第16話計画
昨日の放課後日比谷ハルはすぐに白川となえといつもの工事現場で落ち合っていた。
「万が一今回のの爆殺が失敗した場合、明日からしばらく、僕は疑われて動けない状態になる。だから、次行う計画を今日全て説明する。」
「次は誰を殺すの?」
白川に質問をされる。
「まずB組の羽村が次のターゲットだ。その前に用意することがある。なえと白川はシビト見えているよな?」
二人は頷く。
今シビトは日比谷ハルの横にいるらしい。
日比谷ハルは七瀬栞と日比谷ハル自身の顔写真を白川に渡す。
「碧、この写真をPQ組というヤクザに会いこの写真を見せろ。そして、自分が七瀬だと偽り、こいつを三日後に殺すように依頼しろ。」
「わかった。」
白川が応答すると、日比谷ハルは次になえにたいして
「なえ。お前は、今週の日曜日つまり、三日後に羽村を殺せ。カナコとサチエを羽村の所に送る。そして二人といる所を羽村をこのスナイパーライフルで高いところから狙撃し、殺害しろ。」
なえはうなずく。
日比谷ハルはPQ組のボスにメッセージを送る。
明日新宿駅西口でとある計画を実行する。
日比谷ハルは今回の計画の全貌をPQ組のボスに説明する。
(これでいい。これなら確実に七瀬を潰せる。)
日比谷ハルは既に計画を立てていた。
現在…
朝学校に行くと羽村にシビトが付いていると相澤マコトが皆を会議室に集めた。
「おい急になんだよ。」
羽村が不機嫌に言うと、
「お前も見えているんだろ?シビトが」
「あぁ、この小さな男の子のことか。お前らも見えているのか?こいつって」
「残念ながら見えているのは僕だけだ。ただ、連続誘拐事件で失踪して言ってるのは必ずこいつにつかれた人間なんだ。」
「おいまじかよ。冗談勘弁してくれ。」
僕と羽村でそんなやりとりをしていると、
七瀬が今までのことを羽村に説明する。
全てを聞き、羽村は
「まぁよくわかんねぇけど、とにかく俺はもうすぐ死ぬんだろ?ただ俺も簡単にやられたりしねぇ。」
「死にたくないなら私たちと共に行動をする事ね。」
と七瀬に言われる。
そうして羽村が仲間に加わる。
「マコトまた会ったね。」
シビトが僕の方を見て笑いながら喋りかけてくる。
「もう会いたくなかったけどな。」
ひとまず羽村を護衛する為に今夜は僕と七瀬で送り届けることとなった。カナコが日比谷ハルを監視する。
11月13日夕方
白川は白髪のウィッグをつけ遠目からは七瀬に見えるような姿になる。
「ハルの言う通り、新宿駅西口に監視カメラの死角はない。予定通り。」
白川とPQ組の人間が新宿駅で落ち合う。
「殺人の依頼だと?」
「あぁ。名前は日比谷ハル写真はそちらに既に送ってある。」
PQ組の組員は先程送られてきた封筒から一枚の写真を取り出す。
「この写真の男の方を殺せばいいんだな?」
その写真に写っているのは日比谷ハル。
「封筒の中には私の住所も入っている。その男を三日後の早朝に私の部屋に呼び出す。その男が部屋に入ってしばらくしたら部屋に入り、その男を誘拐。その後、人気のない所で殺してほしい。」
「わかった。お金は既に振り込まれているな。これが契約書だ。指紋をここにつけろ。」
白川は指紋を付ける。
組員はそれをしまいながら、
「契約完了だ。決行は三日後の十一月十五日の早朝だ。」
そして、二人は別れる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます