第3話 魔城ヴェルトール
あれから取りあえずスキル資料室を一先ずの拠点として、スキルやさっきは見なかった称号の鑑定をしてみる事にした。
世界敵候補 条件・世界の敵足り得る可能性のある存在に送られる称号
効果・人族からの好感度低下Lv10
人族の天敵 条件・人類の天敵足り得る存在に送られる称号
効果・人族からの好感度低下Lv10
神に呪われし者 条件・神に呪われた者に送られる称号
効果・神聖系への脆弱化Lv10・人類守護結界内への直接侵入不可・理法習得不可・神聖系列スキル習得不可・職業習得不可・スキル<神呪>を習得する
神呪・神の呪がスキルに変化した物で禁忌系スキルの一つ神の呪を有しているが故に呪いに対してある程度の耐性を得る事が出来る
「ふ~ん呪ねぇそんな攻撃手段もあるのかぁまっ関係無いけどこれ位かな?今の所重要そうなのは」
そう独り言を言いながら適当に取った本の題名を確認するとその本は《強化系スキルの習得方法1》と言う本でこれは回復強化だとかの何かを強化する系のスキルが属する系統スキルでそれらの習得方法が掛かれていると聞いて読んでみたが、それは単純明快攻撃を受けるだけだった。
俺は内心「そんなマゾ趣味ね~よ」とか思いながら今の俺でも習得が可能で手っ取り早く強くなれそうなスキルが無いか色々見てみたら予想外のスキルを習得した。
《新しく汎用系スキル<速読Lv1>を習得しました》
速読のスキルを習得した影響か本を読む速度が速くなって、そのお陰でこの膨大な量の本を読む事にも多少の現実感が得られてきて、そのまま探して見ると<暗殺の作法>と言う本を見つけて、これだと思いながら読んでみると、そこには隠れるように行動したら習得出来る隠密のスキルを習得した状態で、ある程度の敵を背後から倒した時に習得できる。要約するとそう書かれていて早速試してみたいなと思いながら、どこか外に出る所は無いかな?と思いながら城内案内図を見てみると地下の方は迷宮になっているという情報があった。
その情報を信じて俺はその迷宮の入口部分がある所に歩いてくると、そこには地価の方への階段が存在しておりその先から微量な魔力を感じて、そのまま地下迷宮を探索していく事にした。
《魔城ヴェルトール地下迷宮を発見しました》
《初回発見ボーナスとしてSPを10取得しました》
《迷宮発見によりSPを10取得しました》
SP?とか考えながら鑑定を発動してみるとスキルの下にあったSPと言う欄が0から20に上昇していた。その効果とかは現状分かんないし、取りあえず暗殺のスキルを習得したいのと、戦闘をしてみたいから今は無視する事にした。
それから俺は隠密のスキルを発動しながら迷宮内を歩いてみると、その先には見るからにスケルトンの見た目をした歩く骸骨を見かかて、俺は隠密状態のまま後ろから殴り倒そうと思っていたが、どうやら気づかれたようで、スケルトンはその骨をカラカラと鳴らしながら、俺に折れた直剣で攻撃を与えようとしていた。
「あっぶな」
俺は冷静に後ろに飛んで回避して、そのまま剣を持っている腕を掴んで剣を奪ってその折れた直剣で殴り倒したが、思った以上に俺って弱くね?と少し思った。
《新しく強化系スキル<打撃強化Lv1>を習得しました》
それから地下迷宮を隠密状態で探索していって、その間に隠密のスキルがレベル3に上がった事でここいらの魔物には気づかれなくなり安全に倒す事が可能になった。
《スキル<隠密Lv3>が<隠密Lv4>に上昇しました》
《新しく戦闘系スキル<暗殺Lv1>を習得しました》
そんな中目標のスキルも無事に習得出来た事でスケルトンの胸の部分にある魔晶石と呼ばれる物を回収して、資料室に帰っていく事にした。
その道中はレベル4に上がった隠密のお陰で戦闘をすることも無く容易に帰れて、その後魔晶石は取りあえず机の上に置いておいて、他にも使えそうなスキルが無いか調べていく事にする。
《スキル<速読Lv5>が<速読Lv6>に上昇しました》
そうして本を何冊か読み込んでいくうちに速読のスキルも相応に上がって今ではレベル6になっていて、それと同時にスキルに関してもある程度の情報を集められた事で、これから強くなって行くにはどうすれば良いか考える。
先ずこのゲームで手っ取り早く強く成るには先ず職業に就く事だった。下級職業に就職するだけでも例えば戦士なら筋力とか体力が上がって、魔法職なら魔力量とか魔法の威力だとかが簡単に強化されるらしく、その上職業に応じたスキルに関してはレベルの上りが早かったりスキルの効果自体が強化されていたりと、簡単に自身を強化するならこの手に限るらしい。
「まぁ俺が職業に就く事が出来るのならの話だが…。」
だが当然称号<神に呪われし者>の効果で職業に就く事は不可能だから、俺が強く成るにはスキルの数と質を強化するしか無かった。
それから迷宮探索する前のSPの話を思い出して、SPの欄をタップしてみると、色々な種類のスキルが多く表示された。それから俺はこのSPは消費する事でスキルを習得できるのかと納得がいってどんなスキルがあるか見てみる事にした。
そのスキルの中に魔眼とか言う超絶厨二スキルがあるのを発見してタップしてみるとそこには前提スキルとかのが出てきて、<目><魔力感知><魔力探知>と言うのが出てきた。その中の魔力感知は習得しているけど、目のスキルと魔力探知は残念ながら習得していなかった。
「確か目のスキルは目に魔力を流す事で習得できる…だったかな?」
最初から習得している記憶のスキルのお陰で記憶力が上昇しているが、それでもかなりの本を読んだ影響か結構曖昧になっていた。それでも魔力を目に通して見たら実験は成功した。
《新しく肉体系スキル<目Lv1>を習得しました》
そして新たに習得した肉体系スキルを鍛えるにはその部位に魔力を流したりその部位を活用する事で強化されるらしく、それに倣って目に魔力を流す過程で魔力感知と魔力操作のスキルも鍛える事にした。
《スキル<魔力感知Lv8>が<魔力感知Lv9>に上昇しました》
《スキル<魔力操作Lv5>が<魔力操作Lv6>に上昇しました》
《スキル<目Lv4>が<目Lv5>に上昇しました》
それから結構特訓していたが、このレベルからスキルが上がりにくくなって、それに魔眼のスキルには惹かれるが、現状欲しいのは手っ取り早い自己の強化方法と言う事だから、と言うのもあるが普通に飽きて面倒くさくなったから止めた。
それからスキル習得画面を見てみたが、自己の強化方法として役に立ちそうなのと言えば、肉体強化だろうかと思いながらみてみると硬化と言う俺が習得している肉体を固くしてダメージを抑えるスキルに酷似したスキルが有った。
どうやらこのスキルは自分の肉体の一部を効果すると言う効果の通り例えるなら拳を硬化して、打撃の威力を高めたり等の事が出来るらしく普通に便利そうなスキルだと思うし欲しいとは思うが、現状再取得が迷宮を発見する事しかないSPを消費するのは無駄よなぁとか思いながら習得する事を諦めた。
まぁ目のスキルの様に特定の部位に魔力を通したら習得できるスキルもあるかも知んないし取りあえずやってみるかな
《新しく肉体系スキル<爪Lv1>を習得しました》
《新しく肉体系スキル<心臓Lv1>を習得しました》
他の部位は現状習得が望めなかったが、爪と心臓は目のスキルと同じくその部位の働きを強化するスキルで、単純に便利そうなスキルだった。
それから現実の方の肉体の尿意を検知したと言う知らせが入ったから俺は急いでログアウトしてそれらを済ます事にした。
あとがき
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