第4話

「勃ったまま全く静まらないんだ…」


 彼の言葉を聞いて私はごくりとつばを飲む。


(精力剤と魅了魔法が効いている!)


 私はベッドの上にサリオスを座らせた。コーヒーを彼へ手渡すと、先ほどと同じようにコーヒーを一気飲みする。


「どうですか?」

「うーん…特に変わらないな…」

「もしかして最近ご無沙汰で?」

「そうだな。妻が相手してくれないというのは…ある」


 その後もしばらく様子を伺ってはいたが、どうやらサリオスの気分は変わらないようである。顔も体も赤くほてったままだ。そして苦しいような快楽に溺れていそうな息をしている。


(ここはチャンスだな。サリオスくんとエッチするならこのタイミングしかない)

「サリオス様。私が楽にして差し上げます」


 私は彼の横に座り、熱く熱を放つそれを左手で握った。


「あっ…」

「ここは私に預けてくださいませ」

(とりあえず手コキで出してから…本番だな)


 私がサリオスのそれを左手で上下にしごくと、サリオスは我慢できずに声を漏らす。


「あっ…」

「我慢はなさらない方がよろしいかと」

「そう、だな…」


 それから三十秒ほど経った時、ついにサリオスが音を上げた。


「すまない、もう…」

(近くにティッシュが無い!こうなったら)

「少々お待ちを」


 私はベッドから降り、彼に向かい合う体勢に向き直って彼のそれを一気に口の中に含んだ。含んだ瞬間口内に熱い精が独特な匂いと味と共に広がっていく。


(濃い…!飲み込んだ方がいいよね)


 ごくりと精液を飲み込むと、胃の中が精液の熱さでぐつぐつと煮え立つような感触を覚える。すぐに顔を上げてサリオスを見たが、汗をかき頬を赤く染めた顔つきは変わらない。

 更にサリオスの熱く熱を放つそれも、萎えていく様子は見られない。


「どうですか?」

「正直、まだ…」

「最後まで致しましょうか?」

「っでも…私には…悪い事は出来ぬし…」

(妻とその子供の事か)


 私は未だ硬いサリオスのそれを綺麗に舐め取ると、その場ですくっと立ち上がり、サリオスを見下ろした。


「私はそういう職業の者です。プロですし私はあなたを変わらずお慕いしております。どうぞご心配なく身をゆだねてくださいませ」

「マーレ…」

「それにサリオス様は我慢できずに苦しいのでしょう?ここで我慢なさってはかえって体に毒かと」


 頭を上げたサリオスと目が合った。彼は少しだけ泣きそうな眼をした後、すぐに軍人らしい硬い表情へと切り替えた。


「…そうだな。では最後までよろしく頼む」

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