高校から付き合っていた彼女から突然、婚約破棄された。悲しみで絶望していた中、朝起きると高校時代に戻っていた。婚約破棄は高校時代から決まっていたらしい。だから社会人で身に付けたスキルを使い頑張る！

第16話 １人で反省会？

「はぁ～。やっちゃった…」

学校を終えて自宅に帰り、自室に入室してから、美桜はベッドにダイブする。

バフッとベッドの布団が美桜の身体を受け止める。

「…せっかく初めて教室で多月君と話せたのに。私、最後は逃げるように教室に戻っ

ちゃって。絶対に変な風に見られたよね？ 」

制服のままベッドの上で暴れるように何度も寝返りを打つ美桜。何だか非常に落ち着かない様子だ。

「そ、それに！！ 勉強が出来るって。じ、自慢もしちゃったし。絶対に自己肯定感の高い女って覚えられたよね！！ …もぅぅ～～～。私のバカ～～～」

羞恥心からかは不明だが、自分を責めながら未だにベッドでバタバタ暴れる美桜。自身の部屋に足を踏み入れてから今まで落ち着きが無い。

そんな最中、ピロンッと美桜のスマートフォンが鳴る。

　「こんな時に！！ 」

　　少し苛立ちを露にしながら、美桜はブレザーの左ポケットからスマートフォンを取り出す。

「え！？ 」

スマートフォンを開いた結果、美桜は悲鳴のような声を漏らす。

美桜のスマートフォンの画面には１件の通知が入っていた。当然その通知に美桜は驚いたわけだ。

なぜなら、その送り主は他でも無い大貴だったのだから。