11. モバイルノート、買っちゃった

 10月半ば、またも神在月ユウはネットでショッピングを楽しんでいました。

 ……言い直します。

 物欲に塗れた愚かな人間が、ネットショップで買い物という刹那の快楽を得るためにまた金を消費しようとしていました。


 すみません、すごい卑屈でした。


 日々なんとなく、必要はないのに無駄にSSDとかを検索していくらくらいだろうとブラウジングすることが癖になっている状態ですが、今回は目的がありました。

 持ち運びやすい、モバイルノートPCが欲しいな、と。


 ノートPCとしては、ASUSのゲーミングノートを持っているのですが、なにせあれは15.6型フルサイズの大きさと、2キロ越えの重量です。ACアダプタは150Wのちょっとしたペンケースサイズ。バッグに入れて車で運ぶくらいなら全然ですし、盆暮れ正月の帰省時はゲームするために持ち帰っているのですが、今年度からは事情が変わりました。


 うちの会社、これまではシンクライアント接続で業務をしていて、オフィスには各席に据え置きの小型PCからサーバ上の自分の仮想領域に接続をかけていました。それが、13.3インチのモバイルノートを1台ずつ貸与され、その端末のON・OFF時間で勤務管理を行い、シンクライアント接続自体がなくなりました。

 つまり、どこで業務するにも貸与PCを持ち歩く必要が出てしまったのです。

 自分の職場外ではMACアドレスを登録した自前のPCからVMwareで仮想領域に接続をかけていたので、在宅勤務ではマイデスクトップPCから接続し、出張ではゲーミングノートだけを持っていっていました。

 それが、事実上出張にはノート2台を持っていかねばならなくなったのです。

 いいことといえば、仕事なんかのために自分のPCを酷使せずに済むことでしょうか。


 ここで、もしかしたら疑問を挟む方がいらっしゃるかもしれません。

「え?なんで出張で自分のパソコン持ってくの?別にいいでしょ」

 そう思った方、一人や二人じゃないはず。

 ですが、わたしは例外です。

 

 なぜなら、わたしは1日1回パソコンに触らなければ落ち着かない人間なのです。どれくらいかというと、イライラとウズウズが続き、集中力が欠如します。喫煙者にとっての煙草くらいの存在です。

 なになに?仕事でパソコン触ってるだろうと?

 いや、仕事のPCなんか、PCじゃないです。あんなのに人権はありません。人じゃないですけど。


 というわけで、出張時に持っていくのにちょうどいいノートPCを探したわけです。

 ノートPCの傾向として、一番お手頃価格なのは15.6型です。だいたい小さくなればなるほど、価格が高くなります。

 今回求めているのは『重い作業をしなければ快適に使える』レベルのものです。実際、出張先のホテルや新幹線の中で、カクヨム更新したりノベルゲームやるくらいの用途なので、そんなに超優秀なのを求めているわけではありません。

 CPUはi5か、場合によってはi3も許容。メモリも8GBあれば十分。SSDは最悪乗せ換えすればいいし、256GBとかでもいいや。GPU?オンボードでいいや。

 ってな感じでいろいろ巡っていると、見つけました。



型番:dynabook G83/FU

OS:Windows10 Pro

CPU:Core i5-10210U 1.6GHz(ターボブースト時 最大4.2GHz)

   4コア 8スレッド

メモリ:8GB(PC4-21300) スロット数:1(空き:0)

ストレージ:256GB SSD(PCIe対応 M.2)

ディスプレイ:13.3インチ FHD ノングレア



 USBのAが2つ、Cが1つ、HDMIにRJ45ポート、microSDスロットもついていました。

 こちら、税込み79,800円です。

 ついでに128GBのUSBメモリか無線マウスどちらか選んだ方が特典でついてくるそうな。まぁ、もうマウスいらないんでフラッシュメモリ一択ですが。

 もう数万高いタッチパネルのとか、surfaceとかも考えました。

 そして、一週間くらい悩んだ末、ポチりました。


※近況ノートで「これ買った」と書いた際は14インチと書きましたが、調べたら13.3でした~


 何より気に入ったのが、重量約939gというところ。

 持ってるゲーミングノートの半分以下じゃん!

 CPUとメモリについては希望通りで、ストレージなんて後でどうせバラして交換すればいい。何より軽い!

 というわけで、ウキウキしながら到着を待ちます。


  

 大体日曜日というのは昼過ぎになると鬱々モードが出始めるのですが、その日は違いました。

 12時~14時の時間指定(午前中は買い出しのため断念)の荷物をソワソワしながら待ちます。

 インターホンがなると、配達員さんを笑顔で出迎えて直方体の荷物を受け取ります。


 箱を見てまず思いました。

 側面のステッカーだいぶ曲がってんなー、と。

 箱から安っぽさが滲み出てますが、まぁ値段相応でしょう。ゲーミングノートのTUF GAMING F15は1万円高いくらいでしたが、箱には持ち手がついていて箱内部も凝ってましたが、あれはそういうクオリティのものだったということなんでしょう。


 箱の中からACアダプタを取り出すと、思わず小っちゃっと思いましたが、よくよく思い返すと一般的な45Wの大きさでした。ゲーミングノートの150WACアダプタのせいでちょっと感覚がバグってました。


 PC本体も、フルサイズのものに比べて一回り小さく、片手で持ってても疲れない!

 底面の吸気スリットが荒い印象ですが、まぁ許容範囲です。

 

 実際に電源を入れて使ってみても、不満は無しです。スロットに空きがないのでメモリ増設はできず、こやつの用途的にも8GBを16GBに換装する気がなかったので、そのまま使用。

 SSDが256なので最低512か無駄に1TBにすることも考えましたが、動画サイトで同一型番のSSD載せ換え動画を見てびっくり。


 こやつ、蓋開けた後マザーボードひっくり返さないとSSDに辿り着けない!


 モバイルノートって内部スペースが限られてるからシビアだとは思ってたけど、メモリスロットとPCIeが表裏に分かてているなんて・・・。買ったばっかなのにヒートシンクとファンとバッテリーと諸々外すのも、もし初期不良があっても保証利かない状態になるのもな~と考えたら踏み出せませんでした。

 結局、データストレージとして、アクセススピード90Mbps未満のmicroSD買いました。データを入れておくだけなので、まぁこんなもんでいいやと。値段優先です。お値段1500円。秋葉原で巡り合って、何度か店頭を往復した末の購入です。常時PC本体に差しっぱです。


 そして冷静になって気づくポイント、実はこいつ、OSがHomeではなくProです。

 まぁ、使いこなせないので別にいいんですが。(←超あっさりです)

 プライベートでリモートデスクトップとか試してみたい気持ちはあるものの、Chrome リモート デスクトップとか使えばProでなくてもできるようだし、その辺は追々かな~。(←これ、やるやる言ってやらないパターンですね)



 ただまぁ、不満がないかと言われれば微妙なラインで、キーがちょっと小さめなのが気にはなってます。

 特に「半角/全角」キーが小さい!小さすぎて表記が「半/全」になってるし!ただでさえ小さめのキーなのに、他のキーの半分しかないよ「半/全」キー。

 ノートPCはメーカー毎に癖がありますが、これがdynabookの特徴なのか…?

 横文字使う作品なんかだとちょいちょい押すトコなのですが、これは慣れてくれるのかな~。

(さっきから「かな~」ばっかりだな、と気づきましたが、ちょいアンニュイなのでお許しを)

 なんて不安に思いながらも、なんだかんだで扱っていくうちに少しずつ慣れてきたんですけどね。今この文章書いてるのもそのモバイルノートからですし。ちょいちょいミスタイプしてますが。

 でもやっぱキーが小さいな~。最上段のファンクションキーは「半/全」よりはマシですが、他のキーよりも一回り小さいし。結構使うんですよね。F5で更新したり、F7で全角カタカナにしたりと。



 それでも、PDアダプタとかC-Cケーブル買ってしまう辺り、満喫しているのかな、このモバイルを。

 今年10月に買ってから、仕事で仙台に一泊、名古屋に二泊しており、12月には泊りで北海道と仙台に行くので、その際もコヤツ同伴で出張です。



 ちょいちょい文句言ってる割に、意外と気に入ってる。

 そんな、新品モバイルさんのお話でした。

 

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