8
恋の傷は恋でしか埋められないなんて話はよく聞く話で、きっと今のワタシに必要なのは新しい恋だと思う。
初めて行った街コンで一人暮らしの美容師の男性と出会う。
相手が社会人だと、一人暮らしだと、あっさりと話は進む。
コノ人は優しくて連絡もまめで大人だった。
でもデートをしててもホテルにいても無意識にアノ人と比べてしまう。家に帰って考えるのはアノ人のこと。寝る前に思い浮かべるのはアノ人の顔。
恋の歌を聞いて重ねるのはアノ人との思い出。
でもコノ人にはわがままを言わなかった。嫉妬もしなかった。アノ人との反省をふまてて相手の気持ちを尊重することを大切にしてきたつもりだった。
それでもあっという間に振られてしまった。
だけどあんまり悲しくなかった。
振られた次の日、思い出すのはやっぱりアノ人のことだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます