第二章終了時情報

キャラクター情報


《クロイ》

 この物語の主人公。 基本的には大体の事はキツくなった時点ですぐに諦めようとするし、金を借りる為に平気で土下座もする、採集祭では他参加者から採集物を掠め取ろうと提案したし、その上結果的に勝利に繋げられたとはいえ当初は完全な妨害目的でクズルゴに握手するフリをしてデバフ付与してたり、中々に性根が腐ってる。 だが腐っていながらも自分が心の底から感服した時は諦めが悪くなるという一本筋が通っているところもある。 格好良く決まらない事がしばしば。 大体のクエストでは役に立たずほぼパーティ皆のヒモになっているのは一章から変わっていない。 やる時だけやる男。 デバフにしか適性がなく他の魔法は全く使えないが、デバフにのみ焦点を当てれば天才レベルで使いこなせている。



現時点で判明してる使用魔法

〈鈍化〉 付与対象の動きを鈍くするデバフ魔法 対象が元から遅いほど効果は高まる

〈弱体〉 付与対象の肉体を弱くするデバフ魔法 対象の体力が減るほど効果は高まる

〈重荷〉 付与対象に普段かかっている重力に加えて仮の重力を上乗せさせるデバフ魔法



特筆ポイント

魔物知識が豊富 悪運が強い 黒髪黒目に黒いスカーフに右目の下に黒子と黒づくし


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《ラスイ》

 頭にアホ毛みたいな水色の触角が2本生えているという地味な異形をしている〈バグスライム〉の魔人。 全体的に青いシンプルなフード付きのローブ服を着ており、街ではいつもフードを被り触角を隠している。優しいがそれ以上に卑屈で異常なほど遜り、テクル以外には殆ど敬語でさん付けをする。 他の魔物には特にこれといった反応はないが何故か〈スライム〉系に対してのみ辛辣な物言いとなる。 最下級魔法しか使えないが魔人能力が魔法弱くてもお釣りが出るレベルで便利。 



現時点で判明してる使用魔法

〈微明〉 少しだけ周囲を明るくする光球を生み出す光系の最下級魔法

〈微土〉 若干指定箇所の土を盛り上げる地系の最下級魔法

〈微気〉 風車を数回回せる程度の微弱な風を生み出す風系の最下級魔法 

〈微冷〉 座標を指定しその箇所を若干冷めさせる氷系の最下級魔法

〈微暗〉 少しだけ周囲を暗くする闇球を生み出す闇系の最下級魔法

〈微響〉 ちょこっとだけ音の響きを良くする音系の最下級魔法

〈微清〉 少々の汚れなら落とせるぐらいの浄化をする生系の最下級魔法



ラスイの魔人能力


〈触角探索〉

触角を通して周囲の生命の周波を感知する能力。 感知対象の条件を細かく決める事も出来るので位置だけでなくサイズや状態などの詳細も把握できる。 大体の感知範囲はその日のコンディションに左右され不安定だが調子が最低でも自分を中心とした半径20mの円までは範囲内。 絶好調の時は広すぎて測れないが赤みがかった森全域を覆えるほどの広範囲となる。 ただし人の手が加えられて作られた人工物がラスイ本人の付近にあればある程、近ければ近い程、ラスイの具合とは別枠で感知範囲を狭める。 重要なのが、人工物によるのはあくまで感知範囲が狭くなるだけであり、決して感知する能力自体は弱まっていない事だ。 故に感知範囲がどれだけ狭くなってもちゃんと圏内に入れば普通に察知可能。 なお体調によるものならともかく、何故人工物が感知範囲に影響を与えるかはラスイ本人含めて誰も分かっていない。 なんなら生命力の周波というもの自体が酷く曖昧であり、ラスイの脳にはどのように映ってるのかも本人が言語化出来ず誰も理解出来ていない。 


〈触角予測〉

普段は生命の周波を広域範囲指定で感知している触角だが、それを敢えて極限まで狭めて対象を“個”に絞る事で発動する魔能。 自分から範囲を極小にしてるので人工物の影響を殆ど受けない。 感知対象をたった一つまで限定してる為、その対象の生命としての動きを普段の範囲指定とは比べ物にならない程精密に詳細に理解出来る。 どれくらい理解出来るかというと、対象がしようとしている行動やそれによって派生して起きる間接的な現象まで予知レベルで分かる程。 ただしあくまで予知レベルの予測であって、本当に未来を見ているわけではない。 動きを先読み出来るのは対象だけなので、横槍が入れば簡単に予測は外れる。 入り乱れて全員が互いの動きに影響を与える多数の相手場合であまり役に立たない。 逆に言えば相手が個だった時に最大の効力を発揮して最高のアドバンテージとなる。



特筆ポイント

察しが物凄くいい 多属性保持者 魔法の精密性◎


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《テクル》

 常人なら左腕が生えている箇所が、黒く太い触手となってる異形を持つ〈テンタクル〉の魔人。 純粋な力は勿論、肉体強度、体力も含めて身体能力が異常な程高い。 このスーパーフィジカルは彼女の魔人としての能力によるものなのか、魔人云々は関係ない元来のものなのかは不明。 一番力強いのは触手だが、触手でない右腕等も化け物級に膂力が強いのが余計に能力によるものなのか否かという疑問に拍車をかけている。 性格面としては、普段は多少荒いところも見受けられるが普通。 しかし一度怒ると徹底的に暴力的で加虐的となる。 これは怒ったから暴力的になったわけでなく、普段は理性やその他諸々で抑えていた暴力性がキレる事で枷が外れて表面に出ているだけ。 いつも表に出そうとしないだけで、実は常に心に暴を抱えている。 最近の悩みは、触手が左腕なのか、左腕の代わりに触手が生えているのかと、自分の身ながら考えても一切分からない事。 趣味は可愛い物を愛でる事。 借りている宿部屋のベッドには彼女お気に入りの丸っぽくデフォルメされたキュートな芋虫人形が置いてある。 



現時点で判明してる使用魔法

なし (※全ての魔法に適性がないので一切魔法を使えない)



テクルの魔人能力


触手触れるべき手

本来干渉出来ないものに無条件に触れる事が出来る。 ただし触れられるのは触手部分だけであり、この干渉無効無効が発動するのはテクル自身が触手になんらかの意識を乗せている状態の時だけ。 つまり特に思うところがない自然体の状態だと、干渉無効の物があっても触手は効力を発揮せず素通り出来てしまう。 『ここに何かある?』や『なんでもいいから壊したい』や『逃がさない』等のなんらかの意思をテクルが持つ事が発動のトリガー。 


〈再生〉

触手が傷ついたり、最悪欠損した時に力を込めれば新しく触手が生えて治す事が出来る。 正確に言えば魔能というよりは異形としての触手の性質の1つ。 毒か何かに侵されたりした時は自分で触手を引きちぎって再生する事で害をほぼノーリスクで切除するといった芸当も可能。 再生する度に少なくはない体力の消費が発生しているので、限界ギリギリで再生すると疲労困憊で気絶してしまう。 ただテクル本人の体力、そして回復速度が高いのでそこまで大きな弱点となってない。 注意しなければならない事として、再生が適用されるのは謎の黒い液体が流れている触手の箇所のみ。 異形でない普通に血が通っている部分の肉体はどれだけ力を入れても再生は発動しない。 あくまでも触手部分限定のものである故に。


〈伸縮自在〉

正確に言えば魔能というよりは異形としての触手の性質の1つ。 触手を伸ばしたり縮めたり出来る。 伸ばせば伸ばす程太く、縮めれば縮める程短くなる。 触手を最大まで短く太くすると直径1.7m程度の巨大な球状となり、極限まで細くすると視認不可能レベルまで細くなり長さの計測が出来なかった。 感覚的に恐らく1kmは確実に超えているらしい。 長い程触手に込められる力が弱くなる。 



使用した技 (最後を除き、全てテクルとラスイのおじいちゃん命名)

〈ブンナグル⭐︎テンタクル〉 触手でぶん殴る基本的な技、多少の力で猪を瞬殺出来る威力

〈カラメトル⭐︎テンタクル〉 細く伸ばした触手で絡めとる技、採集祭での掠め取りに使用

〈シメツケル⭐︎テンタクル〉 触手で締め付ける拘束技、力を込めればそのまま締め殺し可

〈ヒキヨセル⭐︎テンタクル〉 触手で固定した対象か自分か、いずれかに引き寄せる移動技

〈ツラヌケル⭐︎テンタクル〉 触手を高速で伸ばして槍のように突き刺す殺傷力高めの技

マジカル本気狩る⭐︎テンタクル〉 〈重荷〉が付与された状態で触手を振り下ろす技 (テクル命名)



特筆ポイント

情緒不安定 ラスイLOVE フィジカルモンスター 怒りが三パターンある 


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《シクス》

クロイ達のパーティ第四のメンバー。 出生秘話が閲覧注意レベルに酷い。 世間一般的な知識の一部が欠けている。 っす口調で喋る。 顔が中性的で、男女どちらとして見ても違和感なく美しく素晴らしい顔立ちをしているが、それも勝手に作られた後付けのものとして考えれば一気に悲しくなる。 基本的に自罰的な思考をしており、自己犠牲を厭わない。 フランクで陽気な喋り方で誤魔化されそうになるが、自分の足を躊躇なく削ったり頭に弾を撃ち込んだり覚悟が決まり過ぎている。 だが最終的にテクルによって与えられた優しさで本当の意味で皆の仲間になれた気がしている。 彼はもう、ナンバー6ではない。 



現時点で判明している使用魔法

今はなし(生まれが特殊で適性を確認する機会がなかった、練習すれば何か覚えられるかも)



シクスの能力 (※魔人能力ではない)


〈クラック・ブランク〉

体表のどこかに空白の隙間を生み出す能力、隙間の位置やサイズは本人の意思次第で自由自在。 実験によって芽生えた特異なもの。 かなり特殊な出自なので最初は独自魔法だと誤魔化していた。 実際は魔力消費を必要としないその身に宿した独自の能力。 空白の隙間に触れる、或いは直近まできた物を瞬時にサイズを無視して収納が出来る。 どれだけ収納しても感覚的にまだまだ余裕だと分かるので、恐らく容量は無限かそれに近しい。 武器を収納すれば、全てが体のどこからでも一瞬で取り出せる暗器に出来るなどの応用がきく。 収納したらシクス以外には干渉出来なくなり安全なので荷物持ちに最適。 今のところこれといった弱点はないが、まだ試してない事が多いので気付いてない弱みがありそう。



特筆ポイント

自己犠牲の精神 改造されている肉体 クロイだけ呼び捨てにする


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〈『元』〉

シクス誕生の礎となった人物。 シクスの知識や口調などはこの人から一部引き継がれたもの。 既に肉体は弄くり回されて本人の人格は完全消滅している・・・・筈。


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《スクラプ》(博士)

キチガイ。 元→シクスにした張本人。 生み出した奇妙な存在達の中で一応成功した個体にナンバーを与えていた。 人の限界のその先を見るために学会で研究を続けていたが、倫理観があまりにも終わっていたので追放され投獄された。 そこで紆余曲折あり『とある研究』をドローンの主ゴーレムの魔人からの支援もあり、開始。 それによって誕生したのがナンバー1〜6。 自分以外全て愚か者だと思っている狂人。 指名手配されていたが、そこらの事情を一切知らないテクル達に倒された。 倒された理由は間違いなく慢心。



現時点で判明している使用魔法

〈超反射障壁〉

スクラプの独自魔法であり、自らの身に纏う形で展開される。 少しでも触れると、複雑な処理を障壁が終えるまで完全に固定される。 障壁が演算等の処理を終えると固定は解除されるが、それと同時に回避不可の攻撃を反射した衝撃を吐き出す。 防御と攻撃、両方の役割を持つハイブリッドな障壁。 弱点は、処理が狂わないように固定は博士本人にも適用されること。 それに加えて反射しきれない程の圧倒的ダメージを受けると数十秒経った後に限界がきて割れる事。 ただ壊れた瞬間に全方位衝撃を放つ保険が仕込まれているので、弱点と呼ぶには危険過ぎるかもしれない。 


最高BEST瞬間DPS火力測定QUANTIFY

見た対象が瞬間的に出せる最高攻撃力を数値化し可視化するスクラプの独自魔法2つ目。 先述の〈超反射障壁〉を破壊出来る相手か否かというのを判別するのが専らの使い方だが、クロイ達との戦いではこの数値を過信して油断したせいで敗北した。 数値に反映されるのは本人が現在持っている攻撃力のみ。 付与で重さが追加されていても数値には反映されなかった。 この魔法がなければ、スクラプは分かりやすい数字を見て障壁が耐えれると判断しなかったので負けていた。 ある意味では博士戦のMVP。



特筆ポイント

頭おかしい 指名手配ナウ 慢心癖 気絶から目覚めた時には牢屋の中


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《クズルゴ》

第二章の小ボス。 クロイによって実質的な100万エヌの借金を背負わされた人。 ひとえにてめェがクズなせいだが。 『忌み嫌うべき命の冒涜者』こと{屍霊術師}。 実はかなり強く普通に戦えば割と余裕でクロイ達に勝てていた筈の人。 本来ならレイピアでデカい猪ことツキヤブリを的確に心臓を一突きして殺せる程の力量があったが、直接攻撃を禁止されている採集祭中に戦闘したのが悪かった。 実はクロイ達が水色のゴーストであるルベリーを気絶させていたのもクズルゴ敗北に一役買ってたりする。 余計な事含めてペラペラ喋ってしまう悪癖がある。 



現時点で判明してる使用魔法

〈霊召集〉

使役しているゴーストを強制的に自分の元まで集める魔法。 ゴーストの状態関係なく発動出来るので、例えゴーストが気絶していても引き寄せる事が可能。 


〈使役〉

自身と相性のいい魔物と簡易的な契約を行う魔法。 相性のいい魔物は人によって違うし、なんなら〈使役〉の魔法自体適性ありの人が少ない希少なもの。 {死霊術師}と相性のいい魔物は勿論ゴースト。 契約は対象と自身との力量差次第で内容が決まる。 対象の魔物に対して自分の力量が圧倒的に上ならば、問答無用でこちら側が圧倒的に優位な契約する事が出来る。 逆に力量が負けていると契約内容は魔物に有利になっていく。 基本的に魔物に契約を考えるおつむはないが、〈使役〉の魔法による契約内容決定の瞬間においては本能的に『餌をくれれば従う』『そもそも契約しない』等の意思が表れて反映される。 


〈屍役〉

既に命を失ったものに仮の魂を植え付けて命令に従順なゾンビにする魔法。 



特筆ポイント

魔人差別主義者 借金100万 口がよく滑る 第二.五章の主人公


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《リーラズ》&《ルベリー》

クズルゴに使役されている2体のゴースト。 リーラズは水色、ルベリーは赤色である。 クズルゴ作の憑依人形に取り憑く事で普段は人間に擬態している。 本物の人間と比べても違和感がない程そっくりな擬態は、ギルド職員を騙してギルドカードを発行出来る程レベルが高い。 魔物であるが、普通の人のように喋れている。 主人の影響か、性格が悪い。 ちなみにゴーストは未練に固執して現世にしがみついた哀れな魂の筈なので、実質元人間といえどここまで普通に喋れるのは通説的におかしい。 なんの未練でのゴーストかは不明。 ちなみに人間擬態時のリーラズは火魔法、ルーラズは水魔法をそれぞれ得意としている。



リーラズの能力 (ゴーストとしてのもの)

〈伝播する透明化〉

書いてある通り。 まず自分を透明にする。 そして自身のみならず、触れているものや触れたものに触れているもの、そのまた更に触れてるもの・・・・と、徐々に透明化を広げる水色ゴーストの固有能力。 間接的直接的に関わらず離れると透明化はリセットされる。 なお、この能力の正式名称は〈伝播する透明化〉ではない。 あくまで仮称である。


ルベリーの能力 (ゴーストとしての)

〈念力〉

書いてある通り。 指定した座標に念じる事で力を発生させる。 指定された座標にあるものを捻じ曲げたり破壊したり、事前に発動しておけばその座標に入ったものを弾いたりいなしたりも出来る。 この能力の正式名称は〈念力〉ではない。 あくまで仮称である。


リーラズ&ルベリーの共通の能力 (ゴーストとしての)

〈浮遊〉

全ゴースト共通の能力。 重力に囚われず浮く事が出来る。


〈非実体化〉

全ゴースト共通の能力。 例外を除きあらゆる干渉が無効化される。 ただしゴースト自身もあらゆるものに干渉できなくなるが。 テクルの前では意味を持たない能力。


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《カンテ》

ギルドで鑑定をするお仕事してる恰幅のいいお爺さん。 ケウシャにいつも迷惑をかけている。 ただ、採集祭にて参加者が提出した採集物を鑑定してポイントを付ける役を高速で公平公正に殆ど一人でやっていたので、鑑定に関してはガチモンのプロ。 よく笑う。


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《ケウシャ》

ギルドの受付、その他諸々の雑務を仕事にしてるお姉さん。 カンテにいつも振り回されている。 営業スマイルが得意。 採集祭ではカンテと共に司会をしていた。


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《酒場のお姉さん》

本名不明。 普段はエン酒場で料理から配膳、その他の掃除や客の対応等の仕事も全てワンオペでこなしている。 ギルドの隣なだけあり冒険者がかなりの頻度で来るので、一人じゃ確実にハードワークな筈なのに活き活きと華麗にこなしている。 酒場での仕事以外にも、なんらかの理由(犯罪除く)でギルドにてクエスト化出来ない依頼を仲介して冒険者に直接頼むという事をしており、それにより伝手がどんどん広がっている。 それに加え酒場という誰もが思わず何でも流暢に話してしまうとこで仕事してるので自然と情報通になっている。


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《クロイの母》

回想でしか出てこない人。 クロイの心には彼女の言葉が多く刻まれている。 メシマズ。


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《お婆さん》

路地裏で[インビジブル・ハット]や[付隠の手袋]、[特殊万能薬]などの変な魔道具を販売している怪しい老婆。 怪しさとは裏腹に、値切りに根負けして条件付きで格安にするなどの優しさを持つ。 取り扱っているものは一応合法。


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《エルガント》

糸目金髪イケメン。 採集祭で夜行性の魔物が蠢き始めているのを察知して、その時一緒に参加していたケナやシクスと分散して注意喚起をしていた。 精神性までイケメン。 注意喚起をして時間を消費していなければ優勝していた可能性が高い。


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《ケナ》

エルガントとパーティを組んでいる軍服を着た気怠げそうな女性。 無口であり、口元は常に直線でキープされ開く事はない。 エルガントが糸目ならケナは糸口になっている。 喋りはしないが、代わりに大きなジェスチャーで意思疎通をしてくる。


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《トプセア》 (先生)

孤児院を一人で運営しており、子供達に親しまれている。 口調は粗暴な感じだが、感謝を疎かにしなかったり、子供達の為に何でもしようとしたりなど、良い人だというのが所々で見て取れる。 クロイ達には本名ではなく先生と呼ばれれている。 独自魔法により、死者蘇生が出来るのだが何故か人に対しては使いたがらない、確実に訳ありな人。



現時点で判明している使用魔法

〈光鎌〉 口頭でのみ登場した魔法、光の鎌を生み出す

〈光斧〉 口頭でのみ登場した魔法、光の斧を生み出す

〈光槍〉 口頭でのみ登場した魔法、光の槍を生み出す

〈光槌〉 口頭でのみ登場した魔法、光の槌を生み出す

〈光爆〉 口頭でのみ登場した魔法、光の爆発を起こす

〈光線〉 口頭でのみ登場した魔法、光線を放つ


reverse蘇生〉 トプセアの独自魔法。 従来の蘇生は教会が認めた高位の聖職者しか使えない魔法だが、これは本来の蘇生魔法にある傷や呪いの完治が出来ない事を除いた上位互換とも呼べる性能をしている。 時間制限や善人か否かなどの面倒臭い制約がこれには存在しない。 しかしこれ程破格な性能をしているのに、トプセアは何故か人に使いたがらない。



特筆ポイント

口調は荒いが性根は優しい 子供好き 訳あり系


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《トト》

トプセアの孤児院にいる子供達のリーダー格であり、頭髪の一部が葉っぱになっており旋毛からは双葉が生えているトレントの魔人。 いつも落ち着いており物静か。 撫でるとトプセア含めて孤児院の皆が喜ぶので、なでなでは万能だと思っている。 子供ながらも大人のような理知的な振る舞いをする事もある。 子供達の聞き分けがヤケにいいのは、トトから漂う心を穏やかにするアロマな香りによる影響が大きいのかもしれない。



トトの魔人能力

自然と自分の境界線なちゅらるぼーだーらいん

植物と一体化出来る能力。 本編中では子供であり体がまだ完成していなかったのも災いして植物の病気に感染して能力解除が出来ずにいた。 本来は一体化した植物を自分の体のように扱ったり、一体化して他植物に紛れる事で隠れるなどの使い方がある。


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《ゴーレムの魔人》

第二章終盤、クロイ達が研究室の入り口から離れた時に降り立った謎の女。 ドローン越しに脱獄し隠れ家に潜伏中だったスクラプと接触し、『とある研究』への援助をしていた。 目的不明、所属不明、素性不明、全てが不明な謎大きな人物。 魔人の異形として、身体中に凹みが存在している。 凹みの中には電子回路がある。 



●●●の魔人能力

〈●カ●●カラ●〉

………………【NO DATA】


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世界観情報


【この世界について】

地球ではないどこかの世界。 街並みは中性ヨーロッパだが一般人の服装はTHE・異世界な奇抜なものが多かったり、魔機械という名前で現代日本にありそうなタブレットなどの機器が存在していたりと、統一感のない奇妙な世界。 ステータスウィンドウやLvUPというものは存在しないが、ギルドやクエストはあったりとゲームっぽかったりなかったり。 しかし日本の諺や、英語(この世界における第二言語であり、実際は英語という名前ではない)が普通に出てくるというよく分からない箇所もある。



【技術格差】

先述の通り、この世界にはタブレットやタクシー、ドローン、本編には出てないがスマホもあったりと一見かなり技術が進んでいる。 しかしその実態は国家規模で見ると全体的にはまだまだアナログの方が圧倒的に多いというもの。 なにせ魔機械を作る技術はあるものの、量産出来る域にまでは達していないのだ。 タブレットはギルド、タクシーはタクシー業者など、個人で取り扱うには値が高すぎて何らかのの団体が少し使える程度しか生産出来ておらず、全然普及されていない。 当然劣化も壊れたりもするので、それも貴重さに拍車をかけている。 それ故、場所によっての魔機械の有無、技術格差が酷い事になっている。



【死生観】

この世界で暮らす人々は日本と価値観がかなり違う。 闘う事に忌避感を感じる人が少なかったり、法律をこっそり破る程度なら大丈夫だと考えている者が多かったりなど、法治国家の日本とは根本的にどこかが違う。 特にその違いが顕著なのは死生観。 死者を慈しむ心は当然存るし、親しい者が死んだら号泣もおかしい事ではない。 なにせ〈蘇生〉は一部の特別な教会公認の信者しか使えないので死んで蘇らせてもらう事が出来る人物は極々限られているのだ。 基本命は一つまで。 それなのに魔物という命ある生物を殺す事を嫌がったり後悔する人はほぼ存在しない。 嬉々として殺したり、過度に痛ぶったり、冒涜的行為の材料にするのは頭おかしいが、自己防衛や報酬のためなどの真っ当な理由があれば誰だろうと普通に魔物を殺る。 世間的に聖人と呼ばれる人だって特にこれといった感情は抱かずに魔物を殺せるし、それがその聖人への評価に影響を与えることはない。 だって魔物を殺すのは普通なんだから。 むしろ魔物を殺す事に拒否感を示す人の方が変人扱いされる。 命は尊ぶべきものだと分かっているのにコレなので、やはり日本とは全然違う。 ちなみに死霊術師の魔物の死体操作は冒涜的行為なので頭おかしい判定されがち。



【学会】

スクラプが追放されたとこ。 『最近の若者が好む武器の傾向』や、『魔物の毒を薬に転用する方法』、『可愛いとは』などの様々な研究テーマを持った研究者達が集い、研究結果を発表しあったりする。 また実験の設備が揃っているのでその場で実験も出来る。 研究に関する魔機械はほぼ学会が独占しており、大体の研究者は学会から借りて実験に使う。 各地に存在しているが一番大きく一番設備が充実しているのは城下街の大学会である。 大学会で認められる程の研究結果を出すと学会設立の祖である[ベルノ]博士に因んだ{ベルノ賞}と多大な額の報奨金が受け取れる。 余談だがスクラプは満面の笑みで法律に余裕で抵触しているえげつない人体実験を丁寧に写真付きで発表して学会中の空気を一瞬で凍らせた。 空気を少し読むのがもう少し上手ければスクラプは『この実験を発表するのはアカン』と気付けて追放される事はなかったと思われる。 



【治安維持組織】

この世界には警察がいない。 代わりとして王様公認の【兵士団】が公的な治安維持を担っている。 城下街に本部があり、そこから派遣する形で様々な街や村に支部を作り活動している。 ぶっちゃけ人員不足で衛兵が行き渡ってない村があるし、本拠地から遠ければ遠い程練度のお粗末な兵士が派遣される傾向が強い。 基本的に見回りしていたり要注意人物の監視をしたり暴徒の鎮圧したりと犯罪率低下に尽力しているが、最近では意識の低い兵士が多く問題となっている。 超危険犯罪者を指名手配をするのも【兵士団】の役割。 ただこの世界にも通報(といっても電話越しでなく直接呼びに行く)という概念はあるものの、腕っぷしに自信がある冒険者が勝手に指名手配犯に襲いかかってよく取り逃がす事が多発している。 『私人逮捕は認められているし別にダメな訳じゃないけどせめて情報を【兵士団】に回してから攻撃してくれ、あとやるなら極力失敗するな』と大体の兵士は思っている。 この凶悪犯罪者を勝手に攻撃するも、失敗し取り逃がして無駄に警戒心を高めさせてしまう自分の力を過信した余計なことをする冒険者は【兵士団】の中で隠語として【戦犯】と呼ぶ。



【王と権力】

この世界に貴族はいない。 血統で権威が継がれていくのは王族のみ。 政策は大体王が決める。 治安維持組織や学会などの大事な機関は大体王様公認のもの。 だが別に独裁体制ではない。 学会の管理人や兵士団の団長、国にある大きな街の長などが普通に王に口出し出来る制度が存在している。 だから表向きは王が重要な事を全部決める形になっているが、実際は各地のお偉いさん達を交えた会議で擦り合わせをしている。 現在の王は人格者として有名で支持率が高く、性格だけでなく戦闘面でも優れていると噂。 王族の象徴として王冠があるが、それよりも代々引き継がれている聖剣の方が分かりやすい武力と権威の象徴とされている。 故にこの世で玉座の主が変わる時に行われるのは王冠を被せられる戴冠式でなく、聖剣を鞘から解き放ち天へと挙げる掲剣式である。 王は有事がない限りいつも王城におり、丘の上に聳え立つ城の下に広がるのが国の中で最も広い城下街で主要機関は大体ここにある。 王は子を大量にこさえるというイメージとそぐわず、王の子は今の所娘が一人しかいないとの噂。 そして嫁、というか妃に一途で第二夫人がいないらしい。



【魔人差別】

この世界の大体の人は魔人へのマイナス感情が大きい。 容姿が異形で気持ち悪い、魔法ではない特異な能力を持ってて怖い、精神構造が異質で理解出来ない、魔物の要素を生まれ持っている異常さが不気味でしかない、存在が異端で不快、人々は漠然と魔人に対してそう感じる価値観を自然に形成していると学会の研究結果で出てくる程、魔人へのヘイトは高い。 そして魔人への好意的な感情が大体狂信とそういうヤバい系の好意。 つまり魔人は何もしていなくても忌避され、それ故か魔人同士の仲間意識が相対的に高まる程孤立している・・・・だが、それも少し前までの話。 今代の王様は魔人差別を嫌い、魔人と魔人でない人との間にある透明な垣根を壊すために努力、奔走した。 その結果現在では、昔では当たり前で拍手さえ飛んでいた魔人差別を公言するような事も激減。 魔人への総スカンはなくなり、多少避ける程度にまで落ち着いた。 一代でここまで魔人差別が弱まったのは、王の手腕もあるが『幽霊の正体見たり枯れ尾花』・・・・実際の魔人を見た人が少なく、誇張されまくった悪意増し増しの噂でしか魔人を知らなかった人が多いのが分かり、魔人の正しいイメージを流通させたから。 化け物みたいな姿をして人を平気で害するような存在を想像してた多くの人々に『アレ? そんなでもないな・・・』と思わせる事に成功した。 それはそれとしてやっぱりちょっと気味悪いが。 王様がここまで魔人差別撤廃の為に動いたのは、世間に素性が公表されていない妃が魔人だからという噂がある、真偽不明。



【奴隷と奴隷紋】

かつては普通にいた奴隷だが、今の法では認められていない。 裏社会では非合法ながらもまだ存在しているらしい。 奴隷には首輪や手錠が模されている奴隷紋が刻まれる。 奴隷紋は種類があるが、ものよっては奴隷かどうかを分かりやすくする効果以外にも、主人登録された者からの命令を逆らえなくするものもあるらしい。 法律で禁止されているからか、その対策として最近の奴隷紋は証拠隠滅の為に主人、または紋章を刻まれた人の死後効果が弱まっていき最終的に消失するらしい。 シクスに刻まれた鎖を模した[絶対命令刻印]は奴隷紋にそっくりだが何か違う気がするとクロイは踏んでいる。 絶対命令刻印が消えたのは普通の奴隷紋とは違う何かの特別な条件を満たしたからでは?とシクスは直感的に思っている。


幕間(112話の直後)


クロイ 「そういやシクス。 奴隷紋みたいなもので博士に命令されていたが大丈夫か?」


シクス 「大丈夫っす!! さっき消えたっす!!」


クロイ 「さっき消えた? いつの話だ?」


シクス 「僕が事の顛末を語り始める直前っす!!」


クロイ 「本当に今さっきだな!! 直近の出来事じゃねぇか!!」


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小話情報


『テクルの衣服』…触手を隠す為に大きな左袖にしているオーダーメイド。 服の内側には大量のポケットが存在しており大量の精神安定剤ラスイグッズをそこに隠し持っている。



『テクルの就寝事情』…同じ宿部屋の同じベッドで仲良くラスイと寝る。 右手でラスイを抱きしめて、左触手ではお気にの芋虫人形を抱き締めて寝る。 寝相はよく、ラスイ相手には寝ながらであっても無意識に力をセーブする為、意外と両者快適に寝れている。



『トト何してた』…ラスイが攫われてドタバタしていた時に子供達は集まっていたが、皆のお姉さん枠であるはずのトトはいなかった。 理由は純粋に爆睡してたから。 それはもうのびのびと寝ながら光合成していた。 実はお寝坊さんだったりする。



『魔機械と魔道具の違い』…本人の魔力を消費する事で職人によって宿った効果を発動するのが魔道具。(インビジブル・ハット、付隠の手袋等) 魔力バッテリーで動くので使用者の魔力消費を必要とせず、エンジニアが事前にプログラミングしたものを操作で扱うのが魔機械。(クエストディスプレイ、生命受信機等)



『障壁と結界の違い』…どちらも魔法によって展開されるバリアであるのには変わりない。 しかし結界は一度指定された座標からは絶対にズレず、障壁は基本何か沿う形で出される。 つまり移動するか否かの違い、根源的には同じ魔法。



『クズルゴは何故ラスイの有用性に気付かなかったのか』

何故クズルゴは第一話でどう考えても有能すぎる魔能を持つラスイを騙して手放したかを端的に表すとこうなる


                  ↓

(第一話でクロイが赤みがかった森に到着する数分前)

クズルゴ 「折角パーティ組んでやったんだから(大嘘)オレの役に立てや」


ラスイ 「はい!! (フードを外して魔人能力を使用しようとする)」


クズルゴ 「おいフードを外すなぁ!! そのフードで異形部分隠してんだろぉ!? オレに薄汚い魔人の異形を見せつける気かぁっ!?」


ラスイ 「す、すいません!! (フード外し中止)」


クズルゴ 「で、さっさと魔能を使えや」


ラスイ 「(フードを外せないので)使えません・・・・・」


クズルゴ 「はぁ!? じゃあ魔法は何が使えるんだよ!!」


ラスイ 「最下級魔法を少々・・・・」


クズルゴ 「役立たずじゃねぇか!!! はーつっかえ」


ルベリー&リーラズ 「(罵詈雑言)!! (罵詈雑言)!!」


ラスイ 「すいません・・・・」


(第一話に続く)

コミニュケーション不足が敗因



『博士の軌跡』

クロイ達の視点では最後までよく分からなかった博士の行動の軌跡を纏めたもの

                  ↓


学会追放 → 逮捕 → 脱獄 → 潜伏しつつも実験 → ドローンとの接触 


→ ドローンの主の支援を受け『とある研究』を開始 → 数多の失敗 


→ ナンバー1〜3を生み出す事に成功(流れで3連続成功) → ナンバー1〜3死亡 


→ 繋ぎ合わせが雑だったので短命になった事に気付く 


→ 改良する為に実験(数多の犠牲) → 失敗し過ぎて材料(生物)が支援分だけでは不足 


→ スクラプ「もっと支援してくれ」 


→ ドローンの主「流石に失敗多過ぎ、もっと上手くやりくりしろ」 


→ スクラプ「クソが」 → 近くにあるダンジョン【贋金まみれ洞窟】で材料調達 


→ 金鮫大量にゲットだぜ!! 


→ ダンジョンから鮫を大量に掻っ攫ったので、違和感に気付かれない為に入り口近くに入ってきた者を追い払う特別調整されたスライム置いておこう(本来いないはずのモンスターを設置している為異変には気付かれる、本末転倒) 


→ 金鮫数百匹の犠牲を礎にしてナンバー4(化け物魚こと赤眼這腕鮫)誕生 


→ 綺麗に成功して調子に乗る → 大物いくかぁ・・・・ 


→ ダンジョンの主であるスフィンクスネークと激闘 


→ 支援で貰った消費型アイテムを殆ど使って討伐成功 


→ ・・・・この蛇、体が大き過ぎてダンジョンゲートを通れない 


→ 折角倒したのに材料にしないのは勿体無い・・・そうだ、このダンジョンで実験すればいい!!(天才的発想) 


→ デカすぎる体を動かす為のエネルギー源としてダンジョンコアを眼に移植して・・・ 


→ ナンバー5(謎蛇こと口腔口塗蛇)誕生 


→ 頑張って作ったもののやっぱりゲートは通れないので道の途中で一旦放置(変な事をしないように尾の先をダンジョンの床に固定はしておく) 


→ なんか違う気がしてくる 


→ 試行錯誤して初の人を素体としたナンバー6(後のシクスこと空白隙間人)誕生 


→ 本編に続く・・・・

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