第2話 謎の城
目の前に出てきた画像を見てみると、結構色々な種類があって、それを見るだけでも結構楽しかった。それに一口に種族と言っても結構種類があるのだと思いながら出てきた画面を注意深く見てみる。
人間族・あらゆる種族の中でもトップクラスに隠しステータスが低いが、能力適性は逆にトップクラスを誇る
獣人族・理法適性は低いが直接戦闘スキルに対しては非常に高い適性を誇る
エルフ族・世界樹に抱かれた種族で理法適性が高い
ドワーフ族・鍛冶系スキルに対する適性が高く作る武器は至高の一品となる
半神人・神に祝福された種族であり神の先兵と成り得る特殊種族で最高の理法適性を誇る
半魔人・神に見放され全てに置いていかれた種族あらゆる能力が低く能力適性の面でも低いが魔法適性のみ非常に高い能力値を誇る
他にも魔物種族だとか色々あったが、俺はこの半魔人とか言うトップクラスに無能な種族に心を惹かれた。俺自身もなぜこんなにも心惹かれるのか分からないがまぁ面白そうという理由で選択する事にした。
《種族選択を<半魔人>に決定しました》
《新たに称号<世界敵候補>を獲得しました》
《新たに称号<人族の天敵>を獲得しました》
《新たに称号<神に呪われし者>を獲得しました》
《称号<神に呪われし者>により新たに禁忌スキル<神呪>を習得しました》
何か色々な称号を取得したようだが、正直現状確認する手段も無ければ見てもロクな結果にならねぇなとか思いながらそれを無視して、次のスキルの選択に移る。
どうやらスキルの選択では通常10のスキルを習得する事が出来るらしいが、バランスを最低限保つためと言う名目でスキルを15習得できるみたいだった。まぁスキルの数が膨大過ぎて、単純に選ぶだけでもかなりの時間がかかるなと思いながらスキルを選んでいた。
<鑑定Lv1><体術Lv1><格闘Lv1><鋼体Lv1><隠密Lv1><剣術Lv1><思考加速Lv1><演算処理Lv1><魔力感知Lv1><魔力操作Lv1><回復Lv1><肉体強化Lv1><魔力強化Lv1><回復強化Lv1><記憶Lv1>
これらのスキルを習得してから、遂に異世界の地に降り立つ時が来たとワクワクしていたら光る玉が何か変な事を喋っていた。
「あぁやはり貴様はそれを選んだがやはり候補の段階で既に決まっていたか、それほどに奴は魔人に執着しているらしい奴自身はそうではないのにな。
だがせめてもの抵抗だ。貴様は火口にでも送ろう永遠と死に続けるようになぁ。」
その言葉を聞いた次の瞬間に青空と太陽が眩しいほどに輝いている天空に転移させられて、そのまま死んでしまうんじゃないかと思っていた所に未知の声が聞こえてきた。
「そこまで憎いか天よ」
その声が聞こえた途端に眩しい程の光に包まれながら、どこかに転移したと言う事だけが分かって、光が収まり俺も恐る恐る目を開けてみると、そこにはこれまでの天空とは全く違う石造りの廊下に転移していた。そこで俺は自分の姿を見てみると、凄まじいプロポーションを誇る白銀の髪を靡かす女性が立っていた。
そのまま選択したスキルの内の鑑定を発動してみる事にする。
名前 シリウス・ティンジェル・ナインバックル
種族 半魔人
スキル
魔翼Lv0
肉体系スキル
鋼体Lv1
汎用系スキル
鑑定Lv1.思考加速Lv1.演算処理Lv1.記憶Lv1
戦闘系スキル
体術Lv1.格闘Lv1.剣術Lv1.隠密Lv1
異能系スキル
回復Lv1.
強化系スキル
肉体強化Lv1.魔力強化Lv1.回復強化Lv1
魔力系スキル
魔力感知Lv1.魔力操作Lv1
禁忌系スキル
神呪
SP 0
称号
<世界敵候補><人族の天敵><神に呪われし者>
そのまま元の世界には無かった魔力系のスキルに心惹かれて、そのまま発動してみたが、そうしたら俺自身の魔力とか言う奴が少ない影響なのかよく集中しないと感知が不可能な程に脆弱な反応しか寄こさなかった。
《新しく汎用系スキル<集中Lv1>を習得しました》
集中のスキルを習得した影響か魔力の感知が気持ちやりやすくなって、そのまま感知を続けながらこの廊下の部分の探索を続けていくと、結構色々な部屋が在って、その部屋の内の幾つかを見て回っていると、その内の一つに資料室と言う名の部屋がありそれもいくつかの数に分かれていた。
その中の取りあえず第1資料室に入ってみると、そこには途轍もない数の本があり読み切るだけでもかなりの時間を使いそうだなとか思いながら、取りあえず適当に1冊取ってみるが文字が読めなかった。
それからその本を適当に見てみるが、そもそも読めもしない物から知識を吸収できる訳でも無くただ適当に文字を見ていくだけに過ぎなかった。
《汎用系スキル<集中Lv1>が<集中Lv2>に上昇しました》
《魔力系スキル<魔力感知Lv1>が<魔力感知Lv2>に上昇しました》
魔力感知のスキルのレベルが上がった瞬間に読めなかった文字が多少読めるかな?程度に改善されて、もしかして魔力感知のスキルを上げれば読めるのか?と思い立って、俺は魔力感知のスキルを集中して上げる事にした。
《汎用系スキル<集中Lv5>が<集中Lv6>に上昇しました》
《魔力系スキル<魔力感知Lv3>が<魔力感知Lv4>に上昇しました》
魔力感知のスキルがレベル4にもなると、本の文字がある程度読める様になって、表紙を見てみると、そこには<世界情勢4>と言う題名で俺は直ぐに放り出して今の俺の役に立ちそうな本を探していくが、この資料室には世界情勢だとか各国の文化情報とか軍事情報だとかの今の俺には関係のない情報しか無かった。
そこから俺は直ぐにその第1資料室を出て、その後第2資料室に入ってみると、そこにあった本を幾つか手に取って読んでみるとそこには、魔法初心者の心得と書かれており多分この第2資料室は、魔法関係の書物が収められているんだと思いながら俺は他の資料室も覗いていく事にした。
それから探索してみると第3資料室はスキル関係の情報が収められていて、第4資料室は魔物関係の情報そして最後に第5資料室はカギがかけられているのかビクともしなくて、第1資料室の机の上に置かれていた本の<城内案内図>と言う本を見てみると、第5資料室は禁忌書物と呼ばれるこの世界の禁忌級と断定される情報や禁忌級の魔法・スキル等のあらゆる情報が封印されているらしく、正式な魔人族しか入出する事は許されないらしくその資料室については諦めて、他の資料室に目を向けてみた。
因みに他にも資料室はあって第6資料室は封印書庫と言う奴でこれまでの大書庫とか言う感じから一歩引いて、結構こじんまりしていて、例えるなら学校の図書館?程度の規模しか無かった。そこに収められている封印書物と言うのは禁忌書物にも一部含まれているが、とんでもない悪魔だとか天使や魔物と言った危険な奴を片っ端から本に封印して、収めているのがあるらしく現状手出しが出来そうには書庫で禁忌書庫と並んでヤバそうな気配を感じた。
第7資料室にはこの城やこの島の情報そして魔人の情報と言った第1資料室の内の魔人関係の書物が収められていた。と言うかあっちの方は、ぱっと見しただけだが歴史書だとか報告書とか観光ガイドとかの各国に対するあらゆる情報が雑多に並べられているのとは違って、この資料室の本は全てに意味がありこの資料室だけだが他とは違って荘厳な雰囲気を醸し出していた。
そして第8資料室にはこれまでの本とかとは違って、深い歴史を感じると言えば聞こえはいいが、悪く言えばボロイと言う感想を抱きたくなる程に古くてそして文字も読めなくて、現状要らない書物しか無かったが、これも何かに使えるのだろうか?
次に第9資料室の本は生産関係のレシピが収められて、もしも生産系スキルを伸ばすならここは重要だなとか思いながら次の資料室に向かうと最後の資料室には特にカギとかは無く、普通に入れてその中の資料室は今までで一番小さい部屋で、部屋の四方から俺自身のクソ雑魚魔力感知でも分かる…分からされる程に強力な魔力を誇る鎖でぐるぐる巻きにされていて、その上でお札や魔法陣とかの、見るからに強大なモノを封印しているかのような部屋でその中心には鎖の隙間から一冊の本が見えた。
「と言うかこんな厳重なのに何で禁忌書庫に入ってないんだ?」
そう俺の元の世界とは比べ物にならない程の美声を醸し出しながら素直に疑問に思っていたが、正直この場に長いしたくないと言う感情が先行して、俺は直ぐにこの部屋から出て、その部屋に近づかない事を決めた。
あとがき
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