第3話行方不明
(また行方不明者が増えた…)
僕は1週間前からずっと休み続けているあかりの席を見ながらそう思った
「初めてだなマコト俺達のクラスから行方不明者が出るのは」
タケシは僕の肩を掴んで言った
「こんな状況なのに学校は何も公表もしなければ対応もしないんだな」
僕はそう嫌味を言うと
「まぁ仕方ねぇよ警察が一応捜索してるって話だが死体すら見つかられねぇ状況だって話だぜ」
タケシはため息をつく
「僕達で調査してみない?」
僕がそう提案すると
「おっいいなそれ俺たちでこの難解な事件を解決するか」と手を叩き賛成してくれた
早速僕達は今回行方不明になったあかりの1週間前の状況を調べ始めた。まずあかりと仲良かった律子に当時の状況を聞いてみる
「おーい律子」
律子はタケシに呼ばれ振り返る。そしてあかりの失踪について調査していることを話した。
すると律子は
「あかりが学校を来なくなった前日に私は一緒にあかりと帰ったよ。途中で別れたあとに多分不審者に襲われたんだと思う」
「だろうな事件が起こる前から不審者に付きまとわれてるっていってなかった?」
タケシがそう尋ねようとした瞬間に僕は少し疑問に思ったことを言ってみた。
「でもあかりって帰り道結構人の多いところだったよね。不審者が付きまとっていたなら周りの人が気づかない?それに不審者に付きまとわれてるなら誰かに電話するよね」
二人は確かにと頷く
「僕の考えではこの学校の人間が犯人だと思うんだ。この事件が起きてから警察は学校の近辺は警察が調査している。もし不審者がいるなら絶対見つかってるはずだ。見つからないってことはここの学校に警察の調査があっても不自由なく入れる人間…つまり学校の人間が犯人だと思うんだ。」
タケシは「なるほどね確かに筋は通ってるな」と言ってくれる
(あかりが関わっていた人間の中に犯人はいる…特に律子は要注意だな)
僕はそう心の中で思いながら律子に次の質問をする
「律子、あかりがよく仲良くしていた人…心当たりがある人全員言ってくれ」
「私や友達のカナコとサチエと仲良かったわ。あと言うなって言われてたけど実は最近あかり彼氏できたって言ってたA組の日比谷ハル」
僕は日比谷ハルと聞いて少し引っかかった。
「こんなもんかありがとうな」
タケシと僕は律子にお礼を言うと教室を出て人気の無い廊下に移動して話し合った。
「とりあえず今のとこあかりの仲良かった奴らが容疑者ってとこだな」と僕が言うと
「まぁそうだな」
タケシは頷いた瞬間
「うわぁびっくりした」
と大声をあげる
何事かと思ってタケシのみている方向を見てもなにもいない。
「小さな男の子が立っている」
何も無いところを見てタケシがそう言っている
「やぁ僕はシビト。タケシ君はもうすぐ死ぬ」
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