぐらいでこれほどの痛みだ。

 命の危険がなければ挑戦してみたいところだが、さすがに今は無理である。

 もし今回の削磨狐狩りで纏まった量の狐粉キツネこを採取できたら味見してみよう、とシルティはこっそり決意した。


 そして。


「ふっ。ふふっ……」


 興奮を堪えきれず、あでやかな笑みを浮かべる。

 無策で突っ込めば確実に死ぬだろう。

 あの薄桃色の霧の外縁部が、事実上の生死の境だ。


「ふふふふふっ」


 ノスブラ大陸の蛮族は、死線を踏み込み、そして生還することに、この上ない喜びを覚える動物である。

 しっかりはっきり死線を目視できるなんて、一生の間でもそうあることではない。

 こんな得難い光景を前にした蛮族に、興奮するなと言う方が無理というもの。


 燃え上がる興奮によって引き伸ばされた主観の中、シルティは自身の内臓へ強く意識を向けた。

 はらわたで生み出した生命力に、頭で生み出した意志を練り合わせ、頸の真下、心臓に流し込み、肋骨を押し広げるほどの強い鼓動の熱で練り合わせた生命力を、湧き立ったそれを四肢へ送り出す。

 そんな明確なに、自身を委ねる。


 血潮よりも遥かに熱量を持つ灼熱の気合いが、全身を巡り、満たしていく。

 額の薄い皮膚のすぐ下で、耳の穴の奥深くで、血管がズグンズグンと脈動する感覚が、とても心地いい。

 もはやシルティは、〈紫月〉の切っ先を撫でる空気の流れすら感じ取れる。

 シルティは爛々と輝く眼球で、桃色の死線を愛おしげに見つめた。


 突っ込みたい。

 真っ直ぐ突っ込んで斬り開いて突っ切ってぶった斬りたい。

 どうしてもやりたい。

 前はできなかった。

 今の私なら。

 私の愛する〈紫月〉なら。

 チョロい。

 

 シルティは傲慢に確信し、晴れやかに笑った。


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