第7話 甲子園の初戦
甲子園。その名は、全国の高校生にとっての夢の舞台であり、多くの野球少年たちがそのグラウンドに立つことを目指していた。風切りタイガースも、その一つの夢を追い求め、この地に足を踏み入れた。
スタジアム内は、全国から集まったファンや応援団の歓声で響いていた。特に、タイガースの応援団は、大きな太鼓やトランペットを鳴らし、チームを熱烈に応援していた。
初戦の相手は「西京ライオンズ」。彼らは前年の甲子園でベスト8に入るなど、強豪として知られていた。
試合開始前、翔太は他のメンバーとともにグラウンドを一周。観客たちの歓声に応えながら、緊張の面持ちでピッチに向かった。
初回、翔太は先発ピッチャーとして登板。彼の初球は、力強くストライクゾーンに収まった。しかし、ライオンズの打線は強力で、翔太の投球を何度も打ち返してきた。
3回、ライオンズの四番打者が翔太のカーブを捉え、左翼席へのホームランを放った。タイガースは1点のビハインドを迎えた。
しかし、翔太は動じず、次の打者を三振に取るなど、落ち着いてピッチングを続けた。打線も応え、4回に大地のタイムリーヒットで1点を返す。
試合はその後も接戦となり、両チームともに点を取ることができない状況が続いた。しかし、8回、浩二がライオンズのエースの変化球を見逃さず、右翼席へのソロホームランを放った。タイガースが逆転。
最終回、翔太は3者連続三振で試合を締めくくり、タイガースが2-1で勝利を収めた。
試合後、翔太とメンバーたちは喜びの涙を流しながら、応援団や観客たちに感謝の気持ちを伝えた。
「これからも、一戦一戦を大切に、全力で戦っていきます。応援、よろしくお願いします!」翔太はマイクを通して、ファンに向けてメッセージを送った。
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