19.続・よくフリマサイトで見るやつ

 前回に引き続き、フリマサイトで見て気になっているもの第二弾です。


『高性能ゲーミングPC』

『安価ゲーミングPC』


 いろんな見出しで出品されていますが、こういうものを見ていつも思います。


 これを買うのは、

・本当にパソコンのことをよくわからない人

 (普段からよくそのサイト・アプリを使っている)

・PC玄人の真贋を見極められる人

 (変なものが混じっているの承知で、掘り出し物漁りなど)


 と思います。

 めちゃくちゃ先入観ですが( ´∀` )


 動画サイトにアップしている人なんかは後者に含まれると思います。

 そういう動画、楽しんで見ています。


 最近は一時期よりだいぶ出品の民度が良くなっている印象ではありますが、『嘘はついてませんよ、嘘は』っていう高性能を謳うPCの宣伝は、まだ残っているようでして。


 PC初心者の知り合い(仮にAさん、とします)から相談を受けたとき、『高性能CPU』の謳い文句について、Aさんの持つ『高性能』のイメージをサイト記載の『高性能』にギャップがありました。

 

 Aさんのイメージする高性能とは、いわゆる松竹梅の松に相当するものでしたが、実際の出展品は竹クラスのものだった、というのがあります。

 正確には、確かに当時は性能の高いものだった。でも今見ると……、みたいな。

 『Core i7搭載!』って書かれると(今はその上のi9出てますが)一番すごいやつ、って印象ですが、型番見ると第3世代のもので、「まぁそんなもんよな」って思うようなレベルだったり。

 昔わたしが使っていたi7 3770は4コア8スレッドでしたが、現行の13世代、例えばi7 13700だと16コア24スレッドですよ。Pコア・Eコアとか定格クロックも違うので単純に3倍4倍の処理能力差という話ではないですが、進化したんだな、とちょっとノスタルジーです。

 ただ、『最高峰 CPUCore i7!』の記載も説明文で見たことあったんですが、「今i9出とるやん」と思わず笑ったこともありましたねー。


 別にやりたいことに対して性能足りていれば、後はコスパだけ見ればいいんですが、こういう『高性能CPU』表記は故意なのか親切心故のシンプル化なのか。いや、恐らく目に留めてもらうためのサムネ感覚かな。


 ここ数年は『ゲーミングPC』ってことで売っているものが目立ちますが、ゲームしながら配信もするとかいくつもタスクを展開しない限り、CPUはi5(できれば第10世代以降)、メモリ16GBくらいで充分だと思ってます(反論は認めます)。

 ゲームするならGPUの性能の方が効いてきますからね。

 10年以上前に使っていたPC(XPの時代)、映像出力がオンボードだと3DのPRGやってたら暗い森の中が真っ白、ってことありましたが、そこそこのグラボを乗っけたら綺麗に表示されたのはいい思い出です(ついでに4対3のディスプレイ表示が16対9表示されたのも)。


 PCの値段の割合で大きく占めているのがGPUなので、ゲーミングPCが高くなるのは当然で、それを見越した上で値段を見ると、少し見えてくるものがあると思います。

 ハイエンドGPUの値段を見ると、普通に給料1ヶ月分吹っ飛ぶので(例えばRTX4080はメーカーよりけりですが10万円台後半から20万円くらいします)、それ積んだPCは高いよなと。

 中古として売っているとしても、お求めやすい値段ということは、相応のスペックだということで。


 5年前と比べるとだいぶPC自体の値段も上がっています。

 なので、逆に5万円くらいのPCというのが恐いなと思ってしまいます。


 ちなみに、わたしが使っているのはRTX2060 superなので、3万円台~のお手頃になっており、要求スペック的に充分なので、1年半前に10万円台半ばで新品購入しました。

 2世代前のものでも、性能が足りているので使っているパターンです。


 そうそう、フリマサイトの説明書きでよくある「〇〇(ゲーム名)起動確認」とかの表記も、ちょっと気になります。

 これ、起動はするけど動作重いとかも混じってない?って疑いたくなります。

 せめて無料で出ているベンチマークソフトでスコア出してくれ~、と思ってしまうのはおかしいでしょうか?(親切な出品者は書いてくれていますが)


 あと、わたしが妙に引っかかるのが、メモリです。

 12GBって書いてあるのを見た時に、「あ、これ自分で弄ったな」と。

 4GB×2枚や8GB×1枚で8GB、8GB×2で16GBとか、メモリ2枚差しのデュアルチャネルで16GBや32GBならわかるんですが、12GBってことは8GB+4GBとか、4GB×3枚とか、そういうことだろうと。

 フリマサイトで『大容量20ギガメモリで動作サクサク』とか書いてあったのも思い出しましたが、「え、8GB×2枚に手持ちの4GB足した?」と疑い、「メモリクロックが低い方に引っ張られてるんじゃないか」「普通に8GB×2枚のデュアルチャネルの方がよっぽど安心するわ」とか、ちょっと気持ち悪さを感じてしまいます。



 動画サイトで「買ってみた」動画を見ていると、めっちゃ中身が汚いデスクトップとか滑り止めのゴムが劣化してベトベトになったやつとか出てきますが、あれは極端だとしても、「このスペックでこの値段なら」みたいな自分の物差しがない場合は、フリマサイトのPCには手を出さない方がいいな、がサイトを覗いている感想です。


 今からゲーミングPCを買う人は、フリマサイトだけはお気をつけください。

 何も知識がない人や調べてもわからない人は、普通に電器屋さんに足を運んでください。

 店舗に赴いて、PC売り場の詳しい店員さんにやりたいことを話し(要求仕様を伝え)、どれくらいの価格帯になるのか確認してください。その辺の家電量販店だと詳しくない店員さんもいらっしゃいますが、秋葉原の店員さんはメチャクチャディープに教えてくれます。

 それからネットを含めて価格帯を調べ、新品での最安値を探しましょう。その上で現地で買った方がいいものがあればその場で買えばいいですし。

 もしくは、ゲームをしたいならばそのゲームの公式サイトで推奨スペックを確認してください。必須(最低)スペックの方と間違わないようにお気をつけを。

 

 ノートかデスクトップならば後者を勧めますが、本当にPC何もわからない人はまずノートPCでいいと思います。ACアダプタ繋げるだけで使えるので(少しでも知識がある人からすると信じられませんが、映像出力をグラボではなくオンボから出してディスプレイに繋いでしまう人もいらっしゃると伺ったことあります)。



 冒頭で出てきたAさんには、知識がほとんどないということもあり、一緒に秋葉原を巡り、16インチディスプレイのゲーミングノートPC(12万円ちょっとくらい)を購入しました。ノートPCだと15.6インチサイズが一番コスパがよく、ミドルレンジスペックでこれくらいの価格帯なら、ということで決めました。


 Corei5 10300H/512GB NVMe SSD/ DDR4 16BG(8GB×2)/RTX3050


 お値段的にも結構よかったと思ってます。

 スペック的にはゲーミングとしてはまだエントリーに分類されるところですが、「ちょっと動画編集とか挑戦してみたい」レベルだったので、まずは…という感じで。

 尚、購入は現地ではなくネットです(笑)

 秋葉原のプロの皆さま、その節は大変お世話になりました。

 あの時の1時間以上に及ぶ質疑応答は、大変ためになりましたm(__)m



 最後に――

 1年後にSATAのSSD(1TB)を増設してあげたのは想定内です。



 フリマサイトの話をしていたはずが、いつの間にか知人のPC購入の話にシフトしてしまった、そんなとりとめのないお話でした。

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